コンタクトBCベースカーブとは?
コンタクトレンズ内面の曲率半径をベースカーブと言います。
B.C:ベースカーブ(Bace Curve)
・コンタクトレンズ内面における曲率半径をいい、中心部(光軸)にて表す。単位はmm。
・周辺部の形状とともに、角膜上でのCLの安定性や、装用感に影響を及ぼします。 コンタクトのベースカーブが違うとどうなるの? 角膜曲率半径より緩い場合、レンズは動きが多くなり、中央位置で安定しません。逆にきつい場合、レンズは動きが少なくなり、中央位置で固定しがちになります。目の曲率半径とコンタクトレンズのベースカーブが平行になっている場合、レンズは適度に動き、かつ中央安定する理想のフィッティング状態です。
上記はハードレンズの方が顕著であり、ソフトレンズは水分を含んでいる関係でベースカーブの影響でフィッティングが変わることはハードレンズに比べて頻繁ではありません。 コンタクトレンズのBC選択方法
<図1 中央安定> 角膜中央部に安定しており、視力の安定性は良好です。
<図2 コルブズフィット> 瞬目時と同時にCLが動くため、スムーズな涙液交換が期待できます。 <図3 下方安定> 瞬目時でもレンズが引き上げられないようであれば、定期検査の再に規格チェックをしてみてはいかがですか? 瞬目時の動きの確認
正面を注視した状態において、自然な瞬目をした時にCLが上方に引き上げられ、スムースに安定位置に戻る。
このときに直線的に規則正しい動きをするのが理想的。一般的に動きが少ない、あるいはスムースな動きが得られない場合は、角膜曲率半径に対しCLのB.C.が小さいことが多い。また、動きが大きく更に左右に蛇行しながら動く場合は、角膜曲率半径に対しCLのB.C.が大きい場合が多い。
コンタクトレンズの危険性について
使い捨てコンタクトレンズは素材が薄く水分を多く含んでいますので、瞬きをしてもそれほどレンズが動くことはありませんが、レンズが瞳に貼り付いてレンズを外すのが困難な場合は、レンズの規格・瞳の状態を再確認されることをお勧め致します。ドライアイのコンタクトレンズユーザーはレンズ自体の水分が蒸発することで、レンズが瞳に貼り付く傾向があります。お心当たりのある方は、お早めに医師にご相談下さい。角膜は呼吸をしています。水分の無いコンタクトレンズで瞳を覆うことは、角膜細胞が呼吸できない事を意味します。コンタクトレンズは間違った使用をすると大変危険です。失明の危険もあります。くれぐれも慎重に使用下さいませ。
|