COLUMNコラム

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旬を食べよう!
みかんの力

ますます寒さが増して、美味しさが増すみかん。お家時間に “こたつみかん” を堪能している方も多いのでは?
新型ウイルスやインフルエンザの心配も増す毎日ですが、旬のものを美味しく食べて、寒い冬を元気に乗り切りましょう!

みかんは値段も比較的お手頃で、気軽に食べられる、身近なフルーツのひとつです。そのまま食べるのはもちろんのこと、ジュースや缶詰、スイーツなどにも加工されるなど、よく口にしているという方も多いのではないでしょうか。
なぜ昔からみかんは風邪に良いと言われているのか・・・?今回はみかんが持つさまざまなパワーと魅力についてご紹介します!

1.風邪予防に

みかんには、免疫力を高める効果が高いといわれるビタミンCが100g中約35mgも含まれています。
成人1人1日の必要量が100mgと言われていることから、みかん約3個(300g)で1日の必要量がとれます!
ビタミンCは熱に弱いのですが、みかんだとそのままのビタミンCの量を摂取する事ができるのも魅力的です。

2.免疫力ケアに

みかんに豊富に含まれる「β-クリプトキサンチン」や「β-カロテン」のカロテノイドには強力な抗酸化作用があるといわれています。(参照:厚生労働省 eーヘルスネット”カロテノイド”)
身体が酸化すると老化や免疫力の低下、癌や動脈硬化などのリスクもあがると言われています。日頃から酸化ケアをすることは健康と美容に欠かせません。

3.生活習慣病の予防に

みかんの定番「温州(うんしゅう)みかん」に含まれる「β-クリプトキサンチン」 農研機構果樹研究所や浜松医科大学などの研究チームは、浜松市での10年間の追跡調査の結果、温州ミカンに含まれる「β-クリプトキサンチン」を多く摂取すると、2型糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の予防に有用な可能性があるという研究を発表しています。
また、みかんの一部が「機能性表示食品」であることをご存知ですか? 産地ごとに登録を受けていて、「三ケ日みかん」「清水のみかん」などが登録されています(機能性表示食品データベース「β‐クリプトキサンチン」)。

これは、温州みかんに豊富に含まれているカロチノイド色素の一種であるβクリプトキサンチンが「骨代謝のはたらきを助けることにより、骨の健康に役立つ」ということを、消費者庁から許可を受けたということです。
そして、嬉しいことにΒ-クリプトキサンチンは、甘ければ甘いほど多く含まれているという研究結果もでています。美味しいみかんの研究を続けて30年、愛媛県農林水産研究所・果樹研究センターみかん研究所の加美豊所長によると、甘いみかんの見分け方のポイントは
「軸が細い」「ヘタが黄色」「オレンジ色が濃い」「皮のキメが細かい」「小ぶり」の5つだそうです。

4.疲労回復に

みかんには、ビタミン以外にもクエン酸やミネラルなどが含まれています。
クエン酸は疲労回復にとても有効なので運動の後などにおすすめです。また、不足しがちなミネラルも摂取できるのも魅力です。

5.ダイエットに

みかんなどの果物は、果糖が多いことからダイエット中には向かないのではと心配する人も多いと思います。
とくにみかんは甘いので、カロリーも高そうな気がしますよね。でも、実はみかんのカロリーは100g(小玉1個くらい)あたり約45カロリー。甘くても水分量が多いため、重さや量に対してカロリーは低いのです。
ビタミンなどのさまざまな栄養も補給できますから、お菓子よりもヘルシーです。
ダイエット中に小腹がすいたときや、甘いものが我慢できない時にはみかんがオススメです!

6・美腸ケアに

みかんの薄皮や、わた状の白い繊維には食物繊維が豊富に含まれているため便秘の予防にも役立ちます。
薄皮に含まれる水溶性の食物繊維である「ペクチン」は、腸内の不要物を排泄するのに一役買っているといわれています。
また白い繊維に含まれる「ヘスペリジン」はビタミンPともよばれ、毛細血管を強化することから、血流ケアと冷え性ケアに良いという研究もあるそうです。さらに、ヘスペリジンは中性脂肪を分解する効果が期待できるとして注目されています。

■バックナンバー

・冬型栄養失調とは
・冬の脱水!?乾燥ケア
・冷え対策!カラダを温める食べ物の見分け方

しかし、いくら体にいいみかんでも、食べ過ぎは栄養の偏りにつながるので注意が必要です。
成人のおやつの適量は、だいたい100〜200kcaといわれていますので、一日2~4個が適量です。
ビタミンたっぷりのみかんを食べて、今年の冬も元気に過ごしましょう!