COLUMN#103
美容医療ブームの今考えたい、
前向きなエイジングとは。

 
 

ここ数年、美容医療がとても身近になりました。美容医療の広告を目にして、気になってちょっと調べた経験がある方も多いのではないでしょうか。

世界的にもアンチエイジング市場はますます拡大しています。経済格差による「美容格差」なんて言葉も聞くようになり、お金のある人ほど長く若々しさを保てる時代が加速しています。

しかし、この美容医療ブームの中で、「年齢に抗わなければならない」という美のプレッシャーを無意識に感じている方も少なくないのかもしれません。

本来、年を重ねることは「豊かなこと」であるはず。そんな大切さを見失いがちな今だからこそ、改めて「エイジングを前向きに捉える視点」について考えてみたいと思います。

 

エイジングをポジティブに捉えると、寿命が延びる!?

加齢を肯定的に捉えると寿命が伸びるという研究結果があることを知っていますか?

アメリカのイエール大学のベッカ・R・レビー教授たちの研究によれば、自らの加齢に対する認識がポジティブである人ほど、平均で7.5年も長生きするという結果が出ています。これは、運動や禁煙による健康的な生活習慣よりも効果が高いということ。気持ちが与える力は大きいということが証明されました。

しかし、シワやシミ、たるみ、白髪… 歳を重ねるにつれて変化していく自分の見た目をどうすればポジティブに受け止められるのでしょうか。

ここで参考になるのが、「エイジングを楽しむ」文化が根付くフランスの考え方です。

 

歳を重ねることを楽しむ、フランスのエイジング観

ありのままの自分でいることを好むフランス人女性たちは、メイクもほぼすっぴんで、シミやシワを隠そうとしません。

そんなフランスでは「エイジングを隠すより、vieillir avec grâce(優雅に歳を重ねる)」という考え方が根付いています。映画界でもシワや白髪を隠さず活躍する大女優が憧れの存在で、歳を重ねて知性や教養を身につけた女性ほど魅力的だと評価されます。

「アンチエイジング」がまだ主流の日本に対し、フランスでは「プロエイジング」という発想が広がっています。プロエイジングとは、年齢に抵抗するのではなく、前向きに受け入れること。そして人生を楽しむことを大切にしています。

さらに、フランスには「女性とワインは古いほうがいい」ということわざも。食事やワイン、アートや会話など日常を楽しむことが、フランス流の美しく年を重ねる秘訣なのです。

 

心地よく歳を重ねていくために、私たちが取り入れられること

フランスのエイジング観を知ると、「どう歳を重ねていくか」という内側からの視点を持つことの大切さに気づかされます。

フランスの考え方は特別なものではなく、私たちも日常で取り入れられそうなことですよね。

  1. ・年齢を隠す美容よりも、自分に似合う&自分が心地よいケアやメイクをする
  2. ・“見た目のため”だけでなく、“健康のため”に取り入れる食事や運動を取り入れる
  3. ・「○歳だからもう遅い」ではなく、今だからできることを探す
  4. ・同年代だけでなく、世代を超えた人と交流する
  5. ・空や海、山を見たり、散歩をしながら植物を見たりするなど、自然を感じる時間を持つ

例えば、これらのことを毎日の生活で意識するだけでも、心と体のバランスが整い、心地よいエイジングに繋がっていくのではないでしょうか。

 

自分なりの心地よい歳の重ね方を

シミやシワがまったく気にならない、なんてことはきっとありません。
しかし、そういった自分の気持ちや過ごし方が日々の印象をつくっていきます。

年齢を受け入れながら楽しんでいる人は、自然と魅力的に見えるもの。
そんな風に「自分なりの心地よい歳の重ね方」を見つけていきたいですね。

 
サンテラボ編集部

体も心も喜ぶ「心地よい暮らし」を提案するサンテラボの、毎日の暮らしを快適にするアイデアやヒントを発信中。自分らしい美しさと心地よさを大切に、食・美容・セルフケアなど、幅広いテーマでお届けしています。