高SPF値の日焼け止めの選び方と保湿成分の重要性

日焼け止め選びでよく見かけるのが、「SPF値」。SPF値が高いほど、紫外線をブロックする力も強くなります。ですが、単にSPF値が高いものを選ぶだけでは、肌をしっかりケアできたとは言えません。

実は、日焼け止めをすると、肌も乾燥しやすくなります。そのため、乾燥を防ぐためには、保湿成分が含まれた日焼け止めを選ぶことがポイントになります。

今回は、SPF値の選び方、保湿成分について、詳しくお伝えします。肌の乾燥を防ぎながら紫外線対策をするためにも、ここでしっかり日焼け止め選びのコツを知っておきましょう。

高SPF値の日焼け止めの効果と選び方のポイント

まず、SPF値とは紫外線B波（UVB）を防ぐ値のことです。日焼け止めは、SPF値が高いほど、紫外線をブロックする力が強くなります。ここでは、SPF値やPA値の目安を見ておきましょう。

SPF値の目安を知る
普段使いならSPF30、アウトドアをするならSPF50以上がおすすめです。

PA表示も見る
PAは紫外線A波（UVA）を防ぎます。、PA++以上のものを選べば、UVAとUVBの両方を防げます。

使用感を確かめる
実際に使ってみて、肌荒れしないか、べたつかないか、白浮きしないかも確認しましょう。

保湿成分が肌に与える影響とその選び方

日焼け止めを選ぶ際には、保湿成分が含まれているかも見ることが大事です。保湿成分には、次のようなものがあります。

ヒアルロン酸
保湿力が高い成分です。肌をみずみずしくします。

セラミド
バリア機能を高め、肌の水分を保ちます。

グリセリン
肌に吸収されやすい成分です。保湿効果を長持ちさせます。

保湿成分	効果
ヒアルロン酸	保湿力が高い。肌の潤いを保つ
セラミド	肌のバリア機能を高める。水分を保つ
グリセリン	肌に吸収されやすく、保湿効果が長持ちする

日焼け止めの使用方法と効果的な塗り方

日焼け止めには、正しい塗り方があります。日焼け止めの塗り方は、次の通りです。

適量を塗る
顔には1円玉大程度、全身にはティースプーン2杯分を塗ります。

均一に塗る
顔や全身に、ムラなく均一に塗れば、効果が長続きします。

こまめに塗り直す
汗をかいたり、水にぬれた後は、日焼け止めが落ちています。こまめに塗り直しましょう。

さらに、日焼け止めの効果を出すポイントは、他にもあります。

• 塗る前に、日焼け止めをよく振る
• 顔、首、手など、露出する部分に均一に塗る
• 日中など、紫外線の強い時間帯は、こまめに塗り直す

「部分焼け」を防ぐためにも、日焼け止めは適量をムラなく塗りましょう。また、汗をかいた後や水にぬれた後は、こまめに塗り直すことも忘れずに！

乾燥肌向けの日焼け止めの注意点と使用上のリスク

日焼け止めは、肌を紫外線から守るための必須アイテム。ですが、それぞれの肌質によって、なじむ日焼け止めは違います。特に、乾燥肌の方は、普通の日焼け止めを塗ると乾燥が悪化しやすいので、要注意。ここでは、乾燥肌の方向けの日焼け止めの選び方をご紹介します。

乾燥肌に適した日焼け止めの成分とその利点

日焼け止めを選ぶ際に、乾燥肌の方が注目したいのが、「保湿成分」です。保湿成分には、次のようなものがあります。

ヒアルロン酸
肌を保湿し、乾燥を防ぎます。

セラミド
肌のバリア機能を高め、みずみずしい肌を保ちます。

シアバター
保湿効果が長持ちし、乾燥から肌を守ります。

成分	ポイント
ヒアルロン酸	保湿力が高く、乾燥を防ぐ
セラミド	肌のバリア機能を強め、みずみずしい肌にする
シアバター	保湿効果が長持ちし、乾燥を防ぐ

乾燥肌に悪影響を与える成分と避けるべき日焼け止め

日焼け止めには、香料や防腐剤などの添加物が含まれています。特に、乾燥肌の方は、添加物は肌の刺激になるので、避けましょう。

アルコール
肌を乾燥させるので、乾燥肌が悪化してしまいます。

香料
肌に刺激を与えるので、ヒリヒリと痛みを感じることがあります。

防腐剤
一部の防腐剤は、香料と同じく肌に刺激を与えることがあります。使用は避けましょう。

日焼け止め使用後のスキンケア方法

乾燥肌の方は、日焼け止めを使った後はさらに乾燥しやすいもの。日焼け止めを使った後は、しっかり肌をケアしましょう。

クレンジングで洗う
日焼け止めを塗ったままにしておくと、毛穴詰まりや乾燥の原因になってしまいます。クレンジングでしっかり洗い落としましょう。保湿成分が含まれたクレンジングを使うと、なお良いです。

化粧水を使う
保湿成分がたっぷり含まれた化粧水を使いましょう。肌に潤いを与え、乾燥を防ぎます。

保湿クリームを塗る
保湿クリームをしっかりと塗り、水分を肌に閉じ込めます。

手順	方法
クレンジング	保湿成分が含まれたクレンジングを使い、日焼け止めを洗い落とす
化粧水	保湿成分のたっぷり含まれた化粧水で、保湿する
保湿クリーム	肌の水分を閉じ込め、乾燥を防ぐ

日焼け止めの塗りっぱなしは、肌の乾燥のもとになります。使用後は、クレンジングでしっかり洗い、化粧水や保湿クリームでしっかり肌を守りましょう。保湿×日焼け止め対策で、肌のバリアを万全に！

季節別に異なる日焼け止めの使用方法と注意点

「日焼け止めは夏だけでいい」と思う方もいるかもしれません。ですが、紫外線は季節を問わず存在します。日焼け止めの使用を怠っていると、いつの間にか肌が傷んでいることも......そんな夏にも冬にも使いたい日焼け止めですが、季節によって塗り方に違いはあるのでしょうか？ここでは、気になる季節ごとの日焼け止めの選び方、日焼け止めの塗り直し方について、詳しくお伝えします。

夏と冬の紫外線対策の違いと適した日焼け止め

夏は紫外線が最も強い季節。強めの日焼け止めをしっかり塗り、肌を守ることが欠かせません。また、冬は夏よりも紫外線が弱いですが、スキーやスノーボードなどのアウトドア活動では、肌が紫外線にさらされやすいもの。さらに、冬は乾燥しやすいので、しっかり保湿することも大事です。

夏
SPF50以上の日焼け止めを塗る

冬
SPF30程度の日焼け止めを使う

季節	SPF値	タイプ
夏	SPF50以上	ウォータープルーフ、ジェルタイプ
冬	SPF30程度	クリームタイプ、保湿効果のあるもの

季節ごとの保湿ケアと日焼け止めの併用方法

「日焼け止めを単体で塗るだけでいい」とお考えの方。日焼け止めを使うと、どうしても乾燥肌になってしまいます。肌を守る上では、紫外線対策だけでなく、保湿も外せないポイントなのです。

夏の保湿
日焼け止めを塗る前に、軽いテクスチャーの保湿ジェルやローションを使う。夏でも保湿は欠かせない。

冬の保湿
日焼け止めの後に、保湿クリームやオイルを使う。保湿ケアで、しっかり乾燥を防ぐ。

季節による日焼け止めの塗り直し頻度の違い

日焼け止めは、実は季節によって塗り直しの回数が違います。特に、夏は汗や水分で日焼け止めが落ちやすい季節なので、他の季節よりもこまめな塗り直しが必要になります。

夏
2〜3時間ごとに塗り直す

冬
4〜5時間ごとに塗り直す

季節	塗り直しの頻度	ポイント
夏	2〜3時間ごと	汗や水に触れたら、すぐに塗り直す
冬	4〜5時間ごと	屋外活動が少なければ、2回の塗り直しで十分効く

日焼け止めは、季節によって選び方が違います。夏は、特に紫外線が強いので、強めの日焼け止めを使うことがポイント。また、汗や水で日焼け止めが落ちやすいので、こまめな塗り直しもしておくこと。一方、冬でも紫外線は存在するので、弱めの日焼け止めを使いながら、使用後はしっかり保湿しましょう。

敏感肌に優しい日焼け止めの成分とその効能の限界

日焼け止めを使うことに躊躇している方の多くは、「敏感肌」で悩んでいます。敏感肌だと、日焼け止めを使った後に肌のひりつきや赤みが起きないか、どうしても心配になりますよね。そんな方のために、ここでは敏感肌向けの成分と避けたい成分を詳しくお伝えします。成分の効果を知り、自分に合った日焼け止めを選べるようにしましょう。

敏感肌に適した日焼け止め成分とその効果

日焼け止めには、敏感肌用のものもあります。敏感肌用の日焼け止めには、次のような成分が含まれています。

酸化チタン
物理的な紫外線防御剤です。化学的な紫外線吸収剤とは違い、肌の表面で紫外線を反射します。

酸化亜鉛
酸化チタンと同じく、物理的な防御剤です。刺激が少ないのが特徴です。

シアバター
保湿効果が高く、肌のバリア機能を強めます。

アロエベラエキス
鎮静作用があり、肌の炎症を抑えてくれます。

成分	効果
酸化チタン	物理的な紫外線防御剤。紫外線を肌の表面で反射する
酸化亜鉛	物理的な紫外線防御剤。刺激が少ない
シアバター	保湿効果が高く、肌のバリア機能を強める
アロエベラエキス	鎮静作用があり、肌の炎症を抑えてくれる

敏感肌が避けるべき日焼け止め成分とリスク

酸化チタンや酸化亜鉛など、敏感肌向けの日焼け止め成分がある一方で、敏感肌の方が避けたい成分もあります。避けたい成分は、乾燥や炎症を起こすことがあるので、使用を避けましょう。

アルコール
肌を乾燥させ、痛みを感じることがある。

香料
アレルギー反応を起こすことがある。

パラベン
防腐剤の一つ。敏感肌の方には、刺激が強いことがある。

敏感肌向け日焼け止めの正しい選び方

敏感肌の方には、肌質に合った日焼け止めがあります。ここで、敏感肌用の日焼け止めのポイントと、安全な日焼け止めの使い方を学んでおきましょう。

成分表示を確かめる
酸化チタンやシアバターなど、刺激の少ない成分が含まれているかを見る。

テクスチャーを確かめる
軽いテクスチャーで、肌に優しいものを使う。

使う前にテストする
新しい日焼け止めを使う前に、パッチテストをする。異常があれば使用を止める。

敏感肌の方も安心して日焼け止めを使うには、成分や使い方に気をつけることが大事です。酸化チタンや酸化亜鉛などの物理的防御剤は、肌への刺激が少ないので、肌が傷みやすい方にも向いています。また、使用前はパッチテストをし、本当に自分に合っているかを確かめれば、副作用やアレルギーも最小限に抑えられます。

保湿と紫外線対策が両立するおすすめ日焼け止め5選

「日焼け止めを使っているけれど、乾燥がつらい」「肌が荒れる」という方、必見！ここでは、そんな肌のお悩みを抱えている方のために、紫外線対策をしっかりしながら、保湿ケアもしてくれる日焼け止めを5つご紹介します。普段使いからアウトドア活動まで、どれも幅広く使える商品なので、是非試してみてくださいね。

ファンケル サンガード50+ プロテクトUV

成分	容量	使用方法	価格
酸化亜鉛、酸化チタン、ヒアルロン酸、セラミド	60g	適量を顔や体に均一に塗る	3,080円

ファンケルのサンガード50+ プロテクトUVは、敏感肌の方にも優しい無添加の日焼け止め。さらに、SPF50+で紫外線をしっかりカットしながら、ヒアルロン酸やセラミドで保湿もしてくれる、優秀な商品です。ウォータープルーフタイプなので、汗や水にも強く、欲しい効果がこれ一つに詰まっています。

エスティローダー ダブル ウェア フローレス ハイドレーティング プライマー

成分	容量	使用方法	価格
ヒアルロン酸、グリセリン、酸化チタン	30ml	メイクの下地に使う	6,600円

エスティローダーのダブル ウェア フローレス ハイドレーティング プライマーは、メイク下地としても使える日焼け止め。乾燥でお悩みの方も、ヒアルロン酸とグリセリンで安心の保湿ケアができます。軽いテクスチャーで肌になじみやすく、化粧崩れも防いでくれます。

アユーラ ウォーターフィールUVジェルα

成分	容量	使用方法	価格
ヒアルロン酸、セラミド、酸化チタン	75g	顔や体に適量を塗る	3,300円

アユーラのウォーターフィールUVジェルαは、ジェルタイプの日焼け止め。ヒアルロン酸とセラミドが含まれており、ぷるぷるのお肌に仕上げてくれます。ジェルタイプなのにべたつかず、サラッとした使い心地なのも特徴。

資生堂 アネッサ パーフェクトUV スキンケアミルク

成分	容量	使用方法	価格
酸化亜鉛、酸化チタン、グリセリン	60ml	適量を顔や体に均一に塗る	3,520円

資生堂のアネッサ パーフェクトUV スキンケアミルクは、肌に優しい物理的な防御剤で、紫外線をブロックする日焼け止め。グリセリンが肌を保湿し、乾燥をしっかり防いでくれます。ウォータープルーフ×スキンケアで、紫外線対策にも美容にも嬉しい日焼け止めです。

ランコム UV エクスペール トーン アップ ローズ

成分	容量	使用方法	価格
酸化チタン、グリセリン、ヒアルロン酸	30ml	適量を顔に塗る	5,940円

ランコムのUV エクスペール トーン アップ ローズは、トーンアップ効果（肌を明るく見せる効果）を持った日焼け止め。ヒアルロン酸とグリセリンのダブル成分で、肌の潤いを保ち、乾燥を防いでくれます。軽い使用感で、メイクの下地にも使えます。

日焼け止めは、紫外線対策だけでなく、保湿効果も欠かせないポイント。ヒアルロン酸やグリセリンなどの保湿成分が含まれた日焼け止めを使えば、肌の乾燥も防げます。肌質や生活スタイルも把握しながら、自分に合った日焼け止めを探しましょう。

日焼け止めと保湿に関するよくある質問とその回答

日焼け止めを使っていると、「何となく肌がカサカサする」と感じたことはありませんか？日焼け止めは、紫外線を防ぐ一方で、様々な肌のトラブルを起こすといった問題もあります。ここでは、日焼け止めと保湿に関するよくある疑問と答えをまとめました。これから日焼け止めを使うという方も、既に使っているという方も、上手に日焼け止めを使うための参考にしてみてください。

日焼け止めを使用する際の保湿ケアの重要性

「日焼け止めをする際は、保湿も欠かせない」と言いますが、なぜ保湿が大事なのでしょうか？

なぜ保湿ケアが必要なのか
日焼け止めを使っていると、肌が乾燥することがあります。これは、日焼け止めに含まれている成分が、乾燥を起こすためです。肌の乾燥を守るには、保湿ケアが必要です。日焼け止めの中でも、保湿成分が含まれたものは、紫外線を防ぎながら保湿ケアもしてくれるので、おすすめです。

保湿する方法
クレンジング後に化粧水を使い、肌に潤いを与えます。
その後、保湿クリームを塗り、肌に水分を閉じ込めます。

日焼け止めの効果を最大限に引き出す塗り方のポイント

「せっかく日焼け止めを使うなら、しっかり紫外線を防ぎたい！」という方。日焼け止めには、効果を最大限に引き出すための塗り方があります。

適量を塗る
顔には1円玉大程度、全身にはティースプーン2杯分の量を塗ります。
少量では効果が出にくいです。適量をしっかり塗りましょう。

塗り方のポイント
肌に均一に塗り、ムラを防ぎます。
耳や首の後ろ、手の甲は見落としがちな部位。意識しながら、塗りましょう。

日焼け止めの成分とアレルギー反応のリスクについて

「日焼け止めにも、アレルギーがあるの？」と疑問に思う方もいるかもしれませんが、アレルギー反応はあります。特に、敏感肌の方やアレルギー体質の方は、アレルギー反応を起こしやすいので、事前に成分表示をよく見ておきましょう。

アレルギー反応を起こしやすい成分
アルコールや香料は、肌に刺激を与えることがあります。
パラベンなどの防腐剤も、アレルギー反応を起こすことがあります。

成分	リスク
アルコール	肌を乾燥させ、痛みを感じることがある
香料	アレルギー反応を起こすことがある
パラベン	防腐剤の一つ。敏感肌の方には、刺激になることがある

保湿効果のある日焼け止めの選び方とおすすめの成分

日焼け止めを使っていると、どうしても肌が乾燥しがち。そんな乾燥が気になるという方には、保湿効果も合わせた日焼け止めがおすすめです。紫外線対策をしながら、肌も乾燥から守れるので、一石二鳥です。

ヒアルロン酸
保湿力の高い成分です。肌の潤いを保ちます。

セラミド
肌のバリア機能を強める成分で、みずみずしい肌を作ります。

グリセリン
肌に優しい成分で。保湿効果が長持ちします。

成分	効果
ヒアルロン酸	保湿力が高い
セラミド	肌のバリア機能を強める。みずみずしい肌を作る
グリセリン	保湿効果が長持ちする

乾燥しやすい肌には、以上の3つの成分を使うと、しっかり保湿ケアができます。

年ごとに強くなる紫外線。肌を紫外線と乾燥の両方から守るためにも、保湿成分の含まれた日焼け止めを選び、若々しい肌を保てるようにしましょう。