■猫白血病ウイルス感染症(FeLV)
この病気に感染すると、白血病を起こしたり、また免疫力、抵抗力が低下するために、他の重大な伝染病にもかかりやすくなります。免疫力を低下で臓器に障害を起こすために、腫瘍、流産、腎臓疾患、血液疾患、口内炎など様々な病気の原因になっていってしまいます。
感染している猫の唾液、涙、尿、便、血液、お乳などに多く存在するオンコウイルス(レトロウイルスの一種)と呼ばれるウィルスが、猫白血病ウイルス感染症(FeLV)を発症させます。ケンカなどでの咬み傷、グルーミングや食器共有、感染した母猫などからの感染が多く、胎盤感染の場合は、流産、死産することが多くなります。
ワクチンがあるので、ワクチン摂取が一番の予防策です。接種前に検査で感染していないことを確認することが必要です。 ウイルスそのものを治す治療はありませんが、出ている症状により適切な治療することになります。
生後1年以上の猫なら感染初期(感染後2ヶ月位まで)に適切な治療を行なうと、80〜90%の確立で自然治癒することもあります。成猫の発病は、白血球数の減少だけで、貧血がなく、軽ければウイルスが消えることもあります。猫白血病ウイルスのキャリアでも、たとえ発病しても、症状が落ち着いていれば延命も可能です。
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