■下部尿路症候群
尿の中の結晶(尿結石)が尿道に詰まって起きる病気を総称して、泌尿器症候群と言います。以前はFUS(猫の泌尿器症候群)といいましたが、現在は、医学的にはF.L.U.T.D.といわれています。
尿結石は、マグネシウムの多い食事、尿の酸性化、摂取する水の量、尿の濃度や量などと関係し、さらに、ストレスや運動不足、生活の習慣、遺伝など、さまざまな要因が重なりあって起こると考えられています。
特にオスの尿道が結晶でつまって尿が出なくなると、尿毒症などを発症して、命に関わる重大な事態を引き起こします。
もともと腎臓の機能低下などで、おこる病気ではないので、適切な処置と治療を施せば健康になります。
オシッコが出ていないとか、トイレの前にうずくまっているとか、「シロ」の場合は、お尻を床にこすりつけてそれをゴロにゃんママに見せるように訴えてきました。
普段と違う気配があれば、すぐに病院で治療を受け、入院するなりして、獣医さんのすすめる処方食に切り替えることがとても大切。
オシッコの量を増やすため、新鮮な水を与えるように気を付けます。「シロ」はこの下部尿路症候群になって一週間ほど動物病院に入院しました。
手術はしなかったのですが、連れて行ったときには、オシッコが膀胱にパンパンにたまっていて、ちょっと危険な状態ということで、即入院。
その後、特別療法食によって回復し、今では普通の食事も取れるようになりました。それからは、特別な療法食ではなくても順調に暮らせています。
ストルトバイト結晶が原因で、pHコントロールの療養食を続けるあまり今度は、シュウ酸カルシウムの結晶ができてまた結石になってしまうという事態も起きているようです。できるだけ質の良い、普通の食事に戻せるようにした方がいいかもしれませんね。
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