「今日から俺は!!」のドラマと映画で衣装協力をさせていただきました。
主演のおふた方とも変形全盛期を代表するシルエットがとてもカッコよいです。
 

▽ 三橋貴志 ▽

▽ 伊藤真司 ▽


【短ラン】バックレ隊長
(着丈50cm/Vラインシルエット/RIVAX)

【長ラン】超ぶっちぎり
(着丈130cm/Vラインシルエット/RIVAX)
標準型より20cmも丈が短い着丈50cm。これより丈が短いとズボンに丈が届かなかったりするため、短ランは50cmからがおすすめ。 着丈最長130cm。長ランらしい120cmより、さらに10cm長い。長ランは重量があり衿幅も太いので動きにくいのですが、撮影では見事なアクションシーンを演じています。

【ツータック】喧嘩上等
(ボンタン/2-45-20/RIVAX)

【ツータック】超スーパードカン
(ドカン/2-50-40/RIVAX)
今も昔も人気の絶えないボンタンの代表格であるワタリ45cm。太すぎず細すぎず、スソ20cmまでの曲線がボンタンらしい一品。 ドカンでは細めのワタリ50cm。逆に太すぎるとシワになるだけなので、長ランの下から直線的なラインが映えるドカンです。
 

 



 

今日から俺は!! 連載当時の小話(1990年頃)

 

★変形学生服はファッションへ

変形は「不良」になるためではなく、「お洒落」をするためのファッション感覚。ドラマや漫画の真似をしたい。目立ちたい。モテたい。なめられたくない。など目的はそれぞれ。優等生でも変形を着ていたり、標準型を着ている高校生は少なかったかもしれません。
 


★短ラン・ボンタンのブーム

「肩が広く、着丈が短く」「ズボンのスソは細め」の社会的流行とともに、制服も「短ランとボンタン」が流行。地域的な差もありますが、千葉や茨城では「短ランとボンタン」が学生に流行りました。長ランとドカンが流行ったのは一世代前。
 


★変形学生服カタログはバイブル

変形販売店には変形カタログが置いてあり無料で持ち帰れました。自動車カタログ級の豪華な作りで、メーカーは10社以上。商店街をまわれば何冊も手に入りました。学生はカタログを収集し大事にしていました。※現在カタログは発行されていません。
 


★変形はお小遣で買う

親が変形を買ってくれないのは当たり前、むしろ現代より親は厳しかったかも。中学生はお小遣いを貯め、高校生はバイト代を貯め、こっそり買うのが変形でした。先生に没収されても懲りずに購入するのが当時の学生。
 


★「ワタリいくつ?」「おまえのなんぼ?」

みんな変形を着ているので、凄さの判定基準が「ワタリのモモ幅」。太いほど先生に叱られるため、ワタリは度胸のあらわれでした。そのためボンタンをたずねるときは「(ワタリ)何センチ?」が合言葉のようになりました。
 


★コダワリ派は改造

購入時にカスタムする買い方が流行る。「シルエットを変える」「スソをファスナー式に改造」「上着の丈をいじる」「ボタン交換」など。他人とは違う仕様にして個性を楽しんだり、自慢しあったり。
 


★変形は先生との争奪戦

ドラマのように変形を堂々と着用できる学校は実は少なく、先生に叱られる覚悟で着用。先生に遭遇する前に着替えたり工夫がともないました。先生に現行犯でつかまると「没収+体罰」が定番。没収された変形がダンボール箱いっぱいに職員室にあったものです。卒業式に変形を返却されるのは良心的で、焼却炉で燃やされることもあった。