カメオのデザインの元になったギリシャ神話の名画

カメオ彫刻にもなったギリシャ神話の名画の数々を紹介

カメオにはギリシャ神話の神々を題材としたものも多く、そのモチーフも有名な絵画より 取り込んだものが数多く存在しています。
こちらではギリシャ神話を題材とする、特に有名で美しい絵画をご紹介させていただきます。
ギリシャ神話は西洋の文学、芸術の根底に流れる神々の長詩であり それらについて見識を深めることは、より一層にカメオ彫刻の世界を理解することへとつながります。
是非、そんな魅力的なギリシャ神話の世界を、美しい絵画で訪ねてみましょう。
あなたのコレクションしたカメオのルーツが解るかもしれません。

1.オリュンポスの十二神 (The Twelve Opympians)

オリュンポスの十二神

まずはギリシャ神話の主神となるオリュンポス十二神を描いたフレスコ(天井画)です。
オリュンポスとはギリシアに実在する最高峰の山で、その雲上の峰々には神々が住まう聖地とされていました。
その十二神を描いたものですが、それぞれの神々が各々のシンボルとなる持ち物を持っている点にご注目ください。
また、こちらの絵画では以下の十二神を描いていますが、ギリシャ神話やローマ神話では一部の神が違うことがあります。

オリュンポスの十二神に登場する神々とそのシンボル

登場する神々とそのシンボル(カッコ内)
1 大地の神キュベレ(ライオン)
2 鍛冶の神ヘパイストス(ハンマー)
3 神々の女王ヘラ(孔雀)
4 海の神ポセイドン(三又の矛)
5 最高神ゼウス(鷲)
6 神々の父クロノス(鎌)
7 狩りの女神アルテミス(猟犬)
8 商いの神ヘルメス(有翼の兜と杖)
9 恋の女神アフロディテ(キューピット)
10 太陽の神アポロン(竪琴)
11 戦いの神アレス(兜と剣)
12 祭灯の女神ヘスティア(灯火)

2.プリマベーラ(春) (The Primavera Spring)

プリマヴェラ 春

あまりに有名なボッティチエリの絵画「プリマベーラ」(春)…
右から西風の神であるゼフェロスが登場し、大地の女神であるクロノスに風を吹きかけると
クロノスの口から花々が飛び出し、プリマベーラを彩り飾り付けています。

一段高い座に位置する女神アフロディテは、優雅に全てを受けいれ祝福を授け
その横には3人の美女神がロンドを組み踊っています。それぞれが「愛情、貞操、美」を表しているとされます。
そして左端にはヘルメスが杖を天にかざし雲をはらい、皆の行く手を先導しています。

全てが「春」を表す寓意画として、ルネサンスを代表する絵画です。
そして頭上には目隠しをして恋の矢を、三美神に射ようとする天使が飛んでいます。
「恋は盲目」という意味を表していますが、そうですね…春は恋の季節でもありますね。

プリマヴェラ 春に登場する神々

登場する神々
1 ヘルメス
2 三美神(アフロディテの侍女)
3 アフロディテ(ビーナス)
4 春と花の女神プリマベーラ(フローラ)
5 クロリス(ゼフェロスの妻)
6 西風の神ゼフェロス

3.フローラの王国 (Flora)

フローラの王国

花にまつわる言い伝えの有る神々が、フローラを中心として一同に集められた絵画です。
まず雲上には、花に必要な太陽を司るアポロンが4頭立ての馬車で天空を走り光りを授けています。
そして左から、自身の剣で刺し自害しようとしているのはアイアス(トロイ戦争のギリシア剣士)です。

アイアスは自軍の英雄であるアキレウスを失い、その後を追って自害したとされます。
その赤い血はカーネーションになったとされます。
その隣で水がめをのぞいて、エコーの求愛を聞かずに写った自分に恋しているのはナルキッソスです。
自分を見つめるあまりに花が下を向く水仙になってしまいます。
そして太陽を見上げているのはアポロンに恋したクリュティエ、太陽にいつも花を向けるヒマワリに変じました。

フローラの隣で頭を押さえているのは、ヒアシンスに変じた美少年のヒュアキントスです。
その隣で犬を連れやりを持っているのはアドニスです。
アドニスは狩猟途中に猪に変身したアレスに突かれ命を落とします。その時に流した血がアネモネとなりました。
そしてその下にはクロッカスとスミラックスです。

フローラの王国に登場する神々とそのシンボルの花(カッコ内)

登場する神々とそのシンボルの花(カッコ内)
1 アイアス(カーネーション)
2 ナルキッソス(水仙)
3 クリュティエ(ヒマワリ)
4 フローラ(花々)
5 アポロン(太陽)
6 ヒュアキントス(ヒヤシンス)
7 アドニス(アネモネ)
8 クロッカス(クロッカス)
9 スミラックス(サルトリイバラ)

4.ゼウスとヘラ(Zeus and Hera)

ゼウスとヘラ

最高神であるゼウスは雲上の玉座にどっしりと座り その傍らには鷲を従え、稲妻を操る杖を持って威厳を持っています。
そのゼウスの機嫌を取るかのような横の女性は、彼の妻である神々の女王であるヘラではありません。
アキレウスの母親であるテティスです。自分の息子であるアキレウスの軍勢に味方するようにテティスがゼウスに懇願にきたという場面です。

ではゼウスの正妻であるヘラはどこに?と思われるかもしれませんが、左上にちょっと覗いている女性がなんとヘラです。
実はゼウスは大変な浮気者でヘラ以外に多くの女神との子供をもうけたりしています。
そんなゼウスをヘラはしっかりと陰から見張っているのです。なんだかずいぶん人間味のある最高神ですね(笑)

5.ヴィーナスの誕生(The Birth of Venus)

ヴィーナスの誕生

イタリアのルネサンス絵画といえばこの「ヴィーナスの誕生」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
海の泡から生まれたヴィーナスは、貝殻に乗り、ゼフェロスの吹く西風に押されながらキュプロス島の海岸に着きます。
そのヴィーナスに恥じらいをもってマントをかけるのは季節の女神ホーラです。

美しいヴィーナスに多くの男の神は求婚するのですが、ヴィーナスが選んだ相手は一番醜かったヘパイストスでした。
しかし、ヴィーナスは結婚後もいろいろな情事にあけくれてしまいます。なぜなら彼女は恋の女神なのですから…

さて、ここで問題です。
浮気をされた夫のヘパイストスはどうしたのでしょうか?
1.怒る
2.離婚する
3.自分も浮気する
4.許す
5.泣いてゼウスに頼む

・・・

...答えは!?

なんと4番の「許す」でした。
いつも自分の元に戻ってきてくれるヴィーナスをいつも優しく許したそうです。
へパイストス!すごいですね!

6.エオスとアポロン(Eos and Apolon)

エオスとアポロン

エオスはローマ神話ではアウローラと同一視される曙の女神です。
太陽神であるアポロンの黄金の馬車を、飛んで先導しているのがエオスです。
曙はいつも闇夜を照らし、太陽を連れて来ますので、2人は一緒に描かれることが多いようです。

そしてエオスはオーロラの語源となった女神でもあります。
ちなみにエオスとアポロンは兄弟であり、その姉妹には月の女神であるセレネがいます。

アポロンの馬車に付き従っているのはムーサです。
ムーサとは文芸を司る女神達の呼び名です。

7.エオスとケパロス(Eos and Cephalus)

エオスとケパロス

曙の女神であるエオスは、まだ明けきらぬ夜空をうっすらとベールで包むように白々と照らしていきます。
そんな中でまだ眠っているケパロスには、薔薇の花びらをふりかけて起こそうとしています。
ケパロスは普通の人間ですが、大変な美少年だったためエオスにみそめられ雲上にまでつれてこられてしまいました。
手を握って起こすのをいっしょに手伝っているエロス(キューピッド)が愛らしいですね。

8.エロス(キューピッド)(Eros and Cupid)

エロスとキューピッド

エロスはローマ神話では(キューピッド)と名前が変る、恋を自在に操る弓矢を持った有翼の子供です。
エロスはゼウスとアフロディテの息子とされますが異説も多くあります。
その金の矢に射られたものは、エロスの選んだ者に激しく恋してしまい
ちなみに鉛の矢の場合は、相手を憎んでしまうこととなります。

最初の頃は青年として描かれてきましたが、だんだんと幼児化して多人数となり
その神秘的な姿から、後世には宗教絵画の中で「天の使い」天使として描かれるようになりました。
ここでは特に有名な絵画をそれぞれ集めてみました。

9.アポロンとダフネ(Apolon and Daphne)

アポロンとダフネ

神々といえども、全てが自分の思い通り、ハッピーエンドになるとは限らないのがギリシャ神話です。
ある日、太陽の神であるアポロンは自分持つ黄金の弓と比較して、エロスの貧弱な弓をつい笑ってしまいます。
自分の弓を笑われ怒ったエロスは仕返しにと、アポロンには金の矢を撃ち、ダフネには鉛の矢を打ってイタズラをします。

弓矢に当たり思わず恋するアポロンと、それを拒んで逃げるダフネ。
そして、ついにアポロンに捕まり抱きしめられるという瞬間、ダフネは河の神である父に頼み、その魔法で月桂樹に姿を変えてもらいます。
魔法によってアポロンの目の前で、ダフネの腕は見る見る間に葉が茂り、体は樹皮に覆われていきました。
アポロンはそれでも月桂樹になってしまった彼女に恋焦がれ、せめてもと月桂樹で冠を作りそれをずっと被り続けたとのことです。
なんて可哀相なアポロン!

10.エロスとプシュケ(Eros and Psyche)

エロスとプシュケエロスとプシュケ

普通の人間と、神々の恋というものは成立するのでしょうか?

なんとギリシャ神話の中では、神々は人間と恋するお話も多く登場しています。

その中で人間の女性であるプシュケと、エロスの恋は、特に代表される恋物語です。

ある日、母親であるアフロディテの命令で、エロスはプシュケに恋の矢を放つためにやってきます。

しかし、プシュケの美貌を目の当たりにしたエロスは手元が狂ってしまい、思わず自分の矢で自分の指に傷つけてしまいます。

するとエロスはプシュケに恋をしてしまいました…

その後、プシュケは神託を受けた父親により山中に置いてけぼりなってしまいますが、その時、西風の神ゼフェロスの強風により飛ばされてしまいます。

そして、風にのってある屋敷に着いたプシュケは、そこで丁重に扱われ、夜になると帰ってくる主人と仲良く暮らし始めました。

そんな主人の姿をなぜか見てはいけないといわれるプシュケでしたが、とうとう我慢が出来なくなってランプの明かりで眠っている主人の姿をこっそり見てしまいます。

その主人とは、なんとエロスでした。

その姿に驚いたプシュケはランプの油をこぼしてしまい、エロスは目覚めてしまいます。

そして約束を破って自分の姿を見てしまったプシュケを、悲しそうな目で見つめ、そしてエロスは去って行ってしまいます。

その後、プシュケは一所懸命にエロスを探しに探しますがついに見つかりません。

そして疲れ果て倒れこんでしまいます。

すると、なんとどこからともなく、エロスは舞い戻ってきたのでした。

そしてやさしくプシュケを抱きしめ、永遠の愛を二人で誓います。

そしてゼウスに2人の結婚を認めてもらうようにとお願いに昇天して行ったのでした…

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