呉須赤絵蓋付小丼・土山敬司||筍のうつわ

筍三昧

筍のシーズンもまっただ中。今年も「工芸店ようび」には作家さんの地元などから郷土自慢の筍が届いています。

朝掘の筍は宅配便の場合一日経っているとはいえ、やはりできるだけ早く下茹でするにこしたことはありません。4月半ばからしばらく、筍が届いた日の店主の最優先事項は、どんなに用事があっても帰宅後筍を下茹ですることです。次の日のお店のスタッフのお昼ご飯には、自然、筍料理が並びます。飽きがこないように様々に調理される筍は、どれもシンプルで、一年分の筍を満喫できる大満足の美味しさです。

筍。できることなら、「直炊き」「焼きたけのこ」でいただきたいですね。

この時季、一番幸せな人は、朝掘の筍をその日の内に持って来てくれる友がいる人・・・。
まだまだ筍が美味しい季節が続きます。ご堪能くださいませ。
こちらには、筍料理を盛りつけたうつわを集めてみました。

6.5寸八角鉢・杉本太郎

【漆器・重箱】六五重・奥田志郎

三島9寸浅鉢・吉井史郎

安南手鉢・土山敬司

栓9寸木瓜鉢・守田漆器

玄釉片口鉢・吉井史郎

唐津焼:絵唐津沓型鉢・大・中村恵子

たけのこって器によく似合う食べものです。

どうして?

切り口がおもしろい形だから。
先のところが三角で、
筒に切ると丸で、
二つに切ると蒲鉾形でと変化があるのです。
出会いものは木の芽で、これも美しいものです。
土もの、染付、色絵のものとそれぞれに器を引き立ててくれます。
食べものが器を引き立ててくれるなんてこと、あるのです。

たけのこ 御飯
たけのこ 木の芽あえ
たけのこ きんぴら
たけのこ煮(土佐煮、淡味煮)
たけのこ 直炊き
焼きたけのこ

直炊きと焼きたけのこは、朝掘りを氷づめにして24時間以内に調理できる場合にのみ可能です。下ゆでをしないで生のまま調理します。

[たけのこ直炊き]
鍋底一面に昆布を敷きつめ、皮をむいて程良く切った筍を並べかつを出汁をかぶる位入れます。上に昆布を(筍が見えない位に)並べ、強火にかけ、沸騰したら火を小さくして昆布の上に浮きあがってくるアクを丁寧にすくいます(かなり丁寧に)。火を小さくして1時間位煮ます。その間15分後、30分後、45分後位に分けて薄口醤油で味を付けます。火を止め、少し冷めるのを待って食べます。味は冷める時に入ります。

[焼きたけのこ]
皮をむいて1.5cm位の厚さに切り両面に切り込みを細かく入れて、炭で(遠火の強火)しっかり焼きます。炭は赤外線が強いので中までしっかり焼け旨みを逃しません。焼き上り直前にお醤油を両面にぬり木の目を散らします。


たけのこは酢とはあまり相性がよくないようですね。

工芸店ようび 店主 真木
白磁(天草陶石):青白瓷三足小向付・海老ヶ瀬保

玄釉グラタン皿・吉井史郎

6.5寸八角鉢・杉本太郎

漆器・輪島塗:まり椀・奥田志郎

磁器:野菜文飯碗・古川章蔵

赤絵端反小鉢・土山敬司

唐津焼:絵唐津草文角皿・中村恵子

伊賀焼:雅造・盤・福森雅武|筍のうつわ

雅造 盤・福森雅武 SPECIAL!

こちらは、「土樂食樂(土楽食楽)」から「春・焼たけのこ」です。

焼きたての筍が盛られている手前の大きな盤は、福森雅武さんご自身の作「盤」です。

こちらの素敵な盤は今、「工芸店ようび」でご購入いただけます。もちろん、一点ものです。(ずばり、こちらの写真のうつわです。)共箱も作っていただきました。

こんな素敵なうつわがあれば、毎日でも仲間を集めて酒宴といきたいですね。
是非貴方のお手元に!

写真は「土樂食樂」福森雅武/文化出版局