伊賀葉皿・辻村塊

季節を食卓に

 これからの季節は木も草も枯れ始め、その過程も又美しいものです。季節を食卓に反映するよろこびはまた格別のたのしさがございますね。

 辻村塊さんの力強い葉。秋の味覚、小芋の衣揚げ、鶏ささみの酒蒸し枝豆添え、鰊の甘露煮と取り合わせてみました。朱筒椀には豆腐と白味噌など温かなものを。辛口の常温のお酒とよく合うお献立だと思います。お酒はまだ少し夏の名残の片口に。秋本番にとうつろう頃のお食卓です。

 朱筒椀は小ぶりに見えておりますが、薄手で、かなり容量は大きくたっぷり入ります。まり椀や他の蓋物と同じようにしっかり出来ておりますので、日々のご使用に充分に耐えるものです。

工芸店ようび 店主 真木
漆器・輪島塗:朱筒椀・奥田志郎:和食器の愉しみ工芸店ようび