まり椀・奥田志郎|和食器の愉しみ・工芸店ようび

ようびの漆器のお取り扱いについて

漆器の特徴の一つは、「堅牢」であること。

たとえば、輪島塗は下地に地の粉(珪藻土)を用いることで、木に漆がよく浸透し、はげにくくなるなどの工夫がされています。

盛りつける料理は、熱い汁物からご飯、酢の物、油を使った天麩羅など何でも大丈夫です。

洗う時には、固い陶器やガラス器などがあたると傷がついてしまいますので別にしてください。
漆器は乾燥を嫌うこともあり、毎日使ってあげて洗ってあげる方が生き生きとすることでしょう。

しまっておく場所も、その他のお気に入りの器達と同じ食器棚に入れてあげてください。ただし直射日光(紫外線)には弱いのでお気を付けください。

漆器の日常のお手入れ

ご使用後は水またはぬるま湯で洗い、よくすすいで水を切り、乾いた布で拭き上げて下さい。

洗う布はスポンジではなく天然繊維(綿・絹・麻など)の小布をお使いください。

油物を洗う場合は台所用中性洗剤をお使いください。

食べものがこびりついた時は水につけてしばらくふやかしてから洗って下さい。

洗って水を切った後、自然乾燥でも大丈夫ですが、その場合1ヶ月に1回でも少し熱めのお湯で洗い、天然繊維の布で強めに拭けばとてもきれいになります。その時には高台まわりなどを重点的に洗うとすっきりします。

◎上記の点を守っていただけば、そんなに気を使っていただかなくても大丈夫です。

漆器のご使用時のご注意

陶磁器などと重ねないで下さい。傷の原因になります。

電子レンジ・食器洗浄機・乾燥機はご使用にならないでください。

太陽光を避けて保管してください。

蛍光灯下に長く置くと褪色することがあります(特に洗朱のもの)。

一枚板のお膳・お盆について

一枚板で出来たお膳やお盆は、長期間使用せずにいると乾燥してひずんでしまう場合がございます。その場合は水で洗って濡らした布をかけて置いて下さい。その間布が乾かないように取り替えて下さい。4〜5日でひどいヒズミも戻ります。

常にあまり乾燥した所に置かないようにしていただくとヒズミません。

修理について

漆器は昔から修理しながら、何代にもわたって使われてきました。
傷んだものでも修理して塗り直すことで、新品のようになります。

漆器は扱いが難しくてはげやすいと思われていますが、下地がしっかりしてる漆器はその心配はほとんどありません。
お椀などお箸のあたるところは細かな傷でくすんだようになりますが、こちらも塗り直せば新品同様です。

修理についてはお気軽にご相談ください。

漆器には様々なグレードがあり、上記の取り扱い方法はようびの漆器のみに申上げられることで、全ての漆器にあてはまるとは申上げかねますのでご了承ください。

→ようびの漆器をお求めいただくお客様にぜひ御理解いただきたく思うこと

漆器:にちにち膳・奥田志郎