いにしえのアジアと日本を結ぶ要衝の地に花開いた伝統を現代に伝える
壱岐焼酎とは
九州北方の玄界灘にある長崎県の壱岐島で醸造される麦焼酎の総称です。壱岐島は中国の歴史書「魏志倭人伝」に一大国(一支国)として記載されるほど、古代から日本とアジアを結ぶ要衝の地でした。長崎で2番目に大きな平野を持つ地理的優位性を活かし、麦や米などの作物が豊富だったことで、中国から伝わった製法に倣い壱岐独特の焼酎を生みだしたと言い伝えられています。壱岐の島が麦焼酎発祥の地とされています。
壱岐焼酎の特徴
原料を米麹1/3に対し大麦2/3を使用した壱岐独特の製法で、麦の香りと米麹を使用することによる天然の甘味が特徴です。また貯蔵熟成酒が多いのも特徴で、伝統的なかめ貯蔵をはじめ樫樽やタンクで熟成された焼酎はまろやかな味わいを醸し出してくれます。
世界が認めた壱岐焼酎
壱岐焼酎は、平成7年7月に伝統と製法が評価され、WTO(世界貿易機関)の「地理的表示」が認められました。「地理的表示」とは酒類の確立した製法や品質、社会的評価を勘案し原産地を特定して世界的に保護しようという制度です。他には、ウイスキーがスコッチとバーボン、ブランデーはコニャックとアルマニャック、ワインはボルドーとシャブリとシャンパーニュが同様に認定されています。日本の焼酎では熊本県人吉地方の“球磨焼酎”、沖縄県の“琉球泡盛”、そしてこの“壱岐焼酎”が同時に指定を受けました。さらに平成17年12月には薩摩焼酎の産地“薩摩”と白山菊酒(こちらは清酒)の産地“白山”の2つが追加されています。
玄海酒造
1900年(明治33年)創業。壱岐で一番高い山(岳の辻)のふもとに玄海酒造はあります。歴史と浪漫の島に生きる伝統の味わい。岳の辻の伏流水を使用し、古くからの伝統を継承しつつもたゆまぬ創意と工夫を重ねて壱岐焼酎を造り続けています。代表銘柄“むぎ焼酎「壱岐」”は2002年からモンドセレクションに出品し、11年連続で優秀品質賞を受賞。2011年には、10年連続受賞を記念して、クリスタル・プレステージ・トロフィーを授与されています。
代表銘柄“むぎ焼酎「壱岐」”
創業初期は“瀧泉”と名づけられていました。昭和29年に島外出荷を志し、“玄海”に変更。その後昭和50年「むぎ焼酎発祥の地 壱岐」を強調すると共に郷土の発展を願い、今の“むぎ焼酎「壱岐」”となりました。米麹1/3・大麦2/3を順次仕込んで単式蒸留機で蒸留。香味の優れた部分を採り、タンクやかめ、樫樽で貯蔵し熟成させています。麦の香りと米麹の天然の甘み、悪酔いをしないなどの個性が見直され、多くの愛飲家から高い評価を集めています。
壱岐(茶瓶) 25度 720ml
中国の「魏志倭人伝」に紹介された「一支国」壱岐では、16世紀頃から本格焼酎を造り、壱岐が「むぎ焼酎発祥の地」とさています。この「壱岐」は、500年の伝統を保ち、米麹1/3、大麦2/3を使用した壱岐独特の本格焼酎です。麦の風味と、米麹を使用することで天然の甘味が引き出されています。飲み方は、ストレート、ロック、水割りなど好みのアレンジができますが、特にお湯割りをおすすめします。
販売価格: 1,047円(税込)
壱岐の華
1900年(明治33年)に初代・長田嘉助が北九州の小倉から壱岐に移り住み、壱岐伝統の麦焼酎造りを始めたのがこの蔵元のはじまりです。大正に入り、後の代表銘柄となる風土酒に「壱岐の華」の名を冠します。代替わりを経て、法人化された現在でも、一本筋の通った品質を貫いています。2007年(平成19年)には欧州味覚コンクールiTQi三ツ星を受賞し、2008年(平成28年)にはモンドセレクション金賞を受賞するなど、世界的にも高い評価を受けています。
代表銘柄“壱岐の華”
壱岐焼酎の特徴である米麹仕込みによる、甘みと厚みのある味わい。発祥当時から「米麹:麦=1:2」の割合を厳格に守り続ける事で、壱岐焼酎の品質を守り続けています。伝統の常圧蒸留と熟成にこだわり、壱岐の島に咲く花のような華やかな香りと、ふくらみのある芳醇薫麗な深みを堪能できます。
壱岐の華 25度 麦 900ml
壱岐焼酎と他の地域の麦焼酎と最も異なる点は、仕込みで麦麹ではなく米麹を使用することです。麦麹で仕込むのに比べて甘みと厚みのある味わいが生まれます。壱岐焼酎は発祥当時から米麹:麦の割合を1:2に守り続けることで、壱岐焼酎の品質が守られています。
販売価格: 997円(税込)
壱岐の蔵
昭和59年創業。壱岐焼酎を全国へ発信する事をテーマに歴史ある6つの蔵元の協業化によって誕生しました。当初、“壱岐焼酎協業組合”という社名でしたが2010年に更なる飛躍と壱岐焼酎の発展を願い、今の“壱岐の蔵”に改名しました。主流だった常圧蒸留の焼酎に加えて島内で初めての減圧蒸留の焼酎にも取り組み、フルーティな口あたりのよいむぎ焼酎を生み出しました。日本で初めての花酵母仕込みの焼酎の商品化も実現させるなど、今もなお新しいことへの挑戦を続けています。壱岐の蔵の商品はモンドセレクションで最高金賞受賞や金賞受賞をするなど受賞も果たしています。
代表銘柄“壱岐の島”
米麹と麦を用い、伝統製法を磨き上げた巧みな技によって素材の味わいを十二分に引き出しています。米のうまさ、麦の香りの絶妙なブレンドは食中酒に適しています。どんな料理とも相性がよく、互いの味わいを引き立ててくれます。
壱岐の蔵 壱岐の島 麦 25度 900ml
米麹と麦を用い、巧みな技によって素材の味わいを引き出した焼酎です。米のうまさ、麦の香りの絶妙なブレンドは、食中酒におすすめです。
販売価格: 1,037円(税込)
重家酒造
1924年(大正13年)創業で、壱岐の島の南東にある小さな蔵元です。その昔、酒造元を重家(おもや)と呼んでいたものをそのまま社名にしており、初代の言い伝え「現代に左右されず、初心に返り原点に戻るべし」を受け継ぎ、今なお木製にしきで米・麦を蒸し、室で麹を造り、かめで仕込む手造りを続けています。原料の米、麦は壱岐産の原料を90%以上使用し、それ以外のものも長崎県産のものを使用しており地産にこだわっています。伝統を守りながらも新しいスタイルを模索しながら壱岐文化である壱岐焼酎を伝承し、麦焼酎発祥の地としての壱岐の誇りを発信し続けています。
代表銘柄“雪洲”
大八洲の一つに入る壱岐は、その昔「雪洲」(ゆきと見まごう白砂のしま)と称されていまいた。伝統的な製法でかめ壷仕込みをし、貯蔵熟成させいるので米の甘みがよく感じられます。食前酒・食中酒におすすめで、ロックアイスを1つ落とし、溶かしながらゆっくり飲むのが最高の雪洲の味わい方です。
重家酒造 雪洲 900ml
雪洲は常圧蒸留法で蒸留した香り、味、個性の強い焼酎と減圧蒸留法で蒸留した雑味の少ない香り、味ともに抜群に美味しい焼酎をブレンドしたものです。しかも最低、三年以上は熟成期間をおいているので、味にコクとまろやかさが加わり、麦焼酎独特の麦の香りと奥ゆかしい甘みのある旨みが特長の壱岐焼酎です。
販売価格: 1,112円(税込)