厳島神社、鶴岡八幡宮、出雲大社、高野山、三嶋大社という
名だたる神社仏閣に納められた国宝と、御物。

過去何百年と受け継がれてきた歴史的な文様と
匠から匠へと継承されてきた伝統的な“漆器”の技術が粋を成た器は、
国宝、すなわち国の宝として
日本を代表する「芸術品」と言える存在です。

今回ご紹介する「吸物椀揃え 国宝写蒔絵」は、
三嶋大社の【梅蒔絵手箱】といった
神社仏閣に収められ
普段はなかなか見ることの出来ない国宝
に描かれた蒔絵を
一つ一つの椀の蓋裏に贅沢な金蒔絵で再現しました。


一見何の変哲も無いように見える椀の蓋を
開けた瞬間のはっとした驚き。

普段は気にかけることのない蓋裏に
“国宝の美”を見つけた瞬間の新鮮な驚きを考えて創り上げられた
風流を感じさせる椀
に仕上がっております。

まさに“宝”と呼ぶに相応しい逸品です。


※上の画像の上にポインタをのせると蓋が開きます。

■喜びを開く椀

蓋を開けた時の
ことを考えて作られた
このお椀。

椀の蓋をそっと
持ち上げて
裏返すと
目に飛び込んでくる
華やかな金蒔絵。

お椀によそわれた
お吸物の湯気が
蒔絵の表面に
水の膜を作って、
蒔絵が美しく浮かび
上がって見える…。

そんな
「実用」のシーンで
作り出される
新しい“美”を考えて
この作品は
創り上げられました。

蓋を開き、喜びを開く。
実用をも考えて作られた
芸術品です。





【片輪車(かたわぐるま)】

蒔絵の意匠の元となったのは、
平安時代から伝わり、
現在は御物とされている国宝

【片輪車螺鈿蒔絵手箱
(かたわぐるらでんまきえてばこ)】


平安の頃の王朝貴族が用いた
牛車の車輪を乾燥から防ぐために、
水に浸している情景を図案化したと
いわれています。

しかし、この文様に込められているのは、
単なる情景描写だけではありません。

元々はインドにおいて釈迦のシンボル
とされていた「車輪」。
それが日本に伝わって「片輪車」となり、
水に動かされて車が回るシーンから
仏教で説く「時の巡り」、「無常」の思想も
重ねられているのです

【菖蒲(あやめ)】

この蒔絵の意匠の元となったのは、
高野山に伝わる国宝
【 澤千鳥螺鈿蒔絵小唐櫃 (さわちどりらでんまきえこからびつ)】


菖蒲は「あやめ」、もしくは「しょうぶ」と読み、
勝負や尚武(武士の心得)と同音のため、古来武人に特に好まれた文様です。


【籬菊(まがきぎく)】

この蒔絵の意匠の元となったのは、
鶴岡八幡宮に伝わる国宝
【 籬菊螺鈿蒔絵硯箱 (まがきぎくらでんまきえすずりばこ)】

社伝によると、源頼朝公が後白河法皇より下賜されたものを、
鶴岡八幡宮に奉納したとされています。

不老不死、延命長寿の象徴とされてきた「菊」。
どことなく高貴な薫りの漂う蒔絵です。


【松喰い鶴】
この蒔絵の意匠の元となったのは、
厳島神社に伝わる神宝

【 松喰鶴小唐櫃 (まつくいつるしょうからびつ)】


長寿の象徴とされてる鶴が、同じく吉兆文様である「松」をくわえている
ハレの席に相応しい華やかさとめでたさを表現した蒔絵です。



※この作品は
六つ一揃えです。
蓋裏の蒔絵は
一つ一つ柄が異なります


カーソルを文字の上に
乗せると、それぞれの
蓋裏に描かれた蒔絵を
拡大して見ることが
出来ます。






代表取締役
山田 健太


平安堂の山田です。こんにちは。

今回も“蒔絵の豪華さ”だけではない魅力を
兼ね備えた逸品をご紹介させて頂きました。

このお椀は、ご覧の通り、外から見ると寂しさを感じてしまう程の
シンプルな仕上げなのですが、蓋を開けると、華美で優雅な
国宝写しの蒔絵が出てくる仕掛けになっています。

実は一度、工房で食事をした際、このお椀を使ったことが
あるのですが、このお椀であることに気がつかず、
「随分と寂しいお椀だな」と思いながら蓋を開け、
大変な驚きと感銘を受けたことがございます。

自ら、このお椀の「喜び」の仕掛けに引っ掛ってしまったということです。

また、実際に使用しますと、水蒸気が蓋裏面の蒔絵部分に付きます。
普段見る絵の印象と、綺麗に並んだ水滴越しに見る絵の
印象が異なり、いつもと違った趣きが楽しめるところも、
一興といったところでしょうか。

実際、一度使い、感銘を受けてからというもの
私自身、数あるお椀の中で一番欲しいお椀になったものでございます。

どうぞご検討ください。


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■仕様■  
漆塗/木製品  
※漆には全て、大変貴重な国産の漆を使用しております。

【こちらの商品は、専用の桐箱に入れて大切にお届けいたします】


●英文でのお取り扱い説明書もご用意してございます
   ※海外への発送をご希望下さいますお客様は、事前にご相談下さいませ
●ギフトラッピングも承っております。
●手書きでのし紙をお付けいたします。




こちらのお品は製作後、約40年の時を経たものです。
(その間は平安堂本店において、
一定の環境のもとで管理させていただいておりました。)

約40年という年月を経た現在において、
この品質を保ち続けていることは
素晴らしい品質の証左でございますが、
どうしても完全なる新品とは違い、
若干、色の変化等がございます。

このようなお品でございますので、
ヴィンテージワインのようなイメージ
(時を経て味が出る、または骨董品のような)のものであると
お考えいただければ幸いでございます。