Q : 木製品?木粉製品?樹脂製品? | |||
器の形状をつくる素材には色々ございます。 伝統的な素材で、最もポピュラーなものは 『 木 』 になります。 この他、紙や布も使われています。 陶器に塗ったり、鉄に塗ったりすることも稀にあります。 最近は、『 木粉 』 や 『 樹脂 』 を使用することも多くなりました。 |
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−木製品の特徴− | −木粉製品・樹脂製品の特徴− | ||
最も伝統的で、ポピュラーな素材です。 軽くて、丈夫! 加工がしやすい などの特徴を持ちます。 日本には様々な性質を持つ樹木が 多かったこともあり、 多様性に富んだ『 木 』の文化が栄えました。 漆器はその代表選手の 一つではないでしょうか? |
木粉製品は、木の粉と樹脂を混ぜ、 成型した素材で、 樹脂製品は、樹脂のみで成型した素材です。 |
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【 特長 】 乾燥などの気候の変化による “反り、破損”の可能性も木製品に 比べると、格段に少ないです。 冷蔵庫に入れることも可能ですし、 海外でのご使用も安心です。 |
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【 特長 】 機能的にも優れており、 “断熱性の高さ” “素材としての柔らかさ”は 素晴らしいものがございます。 お椀などに熱いものを入れても、 断熱性の高い木製品は、手や唇に その熱をダイレクトに伝えず、 とても肌に優しくなります。 また、保温性の良さにも繋がり、 アツアツが長持ちするメリットもあります。 |
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木製品に比べると、“コストが安い”という メリットがあげられます。 小さなアイテムでしたら、そのコストの差は 大したこともないのですが、 例えば、ワインを冷やせるくらい大きな鉢を 考えると大変なメリットがあります。 木は、サイズが大きくなるにつれ、 加速度的に価格が上昇します。 大きな鉢を木で作ると、最低でも5万円、 状態の良い木を使えば、 10万円、20万円となってしまいます。 これでは、ちょっと普段に使うには… 木粉や樹脂を使用することにより、 1万円程度で販売できるようになりますから、 コストのメリットは大きいですね。 |
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素材としても適度な“硬さ、柔らかさ”を 併せ持つため、加工がしやすく、しかも “割れたりしにくい”メリットもございます。 他の器とぶつかっても、 カチャカチャした音も出ません。 なんにつけても“優しさ”がでてくる 素材としての特徴を持ちます。 |
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反面、“コストが高く・著しい気候の変化に弱い” というデメリットがございます。 (乾燥させる技術が向上した為、以前に比べると、 だいぶ気候の変化には強くなりましたが) |
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どちらの素材が良い、悪いという問題ではなく、 用途やご予算に応じてお楽しみ頂ければと思います。 なお、保温性・断熱性が問われる『 汁椀・めし椀 』に関しては全て木製品となっております。 |
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Q : 漆塗?カシュー塗?ウレタン塗? | |||
表面の仕上げに使う塗料にも色々ございます。 平安堂では、『 漆塗 』 『 カシュー塗 』 『 ウレタン塗 』 の3種類がございます。 |
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−漆塗− | −カシュー塗− | ||
『 漆 』 の木の樹液を原料にした 塗料となります。 乳白色の樹液に、黒や朱等の顔料を混ぜ、 塗り上げます。 非常に特殊な特徴を持つ樹液で、 数千年もの昔から、塗料・接着剤として 生活に密着してきたようです。 『 漆 』 という漢字を分解すると 『 木から滴る水 』 となります。 漢字が出来る頃から、樹液としての用途に 着目されていたようです。 桐・欅・杉・栓・桧・・・木を表す漢字は全て 『 木ヘン 』 ではじまるのに 漆だけは 『 サンズイ 』 ではじまります。 不思議ですね。 天然の塗料、接着剤としては最強を誇り、 耐酸性、耐アルカリ性、耐水性にも優れます。 また、漆ならではの 『 独特の艶やかな質感 』 が魅力です。 世界的にもこの独特の質感は 評価を受けており、 『 Japan 』 を辞書で引くと 『 漆器 』 が出てくるほどです。 |
カシュー塗料は、カシューナッツの殻から抽出した 油を原料とした塗料です。 この塗料を、漆の代わりに塗り上げたものが 『 カシュー塗 』 です。 カシューの樹は、漆の樹と同じ
『 漆科 』 に属しますので、 ただ、カシュー塗料は“ 漆 ”と異なり、 平安堂では、口に直接つく器には |
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−ウレタン塗− | |||
漆の質感を表現した塗料です。 最近は、その技術もあがり、 漆との区別がつかない程になっております。 比較的安価にでき、 身近にお楽しみ頂くには最適です。 |
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