シャンパンは華やかなお酒。絹糸を引くように立ち昇る細かい泡。口に含んだときに感じる爽やかさとと芳醇さ。シャンパンは気持ちを浮き立たせてくれるワインです。祝いの宴には欠かせないし、嬉しいときに飲めばもっと嬉しくなります。そんな特別なワインだから、好みにあったものを選びたい..

泡の魅力がなかったらシャンパーニュは存在しえないでしょう。ひんやりとしたカーヴの中で、酵母の働きによってゆっくりと生み出される泡。果てしもなく舞い上がり続ける泡は、表面に立ち昇ってグラスのふちに「真珠のコリエ(首飾り)」と呼ばれる輪となり、果実や花の香りのアロマを解き放ちます。泡の起源..もともとシャンパーニュ地方のワインの自然発酵は秋に始まり、カーヴの中でこの地方独特のきびしい冬の寒さにあうと発酵速度が遅くなるというものでした。こうして出来たワインには糖分の一部が残っており、春がめぐってきて暖かくなると、再びさかんに発酵しはじめます。この第二次発酵は樽ではなく、密封した瓶の中でおきるため生じた泡はボトルを開けるときまでずっと中に閉じ込められます。シャンパーニュの人々は何世紀にもわたって努力を傾け、この自然現象を思い通りにコントロールすることに成功し、極上のきめ細やかな泡がいつまでも立ち昇る見事なワインを誕生させたのです。


よく見ると活発で軽快な若いシャンパーニュの淡い色と、円熟したシャンパーニュのとろりとした金色ははっきり違います。木の香りの感じられるシャンパーニュもあれば柑橘類の匂い、スミレの花や生のアーモンドの香りのするシャンパーニュもあります。飲んだ時の泡のはじける感覚も、あと口の余韻の長さもシャンパーニュによってそれぞれ違います。

 

シャンパーニュは4つのグループに大別されます(下線をクリックするとお薦めシャンパンへ)。

ボディのシャンパーニュ..官能的で力強く、腰のしっかりした深みのあるタイプです。湿った枯葉やスパイス、赤い果物のような香りがします。

エスプリのシャンパーニュ..はつらつとして繊細、軽やかで、植物や柑橘類の香りを放ちます。

ハートのシャンパーニュ..こくがあって温かみを感じさせる、とろけるような味わい、ブリオッシュやシナモンや蜂蜜の匂いが特徴的で、ロゼやドゥミ・セックに多く見かけるタイプです。

魂のシャンパーニュ..円熟した複雑で豊かな味わい、高貴で繊細なスパイスのブーケを持つタイプです。キュヴェ・スペシャルや、希少なヴィンテージものも、魂のシャンパーニュの仲間に入ります。

 


シャンパーニュは、冷暗所であれば数年間は保存することができます。でも保存しなければならないということではなく、既にカーヴ(地下の貯蔵庫)で、シェフ・ド・カーヴ(醸造責任者)に見守られ、熟成を済ませて(飲み頃になって)出荷するからです。
シャンパーニュは冷やして味わうものとはいえ、けっして凍るほど冷たくしてはいけません。理想は8〜10℃。氷を入れたクーラーに入れて20〜30分で飲み頃の温度になります。
まず、ワイヤーをはずし、コルク栓を押えながら握ります。ボトルの底をつかんで瓶の方を回すようにすると、栓は中の圧力に押されて自然に抜けはじめます。
なだらかな肩のライン、襟飾りをつけて輝くボトルネック、ふっくらとしたコルク栓、コルクワイヤー、格調高いラベル。シャンパーニュのボトルには独特の風格があります。ボトルのガラスが厚いのは、6気圧の泡立ちに耐えて安全であるように、また、ガラスが暗緑色なのは、光による変質から中身を守るためです。

シャンパン(フランスでは地名同様シャンパーニュと呼ぶ)と呼べるのは、シャンパーニュ地方の発泡性ワインだけ。この、世界で唯一の原産地呼称の中には、何千もの造り手が気候と土壌を尊重しながら生み出す、多彩な個性のシャンパンがあります。そして今、素材本来の味を生かす健康的な日本料理が世界で注目されはじめています。伝統を踏まえつつ日々新しく生まれ変わり、自然を尊重しつつその最良のものを引き出すという共通点をもった、東の日本料理との出会い、これからますます面白くなりそうです。

ノンヴィンテージのコクのあるタイプ

Champagne non millesime a dominante de Pinots

焼き物、煮物など、また強い素材を使った料理

真鯛のお造り、ハマグリ酒蒸し、すずきの塩焼き

海老しんじょ、イシモチと旬の煮物
ノンヴィンテージのさわやかなタイプ

Champagne non millesime a dominante de Chardonnay

突き出し、先付け的な軽めの料理

根菜(ウド、セロリ、カブなど)の酢の物(三杯酢またはダシで割った)、平目の昆布締め、お椀(お吸い物)、百合根のつみれ、かれいのから揚げ、大根おろし
ブラン・ド・ブランの熟成したタイプ

Champagne blanc de blancs mature

ダシを味わうような料理、高級素材

マツタケ土瓶蒸し、ボタンはも椀、生うに、カラスミ、カブ
ブラン・ド・ブランの若いタイプ

Champagne blanc de blancs jeune

素材はしっかりしているが、さわやかな香りで仕上げた焼き物、揚げ物など

ゆず大根、若鮎塩焼き、だで酢、あなごの塩焼き、木の芽、鯛とソラマメの煮こごり
ロゼのコクのあるタイプ(落ち着いた色合い)

Champagne rose mature

味噌、醤油を使った煮物など

さわら、西京焼き、カサゴの煮付け、ぶり大根、まぐろのカマ焼き
プレスティージュの熟成したタイプ

Cuvee speciale mature

高級懐石料理、特に貝類などの磯の香りが強く、火を通したもの。

あわびの酒蒸し、伊勢海老の鬼柄焼き、毛蟹の甲羅焼き、大トロの白焼き
プレスティージュの若いタイプ

Cuvee speciale jeune

オールマイティ、食事全般を通して。

高級懐石料理。
ロゼの若々しいタイプ(あざやかな色合い)

Champagne rose jeune

赤身の魚、香りにアクセントのある八寸、先付け

初鰹の刺身、ドジョウのから揚げ、梅肉、平目の鉄火巻き、一味唐辛子、赤貝、軍艦巻き