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ハンニバル(上巻)
トマス・ハリス/高見浩
新潮社
ISBN:410216703X
本体価格
705円

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この本は以前映画化された「羊たちの沈黙」の続編です。ご存知の方も多いと思いますが、なぜここで紹介するの?とお思いの方←主人公のハンニバル・レクター博士は常人とはかけ離れた知性と教養の持ち主です。その彼が殊のほか愛するのが、音楽とワインなのです。もちろん、博士の異常な「美食」へのこだわりも、物語の重要なポイントですが..
少し本文から引用してみます。
「シャトー・ペトリュスのボトルを光にかざした。そのボトルはつい前日、澱がまざっている場合を慮って、まっすぐに立てたばかりだった。腕時計を見る。そろそろ栓を抜く頃合いか..略 クリスタルのデカンターに移したワインの色を、心ゆくまで楽しみたいのだから。栓を抜くのが早すぎたあまり、デカンターに移す際に聖なる香りが抜けていたら..略 頭蓋骨に穴をあけるときのように慎重に栓を抜いて..」
ソムリエのようにワインに接する博士は、ボルドー右岸のポムロール地区最高峰の赤ワイン「シャトー・ペトリュス」とブルゴーニュの白「バタール・モンラッシェ」が好みのようで、食後のデザートワインにも世界最高の貴腐ワイン「シャトー・ディケム」をセレクトする程の達人です(こんなの一度に飲んだら$1000じゃ足りない!)。
今回の内容は博士の嗜好や内面に詳細に迫るものとなっています。フィレンツェとアメリカを舞台に壮絶な復讐劇と、登場人物の個性と欲望とが絶妙な語り口で、クライマックスまで一気に読ませます!ワイン好きにもたまらない本と言えるでしょうが、どなたでも楽しめる本だと思います、早く映画も見てみたい!
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(注1)シャトー・ペトリュス:ポムロール地区の最高峰ワインで、ボルドーでは最も高い価格で取引される赤ワインのひとつ。一切の妥協を許さないワイン造りで有名
で、収穫時に雨の降った87年はヘリを使って水滴を乾燥させたし、97年は、粒ごとに熟度が異なるメルローの老木を、まるで、ソーテルヌのように粒選りで収穫したという。わずか4000ケースという少なさもあり口にする機会も少ない。
(注2)バタール・モンラッシェ:パワフルで力強いブルゴーニュの白ワイン。アレクサンドル・デュマ(「三銃士」の著者)に「帽子を脱いで、ひざまづいて飲むべし」と言わしめたブルゴーニュ最高のワイン「モンラッシェ」の隣の区画にあるのがこのバタール・モンラッシェです。
(注3)シャトー・ディケム:収穫は4〜11回にわたり、完熟した貴腐果だけを手で摘む。すべて新樽で醗酵、熟成され、瓶詰めまでに3年以上を要し、飲み頃に達するまで20年はかかると言われている。ワイン造りに一切の妥協はなく「世界3大貴腐ワイン」のひとつとされており、類まれなる甘味は、まさに天使の贈り物と言える。ボルドー・ソーテルヌ地区産
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