解説
インラインスケートとは、3個〜5個の車輪が縦一列に並んだ、ローラースケートの様なものです。本来ローラースケートはスケートボードのように4輪のコマで滑るのが一般的ですが、ローラーブレード社がコマを1列に並べて アイススケートの感覚で滑れるスケートを開発しました。以来、
一般的には「ローラーブレード」の名称が有名ですが、これは、アメリカのROLLER BLADE(ローラーブレード)社の会社の名称で、正式にはインラインスケートという名称になります。
日本では公道で走ることを制限されているインラインスケートですが ヨーロッパでは足代わりで通勤する方もおられるようです。また「BMW ベルリン インラインスケートマラソン」ベルリンマラソンの前日に、同でコースを使ってインラインのマラソンも開催されるほど人気のスポーツです。
主要なメーカーとしては
ROLLERBLADE(ローラーブレード)
イタリアの元祖インラインスケートブランド ローラーブレードが商品名だと思っている人も多い。スキーブーツのノルディカの姉妹ブランドなので、ハードシェルのモデルに定評があり スポーツスケーターから絶大な人気を誇る。
K2(ケイツー)
アメリカのスノースポーツブランド インラインスケートもカジュアルなデザインで人気がありフィットネス系や子供用では絶大な人気、アメリカブランドらしいデザイン性としっかりした作りで人気。
ROCES(ロチェス)
イタリアの名門ブランド 世界的にはアグレッシブインラインでイメージが強く、その実績から強度や操作のしやすさに定評があり安心してパークやパイプで遊べる。
インラインスケートをするのに 意外と大変なのがブーツの着脱です。スピードレースやボアシステムという ワンタッチで着脱できる便利なクロージングシステムがあり人気です。
インラインスケートには大きく分けて3つのタイプがあります。スキーのオフトレーニングや一般的良くに使われるフィットネスタイプやスケボーの様に操るストリート系タイプ、タイムレース用のレース用など用途に合わせてお選び下さい。
フィットネスタイプ
ランニングや自転車(サイクリング)に並ぶ有酸素運動に向くタイプ。スキーのオフトレーニングに使用されるのもこのタイプが多いです。
スムーズな滑走性とスピード感が特徴で、長い時間運動を継続する有酸素運動やダイエットにも効果が期待できます。
また、滑走感覚がスキーに近く、特に最近のカービングスキーの動きにも似ている事から、多くのスキーのデモンストレーターや一般スキーヤーがオフトレーニングマシーンとして使用しています。
まず、インラインスケートを始めるならこのタイプがお勧めです。価格も1万円台からあり、入門機としても最適です。子供用もこのタイプになります。
アグレッシブタイプ
ストリート系インラインスケート。スケートボードの様にパイプに入ったり、ジャンプや、グライド(手すり等を擦ること)が出来るモデル。
フィットネスタイプに比べてウィール(車輪)の大きさが小さく安定感がよく、激しいトリックにも耐えらえるように丈夫に作られています。その反面、フィットネスタイプには付属しているブレーキが無い、ウィールが小さく滑走性よりも安定感を重要視したタイプが多いです。
ウェブスポでは特に人気の高い定番ブランドROCESをイタリアから直輸入、迷ったら世界的な大会などでの実績のあるこのモデルがお勧めです。
中上級スピード重視タイプ
上級者やスキーのトレーニングにも使われる、滑走性やスピードを追求したモデル。主に5輪タイプや大口径のウィールの物が取り付けられ、最近では3輪仕様のモデルが多くみられます。
フレーム(ブレード)もメタルのものが中心です。シェルはパワーのしっかり伝わるハードシェルも選ぶ方も多いです。
ベアリングの性能が滑走性につながるので SG9 ABEC9などの高性能ベアリングが使われます。
インラインスケートには上記のように大きく分けて3タイプがありますが、インラインスケートを初めて履くならフィットネスタイプをお勧めします。滑走性が良く、用途、レベル、予算に合わせて様々なタイプが選べます。
インラインスケートを購入時に注意することは 下記の4点です。
子供の間でも インラインスケートは人気です。おもちゃ屋さんでも 簡単なモデルは 売っていますが、インラインはベアリングとフレームが良くなければ安定して滑ることはできません。ウェブスポーツでは国内外の有名ブランドから仕入れていて お手頃な価格で大人用に近い本格的なインラインスケートを提供しています。最初のインラインはトイインラインではなく 有名ブランドから選びましょう。お子様の場合は着脱が難しいため特に簡単に着脱できる ボアやスピードレースなどのクロージングシステムがお勧めです。
サイズ調整・・ジュニア用のインラインスケートは基本的に 前後に2〜3cm程度 動くようになっていて お子様の成長に合わせてサイズ調整が可能となっております。サイズ調整に工具を使用しないものが多く取り扱いが簡単です。
プロテクター・・転倒の危険からまもるため 肘・膝・手首の3点プロテクターを必ず着用してください。
ヘルメット・・自転車用のものでも代用可能ですが、後方転倒時の安全性確保のため着用しましょう。
シェル(カフ)
インラインスケートのボディは柔らかいスニーカーの様な素材で出来た物(ソフトシェル)と、プラスティックに覆われた硬い物(ハードシェル)の2種類があります。エントリーユーザーには靴紐(シューレース)とバックルでしっかりとホールド出来るソフトシェルの方が履きやすくてお勧めです。
フレーム
アルミフレーム、コンポジットフレーム(いわゆるプラスティックフレーム)、カーボンフレーム等があります。
主にアルミフレームとコンポジットフレームのどちらかが主流で、アルミフレームは軽量で反応が良く、素早いレスポンスを求めるスケーターにお勧め、コンポジットフレームはしなやかで操作性がよく、振動吸収性も優れているため、乗りやすくスケートの上達を助けてくれます。価格もコンポジットフレームの方が比較的安価になりますので、スケートを始めるモデルしてはお勧めです。
ベアリング
有名な所ではABEC(エイベック)の規格が最も多く使われており、後ろの数字が大きくなる程、ベアリングの精度が高く、回転性が良くなります。たとえばABEC3よりもABEC7の方が回転性が良くなります。他にSG等の規格もありますが、同じく数字が大きくなれば回転性が良くなります。最初に選ぶとすればABEC3〜5クラスあれば大丈夫でしょう。 ベアりングが回りが悪くなってきたら、交換の時期かもしれません。交換可能でパーツとしてはサイズが同じなのでスケートボードのものも転用可能です。ローラーブレードの場合はSGと書いてますが ABECと同等です。
ウィール
直径80mm位が一般的なサイズですが、
レース用は直径100mm位のものを使う、間で90mmくらいのものはフィットネス系上級者用にも使用することがある、取り付け可能な直径はブレードに書いてあるので、使用可能なサイズのものを選んでください。例えば 100mm/84Aとウィイールに書いてあれば 100mmで 84という硬さのウィールということです。硬さも一般的には82Aくらいが一般的で 数値が大きくなるほど 硬くなり耐久性に優れる反面 グリップ力が小さくなります。使えるウィールのサイズはフレームに書いてあるので、交換時に必ずチェックしてください。K2の一部モデルは前2輪と後ろ2輪でサイズが異なるため注意が必要です。
ブレーキ
スポーツ用のインラインスケートには 通常右足に一つだけブレーキが付いています
。ブレーキのゴムが減ってれば 取替えが必要になりますが、通常はしばらく滑走していただけば ブレーキを使わなくても止まれるようになるため、両足ともブレーキを外す方が多いです。機種によってはブレーキを外す際に交換用のショートシャフトが必要になります。
ショートシャフト
ショートシャフトとはブレーキを外す際に付け替え用のシャフトのことです。
ローテーション
インラインスケートを使い続けると 内側サイドのウィールが片減りして安定が悪くなってきます。ある程度すり減ったところでウィールの入れ替えとすることにより ウィールの寿命を長持ちさせます。
まずは、服装ですが決まりはありませんが、出来れば長袖、長ズボンがお勧めです。転倒時の怪我の防止にもなります。 あと、インラインスケート本体の他に必ず必要なアイテムをご紹介します。
プロテクター・・・怪我をしたくなければ必需品です。プロテクターでもっともポピュラーな物は手首とひじ、ひざの3点がセットになっているものです。特に最初の内は転倒する事も多いでしょうから、必ず装着して転倒の練習を何回かしてからインラインスケートを楽しんでください(相手は固いアスファルトやコンクリートですから…前方にひじ、ひざ、手のひらの全てを付くように勢い良く倒れてみてください)。転倒時は指を地面にこすらない様パーに開いた状態で前向きにしゃがむように倒れるのがポイントです。
ヘルメット・・・滑りに慣れてくるとそれなりにスピードも出てくるので、衝撃から頭部も守りたい。スケートパーク等では着用必須の所もあります。ヘルメットは、転倒したときに衝撃吸収部分がショックを緩和することにより頭部をしっかり守ります。ヘルメットにステッカーを貼って個性を主張しよう。
コーナーポスト・・・レベルアップに便利でしょう。スキーのオフトレーニングに使う場合は、ターンの目安に フィットネスで使う場合すごく柔らかい材質でできているので安心して目標の円弧にチャレンジできます。
インラインスケート用のバッグ・・・スケートの収納が楽で持ち運びに便利です。
石突きプロテクター ・・・ストックを使用してスキーのトレーニングをされる方は、ストックの先端を保護するため装着しましょう。