ばっちゃんストーリー2

　ストーリー１で、“やっと幸せをつかんだ　ばっちゃんストーリー”を掲載いたしました。
　ラリカンの新しいメンバーとして迎えたゴールデンの老犬『ばっちゃん』をレスキューするまでのお話でした。
　それは、美しい写真やお話ではありませんでした。犬をはじめ､動物を愛する皆さんに、私達に飼われている幸せな犬達の陰で、こんなにものたくさんの犬達が苦しんで泣いていることを、一人でも多くの方に知っていただきたいと思い、大変ためらいはあったのですが､カタログに掲載させていただきました。

　その結果、たくさんの方々より、ばっちゃんへの励ましや､現在の日本の法律では動物虐待の定義が曖昧なために、注意すら出来ない現状に対しての怒りのお手紙やＦＡＸをたくさんお寄せいただきました。お電話の向こうで泣いていらした方もいらっしゃいました。また、はるばる遠方よりばっちゃんに会いに来てくださる方など､とても嬉しく思いました。　

　ばっちゃんをはじめ、レスキューされて九死に一生を得た、たくさんのワンちゃん達に代わって、皆様の暖かいお心遣いに重ねて御礼と感謝を申し上げます。

　心無い人間のお金儲けのために、使うだけ使われて、大事にしてくれず、悲しみ苦しんでいる犬達。ばっちゃんのいた施設は氷山の一角です。
　はじめてその施設を見たとき、あまりにも状態の悪いたくさんの犬たちがおり､何もかも不潔で、近づくだけで病気になりそうで､繁殖家もとても恐ろしそうな人で、きっと私達にはどうすることも出来ないだろうと思っていました。しかし、皆で協力し合えば必ず救ってあげることが出来ると確信しました。

　社会的にも注目された、この一連の出来事は、国会で取り上げられ、動間法が26年ぶりに改正された一つのきっかけにもなりました。まだまだ積み残しとなっている課題は多いのですが、5年後の見直しもあり､大きなワンステップでした。

レスキューされた当時のばっちゃん

▲サンタさんから届いたＸ’mas cardを前に、
プレゼントのトナカイを付けて記念写真。

　ばっちゃんは去年のクリスマスイブにノルウェーのサンタクロースさんよりクリスマスカードをいただきました。たくさんのクリスマスプレゼントに囲まれて・・・・・ばっちゃんは何を考えていたのでしょうか。お蔭様で彼女は、とても幸せで心休まるクリスマスを迎えることが出来ました。

　この春、小学館から「ばっちゃんの本」が発刊されることになりました。
やさしい文章で書かれたストーリーと写真で構成された、小学校中学年向けの図書です。
　次の世代を担う子供たちに、地球のリーダーである人間として、弱いものを助け、愛することの出来る、優しい心の持ち主になってくれるよう、願いを込めて・・・・・。
　ばっちゃんをはじめ、苦しめられていた犬達を応援してくださった皆様､本当にありがとうございました。

　　　シェルティー　チェルちゃん　尾張旭市／近さん


早朝、夕方と2回の散歩。食事は何でも喜んで食べます。最近は、近所の方にもよく褒められるのですが、散歩中のバイクと犬に怖がってしまいます。今後の課題です。元気いっぱいのチェル→

　　ゴールデンレトリバー　モモちゃん　半田市／石井さん


朝・夕の食事を何よりの楽しみのモモちゃん。今ではこんなに元気になりました。以前からいるテツも新しい家族に大喜びです。 → テッちゃん(左）とも仲良し

ゴールデンレトリバー　ラブちゃん　鈴鹿市／伊藤さん

色白のおとなしい女の子に
なりました。

　とてもおとなしく、しつけの面では楽でした。ただ秋になると「赤かしわ」の花粉アレルギーでお腹に赤く湿疹が出来てかわいそう。寝る時は専用ベッドで一緒に寝ています。買い物もいつも一緒、車に乗ってついて行きます。(一人ぼっちになるとストレスで下痢をしてしまいます。）左眼は角膜が白く濁って、下まぶたが浮いていますが見えます。家では猫ととても仲良しです。　

　ゴールデンレトリバー　さくらちゃん　日進市／山田さん

		ちょっぴりおすましのさくらちゃん
今の『さくら』の一番の楽しみは、近くのグランドでお友達のジロー君、ハルちゃん、ミルクちゃん達と一緒にボール遊びをすること。今までやれなかったことを取り戻すかのように無邪気に走り回っています。また私が帰宅する時間が近づくとサンルームの窓でじっと待っているそうです。寝る時も私と一緒。甘えっ子でやんちゃ娘の『さくら』です。（少し親バカ？）

ミニチュアシュナウザー ネネちゃん 名古屋市／中浦さん

	ステキなレディになったネネちゃん
ネネちゃんは毛がふさふさと生え、すごく美人になりました。声帯を切られているのでピヨピヨ～とヒヨコのように鳴いています。やっと感情表現が出来るようになりました。

　　ビーグル　花ちゃん　岡崎市／尾崎さん

毎日楽しそうですね。

人なつっこく､とても明るくなりました。身体も引き締まりました。毎日子供と元気に遊んでいます。

　スコッチテリア マリーちゃん 岡崎市／湧口さん

　とにかく歩かない子です。だから、散歩も時間がかかります。一時は、卵巣脳腫になってしまい大決心の末、手術をしました。手術は見事成功！
　今ではとても元気になりました。全く手のかからない子です。
　毎日、寝て過ごしています。只今ダイエット中。

　ホワイトペキニーズ　ブブちゃん　各務原市／植木さん

　現在、パピヨンとアメリカンコッカと３匹で暮らしています。こちらに来た時はヨレヨレでしたが、今ではジャンプも出来ます。他の子が吠えていても、ひなたぼっこをしていたりで、いつもマイペースなブブ。自分の意思表示も出来るようになり、とにかく手のかからない子です。

→
手前にいるのはばっちゃん

　　　ゴールデンレトリバー
チューバッカちゃん　　名古屋市／上野さん

▲耳の傷が痛々しい

とても、やんちゃな子。
でもかわいいヤツ。
よく、車に乗ってドライブに出かけています。
　また、ラリカンにも遊びに行きます。

　　ジャーマンシェパード　
フェアリーちゃん　大阪市／早川さん

　革のようになっていた耳や腰にも毛が生え、長引いていた耳のただれも良くなり､今では大好きなボールをいつも追いかけています。
当初、我が家の『リリー』と折り合いが悪かったのですが、今では仲良くやっています。多くの方々のおかげで、この子が我が家に来られたことを感謝します。

ゴールデンレトリバー
ペイシィちゃんとティニーちゃん

ペキニィーズ
リカちゃん　　　海部郡／後藤さん

　ティニーは、甘えん坊で遊びたがり屋の子。性格は、Goodのおりこうさん。
　ペイシィーは、最初甘えることが下手な子でしたが､名前を呼んで触ってあげるうちに、ティニーと同じように人好きなおりこうさんになりました。
　リカちゃんは、耳毛もなくひな鳥のようでしたが、今ではすっかり立派になって他の犬とも仲良しです。

リカちゃん

ティニーちゃん

ペイシィーちゃん

ティニーちゃん

ペイシィーちゃん

全国からたくさんの励ましや、ご感想のお便り、誠にありがとうございます。		この『ばっちゃんストーリー』が本になりました。　　ばっちゃん　　　　－助けられた繁殖犬たち－　　　　[写真] 小関左智　　[文] 井上夕香　　小学館　　ＩＳＢＮ4-09-727229-2　定価：本体 1,400円＋税