それは、次の２つのことにより、異なります。
（１）選んだワインの熟成のポテンシャル（可能性）
（２）ワインを味わう人の個人的好み

ワインの種類やその年号により熟成のポテンシャル（可能性）は異なります。２秒で（セラーで２年後に）品質が劣化するワインもあれば、１５秒後に（セラーで１５年後）ピークに達する　ワインもあります。クレデュヴァンを使う時に、ワインが一番美味しいかのは何年後か決める　のは、あなたの味覚（好み）であり、決してワイン専門書ではありません。

熟成のポテンシャル（可能性）がないワインにクレデュヴァンを使用すると、美味しさが減少します。それは、そのワインが熟成して美味しくなるワインではないからです。しかし、逆に　長期間の熟成のポテンシャル（可能性）がある優れたワインにクレデュヴァンを使用すると、ワインの味わいは驚くほど深いものになり、年数と共に熟成したワインの味を楽しむことができるのです。ですから、もし、ワインの知識があまりない場合は、ワインショップの方など知識のある方に、熟成のポテンシャル（可能性）があるワインを教えてもらうと良いでしょう。

もし、“クレデュヴァンを使ってワインを飲んだけど、味が美味しくなかった。このツールは効果がない”ということを聞いたとしても、それは正しくはありません。大切なのは、クレデュヴァンが効果があるか無いかではなく、クレデュヴァンがテストしたワインが熟成のポテンシャル（可能性）があるか無いかなのです。ですから、もしクレデュヴァンを使ってネガティブな結果がでたら、そのワインは熟成のポテンシャル（可能性）がないので、美味しく飲むには、１年以内に飲んだほうが良いということになります。

クレデュヴァンは、ヨーロッパ最優秀ソムリエのフランクトマと著名な科学者、醸造学者、ワインコンサルタントのロレンゾザノンという２人のプロフェッショナルにより開発されました。１９９０年代の初め、彼らはボルドーにあるトップレベルのシャトーのいくつかのためにワインコンサルタントとして仕事をしていました。その時に、大桶のなかで発酵しているワインを樽に入れ替える最良のタイミングがわかるツールの必要性を感じていました。そのツールとはワインの熟成についての情報を与えてくれるものです。彼らは、金属類のコンビネーション（組み合わせ）をいくつも研究しました。その金属部分がワインの熟成を知る上での“キー”（鍵）になります。

３年後、やっと、彼らは金、銀、銅の組み合わせがワインの熟成のキーになることを発見しましたが、１秒ワインにつけることで１年の熟成に相当する科学的計測ツールにするための金属の割合を研究するのに、それからさらに７年かかりました。　その結果、クレデュヴァンは９５％の正確さをもってワインの熟成のポテンシャル（可能性）を計測することができる画期的ツールとなったわけです。

世界的な特許も取得し、クレデュヴァンは２００４年３月にフランスで発表されました。現在は、ヨーロッパの大部分とアジア、北アメリカと顕著な成功を収めています。