

仕事柄、日頃から演奏会でドレスを着たり、ドレスを身につけ演奏する子供達や音楽家の卵達の姿に触れたり、ドレスに触れる機会が多いのです。
どこか垢抜けないセンスと、似たり寄ったりのデザインが多いことには不満を抱いていたんです。
自分で調達する舞台衣装は、ドレスショップで選びます。しかし、お嫁さんのお色直しタイプのボリュ―ムあるドレスは大袈裟で、我々演奏家にとっては可愛すぎる。スラリとしたキャミソール系ドレスは、うっかりすると下品に。
フォーマルドレスを着る習慣の少ない日本では、大人の品の良いドレスが見つからないという悩みがありました。
子供ドレスにしても然り。全国を行脚しますが、デザインやカラーはなんだか似通っています。
お約束の様な、パステルカラーに背中で結んだ大きなリボン。ふわふわと広がるスカート…。
どこでも同じようなテイストで舞台衣装は揃います。
もちろん可愛らしいですよ。でも個性とか、お洒落なセンスが、今ひとつ感じられないのです。
サイズも子供の身体にはピッタリと合わないようです。
身長で買う子供ドレスは、それぞれの体型を考慮してドレスを用意することが難しいことに気付きました。
身長が同じでも、やせっぽちさん、ふっくらさん、いろいろな体型に、長さだけでドレスを求めるのは無理がありますよ。
肩が落ちているなんて、せっかくのドレスがもったいないですよね。

デザインだけでなく、また価格も悩みの種でした。そう何度も袖を通すことのないドレスが、大きなものだと10数万円。すらりとしたドレスでも、7〜8万円。高価な買い物です。
その上に、身体の小さな私は、あちらこちらをお直しするので、繕い代金もかかってきます。
2時間続けてスポットライトを浴びながら演奏すれば、客席からはお分かりにならないでしょうが、たっぷりと汗をかきます。
ロングドレスは裾を引きずりますから、舞台を掃き掃除しているようなものです。舞台衣装は数時間しか着ませんが、汚れや痛みは激しいものです。
毎度クリーニングに出していたのでは、クリーニング代もかさみます。その費用も考えると、2〜3回着ては新調するのが常になります。また、舞台衣装を楽しみに聴きにいらしてくださるお客様方に、同じドレスで出ていくわけにもいかないという事情もあります。
手頃な価格帯のドレスがオーダーできたら、夢のようなことなのに…。これが「ベリージェネ」を起業した理由です。

















