なぜ、当店には「破格の価格設定」がないのか？

１つめは、「在庫処分」を理由とするもので、アパレルなどの季節性や流行性が高い商品の売れ残りなどを、保管料を払い、なおかつ時間が経てば経つほど価値が落ちるのを避けるために破格で売り切るものです。

２つめは、「仕入れ自体が極端に安い」という事情によるものです。通販では基本的に販売価格の５０％以下の 仕入れをすることが標準的で、残る利益によって広告費や物流費、人件費などを補います。とくに一般的な通販 では、広告費の比率が高いために、充分な粗利益（販売価格−仕入価格）を残さなければなりません。

３つめは、販売価格自体を実態より高く見せるために、非常に高く設定して、最初から割引率を大きく表示できるようにする方法によるものです。通常販売でいつもものすごい割引率になっているものはもちろん、共同購入 でよく用いられる手法でもあります。このような実態のない価格設定は法律によって禁止されていますが、まだまだよくある方法です。

（１）在庫処分しなければならないようなケースは極めて希で、日常的に消費される商品を中心に販売をしてい ます。また賞味期間の設定があるものなどは少量多品種の頻回仕入れを行い、できるだけ新しいものをお届けするための仕組みが整備しています。ごく希に、季節と逆の商品を非常に安く提供するようにしています。

（２）当店ではそのような商品をそもそも取り扱いません。仕入れが安いもの＝価値が低いものと判断して、逆 に仕入れが適切な価格で可能なもののなかで、価値を判断して商品の取り扱いを決めています。極端に安い値入のものは、何らかのお客様にとって不利益となる理由があるからです。

（３）お客様にメリットは何もないので、そのような手法はとりません。楽天市場で目立つためには仕方ないと いう向きもあるようですが、当店はそのようには考えず、誇大な割引率表示をせず、適切な価格で継続的に販売 し続けることにこそ価値を感じています。楽天の担当の方からは「割引率の高い商品を前に出してください」と 要望されますが、都度お断りして、ほんとうに価値のある商品を前に出すようにしています。