地球の形をもとめて
最近は100円ショップで小さな地球儀が売られていたり、インターネットを利用すればパソコンの画面の中に地球の姿を3Dで表示できたり、私たちの星、地球が「球」であることは誰でも知っています。地球が丸いことは今から2000年以上昔、紀元前のギリシャ時代から考えられていましたが、それが実際に確かめられたのはマゼランの時代、16世紀になってからのことです。中世のヨーロッパ、キリスト教の世界では「地球は丸い」という考えは異端とされ、地球儀作りが禁止された時期もあるとか。しかし大航海時代の幕開けとともに、より正確な地球儀が求められるようになりました。
現在残っている最古の地球儀は「マルチン・ベハイムの地球儀」と言われるもので、直径が約50cmの大きなものです。この地球儀が作られたのは1492年。コロンブスがヨーロッパから西の航路でインドを目指した時代です。したがってこの地球儀にはまだ、米国大陸は描かれていませんでした。
・・・21世紀の現在では、人工衛星やスペースシャトルの画像を見ることで、地球が球体であることは誰でも確かめられるようになり、またGPSの発達で、地球上のどこに自分がいるのか、わずかな誤差でわかるようにもなりました。伊能忠敬が子午線の長さを求めて日本中を歩いてから200年。今後、世界情勢や環境の変化にあわせて、地球儀の用途、意義も変わってゆくことでしょう。
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