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素材の品質確認を兼ねて
再びドイツへ
GSSでパターを作り始めて3年目の2010年。
今一度、あの設立1675年の歴史ある工場に行ってみたくなり、
米国ヒューストンからルフトハンザ航空の直行便でフランクフルトに向かいました。
パター専用のステンレス鋼を製作してもらえるステンレス精錬所を探しにドイツへ向かい、何軒かの製鉄所を見学。
話を聞いて回り、やっと弊社のような少ない特注オーダーでもこころよく引き受けてくれる製鉄所を探し当てた2007年5月。
タイトリスト(キャメロンスタジオ)にも同素材のジャーマンステンレスを卸しているという話を聞き、更に喜びもしました。
詳しくは、前回の旅行記
「素材を求めてドイツへ」
をご覧ください。
フランクフルトからDusseldorfまではドイツ版新幹線 ICEに乗って2時間弱。
早速、部長が喜んで挨拶に来てくれて、工場を案内してくれました。
タイトリストをはじめとする大きな注文も受けている会社であるにもかかわらず、
我々のような小さな顧客をも大切にしてくれるこの心構えが素材にも反映されているのでしょう。
いつも希望通りに精製・形成したGSSを届けてくれます。
弊社のバイロンデザインパターは、溶接なしのワンピースミルドとして削り出すため、
4インチ×12インチ×96インチに形成してもらっています。
左写真のような様々なサイズの原材料から程良いサイズのステンレス鋼を選び出し、
右写真のように熱で溶かした後、鍛錬しながら希望サイズに精製します。
他にも訪問者があったため、製造過程の写真は上の一工程しか撮らせてもらえませんでしたが、
今回で3度目となるジャーマンステンレス買い付けの商談もまとまり担当者と握手を交わしました。
下写真のステンレス鋼は弊社用のものではありませんが、
それぞれの顧客のニーズに合わせた様々なサイズに形成されます。
完成したジャーマンステンレスの角材は梱包されて船でカリフォルニアのロングビーチまで送られます。
その後、カリフォルニアのCarlsbadで加工され Huntington Beachで仕上げられます。
弊社オリジナル製品・バイロンデザインシリーズは、
このようにして素材から厳選してパターを製作しております。
農作物等でも生産者の顔を見せることは安心につながりますので、
改めて素材生産者をご紹介させていただきました。
あるお客様から弊社のジャーマンステンレスパターには魂がこもっているとの評価をいただいたことがあります。
現在は特注ヘビーモデルや限定生産モデルのみでツアーパターは取り扱っておりませんが、
長年のゴルフショップ経営でスコッティキャメロンの高価なツアーパターを数多く取り扱っている内に
ツアースペックのパターをもっと多くの人に使ってもらいたいという想いを抱くようになり、
そのために販売価格はできる限り抑えて、でも作るなら納得の行く良いものを作りたい、と思うようになりました。
そこからスタートした初代 365 X-PROTO。
その後も「高機能・高性能パターをお手頃価格で」をモットーに改良を続け...
お客様のおかげで次の素材を購入する資金ができ、また更に改良を続け...
そうして今まで何とか続けて来ることができました。
長年の想いをパターから感じ取っていただけることは本当に嬉しく思います。
是非一度、最高のパター素材といわれるGSSの打感を味わってみてください。
そして、実際のコースでGSSパターを使ってゴルフを楽しんでください。
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