季節を彩る和の色名帳

日本には、数多くの「色:の名前が存在します。昔の日本人は、過ぎてゆく季節の風景を、そっと切り取り手元に置くように、色のひとつひとつに丁寧に名前を付けました。

満開の、桜色満開の、桜色 01満開の、桜色 02
桜色桜色

桜色とは……桜の花のような、薄い紫みのある紅色のこと。紅染めの中で最も薄いのがこの色です。ほんのりと上気した頬の色を表現したり、女性の「初さ」などの形容によく使われます。日本人にとっては馴染みが深い。毎年は見られるけれど、今年の桜は一度きり。そう思うと、満開の桜の綺麗さに胸がいっぱいになるのと同時に、なんだか切なさも感じます。咲くことと、そして散ることと、そのどちらにも「美」を見いだせる日本人。自然のそのままの姿から何かを見いだす喜びを、知れて良かったと、桜を見るたび思うのです。
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  • 藍白
  • 苔色
  • 淡黄
  • 桜色
  • 虹色
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