老竹色とは……老いた竹のように少し灰色がかりくすんだ、落ち着いた緑色のこと。ちなみに「老い」という言葉から、かなりの年月を経た竹を想像してしまいますが、例えば数千年もの寿命がある杉などと違い、竹の寿命はたったの十数年ほど。淡く柔らかな色から、あっという間に深い緑に変化する竹。成長するということは、それだけ「死」に近付くことでもあります。伸び行く竹の一瞬の儚さから、「無常」なるものの美しさを、感じずにはいられません。※ブラウザ等の環境によって、色の見え方が異なります。