4つのコース
レザーエイジングダービーとは?

革好きの最大の関心事である「味の出し方」について、実験によって様々な方法を検証するコンテンツ。それが、「レザーエイジング・ダービー」です。今回お届けするのは、「日光浴コース」の最終ステージ。前回の「直射日光」に引き続き、2種類のライトを照射して、そのエイジング効果を確かめてみました!

キーケース

実験サンプルに使うのは……
「Naturaヌメ革 キーケース」

最も素朴なエイジングが楽しめるヌメ革で仕立てたシンプルなキーケース。革初心者にもお薦めです。

馬

さて、「日光浴コース」の最後の実験は、2種類のライトを照射し、光のエイジング効果を検証するというもの。前回「直射日光」の効果を試した「ヌメ革 キーケース」に、太陽光線に近いとされる白熱灯と、皮膚の日焼けを起こす紫外線(UV-B※)を当て、トータルの効果を観察しました。


※UV-B(波長 315~280nm) 短波長の紫外線。地表に到達する紫外線のうちの1%を占める(99%は長波長のUV-A)。表皮に作用し、メラニン色素を生成させることで「日焼け」を引き起こす。

充分に照射効果を検証するため、それぞれのライトの照射は6時間×3日間行います。先に白熱灯の実験を行い、次いで紫外線での実験を施行。熱によるエイジング効果が出ないように光源は50cm離し、他の光線が入らないよう、ヌメ革 キーケースは箱で遮蔽してしまいます。 ※ライトの過熱を避けるため、2時間おきに2回の中断(各5分)を入れました。

日光と2種類のライトを使った結果、光線に色を濃くする効果があることが認められました。但し、紫外線はあまりエイジング力が強くなかったため、照射するのは日光か白熱灯が良いでしょう。色を早く濃くするためのオプションとして、潤い補充のオイルケアと併用するには面白そうなエイジング方法です。

前回は普通の冷たい水道水でしたが、水の温度を上げて効果を検証します。どうぞ、ご期待ください!