4つのコース
レザーエイジングダービーとは?

革好きが一番気になることといえば、「革の味の出し方」。その様々な方法を実験して確かめるのが、この「レザーエイジング・ダービー」です。今回は「オイルコース」ファイナルで、さらに2種類のオイルを塗り重ねて、そのエイジング効果を検証してみました!

キーケース

実験サンプルに使うのは……
「Naturaヌメ革 キーケース」

最も素朴なエイジングが楽しめるヌメ革で仕立てたシンプルなキーケース。革初心者にもお薦めです。

馬

さて、「オイルコース」の最後の実験は、前回「コロニル・シュプリームクリームデラックス」を塗った「ヌメ革 キーケース」に別の2タイプを塗りこんで、オイルのエイジング効果をさらに検証。昔から革好きに人気のあるミンクオイルと、最近愛用者が増えているという馬油系を続けて塗り重ねて、トータルの効果をみました。

まずオイルを全体にまんべんなく、やや多めに塗布します。どちらも浸透には多少時間がかかるオイルなので、念のため一晩おいた後、タオルで軽く乾拭きします。

※ミンクオイルは白いラード状なので、手で温めながら、透明になるまで擦り込みます。

※馬油はミンクオイルよりかなり伸びが良いので、ほんの少量で大丈夫です。

3種類のオイルを使った結果、特に色の深化と艶出しにおいて、オイルは効果的であることが示唆されました。ただ、オイルの種類によってその効果には若干の違いがあると推測されます。たとえば、「コロニル・シュプリームクリームデラックス」は艶出し効果が高く、ミンクオイルは色が深くなりやすい。馬油はその両者の中間……という具合。革の種類や出したい味わいの好みに合わせて、オイルを使い分けると良さそうです。

前回は直射日光でしたが、違う光の当て方などを検証します。 どうぞ、ご期待ください!