吉田裕美佳さん/フリンジロングウォレット

Partner/04 FLOOAT,Incインテリアデザイナー 吉田 裕美佳さん

「その会社らしさって、なんだろう」オフィスのデザインを手がける吉田さんが日々悩む問いだ。人に置き換えてみても、自分の「らしさ」を言葉やカタチで明確に表せる人は少ないのではないだろうか。そこで、ディスカッションや提案を繰り返し、使っているうちに「らしさ」がにじみ出るようなオフィス作りを目指すという。だからこそ、きちんと使われる場所を作ることが重要。デザインだけでなく、運用面での話もお客さんと一緒にしながら詰めていくのだ。

吉田裕美佳さん/フリンジロングウォレット


目指すのは、使うほど愛着が増して 「らしさ」がにじみ出るオフィス。


「それと、使う人がカスタマイズして、後々思い通りに場所が作り変えられる余白を残す、というのも意識しています。そうすることでオフィスを自分も作っているという感覚や、愛着もわいてくると思うんです」一年後に古ぼけているようなオフィスではなく、その会社らしさを滲ませながら育っていくオフィスが理想。

吉田裕美佳さん/フリンジロングウォレット

そう考えるようになったのは、吉田さんが輸入家具のデザイン部門で働いていた時だという。「普遍、ずっと使っていたいと思えるのってすごいことだなと……質のいい家具に触れて本質的なことを学べました」吉田さんのオフィスにある家具もひとつひとつ厳選されていて、長く使えるもの、すでに歴史のあるものばかりだった。

吉田裕美佳さん/フリンジロングウォレット


吉田さんの毎日の持ち物の中に、土屋鞄のロングウォレットがある。淡いイエローがポイントのファスナー式。「派手な色が苦手なんですが、このベージュっぽい黄色は使いやすいです。あと、フリンジの内側がさりげなくオレンジなのもかわいい」と、その言葉通り、自身の雰囲気や着こなしにも本当にお似合い。領収書やポイントカードなどもしっかり入る、とのことでたっぷりした容量も使い方に合っているんだとか。そして、小銭が見やすい構造なので、以前使っていた小銭入れをやめて、これひとつを使うようになったそう。

毎日、外出の多いお仕事。ちょっとした買い物やランチにたくさんお供して、吉田さんの「らしさ」を滲ませるようなお財布に育つのが楽しみだ。

クラルテ フリンジロングウォレット

(2015年6月)