正面の印象とは対照的に、上からのアングルで感じられるのは優雅さです。丁寧に磨き上げられた滑らかなコバと両端のマチの曲線、ハンドル付け根の半円形の金具が、鞄の印象を柔らかなものに。そこに金具とファスナーの輝きが加わることで、より気品が高められています。
効果的に配されたディテールが、シャープな印象の中に程よいアクセントを加えています。立体的なハンドルの根革と革のシボ模様は鞄の表情に奥行き感を与え、上品な金具のきらめきとくっきりと浮き立つステッチが、陰影のコントラストを強調。手にするたびに、違う印象で魅せてくれます。