木版画家 倉富敏之先生

木版画家 倉富敏之先生では、竹細工に関わる版画作品を多数制作された倉富先生の作品をご紹介します。

木版画家 倉富敏之先生

竹職人さんの自宅で見かけた一枚の版画があまりに素晴らしいので一体誰のものですか?と作者をたずねて版画家の倉富敏之先生を紹介頂きました。なかなかお伺いするチャンスがなかったのですが、ようやく久留米市にある工房を訪ねる事ができてズラリと並んだ作品群を拝見させて頂いたのですが…ゴクリ、息をのみました。

木版画家 倉富敏之先生

竹編みや竹籠、竹職人…日本の工芸の育成指導、技術支援に長く従事されており自身も竹編みをされる倉富先生の木版画は何とも味があり、温もりを感じさせてくれるのです。新しい竹製品を開発されるなど竹細工に造詣が深く竹に精通された先生ならではの竹への愛情が版画からビシビシと伝わってきます。

竹の編み方は基本的な四つ目編み、六ツ目編みから始まり200種類以上もあり長い歴史の中で試された事のない編み方はないのではないかと言われています。そんな様々な竹編みの模様を木版画にされ全国各地に様々な呼び名のある編み方を調べるなど地道な活動もされました。口巻きの種類や、竹籠、ざる、仕事をする竹職人等いくら見てても飽きない圧巻の版画達です。

木版画家 倉富敏之先生 版画経歴

昭和33年頃通産省・産業工芸試験所内で版画交換会を組織し、毎年版画帖の制作担当に関わる。
昭和53年以降大分県の工芸をテーマに版画制作。(大分県の工芸地図、別府竹細工)
昭和57年以降筑後地域の伝統的工芸品をテーマに版画制作をする。
昭和60年以降筑後地域の竹工芸、手すき和紙などのを題材に版画制作をおこなう。
昭和63年初個展「倉富敏之の手仕事」吉井町BBギャラリーでおこなう。
平成10年以降毎年地元開催のイベント「秋をたずねて田主丸・来て見てん山包みの道」のポスター制作を行う。
平成11年版画工房&ギャラリー「海心舘」オープン。以降版画制作を常設展示。
平成12年以降個展「倉富敏之の木版画展」八女の横町町屋交流館にて開催。
平成14年久留米井筒屋・筑後文化村ギャラリーにて個展「倉富敏之の木版画展」開催。
平成16年田主松複合文化施設・そよ風ホール緞帳に原画が採用される。
個展「倉富敏之の木版画展」木と生活文化ミュージアム南風人館で開催。
平成17年個展「倉富敏之の木版画展」久我記念美術館(須江町)にて開催。
平成18年個展「倉富敏之の木版画展」安政ギャラリー(うきは市新川)で開催。
平成20年以降個展「倉富敏之の木版画展」山辺道文化館(久留米市草野町)で毎年開催。
平成24年個展「倉富敏之の木版画展」内山緑地さんぽ道ギャラリーで毎年開催。
平成26年個展「竹の木版画展」別府市竹細工伝統産業会館で開催。
網代模様柄風呂敷

倉富敏之先生 木版画作品集

倉富敏之先生 木版画作品

竹編みの単純な仕事からまこと多種多様な変化が生まれる
簡素ながら強く単純ながら微妙な形や模様の美しさを生み出すの竹の編み組み
静かな村で生まれくるモノも多い

熟練した工人の手捌きは驚くべく速さで誤りなく遂行する
手の技のすばらしさを堪能させてくれる
私のまわりにはそんな仲間が多い
魅せられた仲間の姿を職人仲間の気持を私の手仕事のなかで伝えたい

倉富敏之

倉富敏之先生 木版画作品

竹ひご製作工程 丸竹切断 墨付け 荒割り 巾取り 厚さ決め 機械加工になり 竹剥ぎ機

倉富敏之先生 木版画作品

目止め(錆埋め)
砥の粉や線香の粉等に水分を加え、生漆または合成樹脂系接着剤を混合した錆をヘラまたは錆付刷毛で摺り込み編組の目地を梅素地固めを行う。

倉富敏之先生 木版画作品

研ぎ出し・胴擦り
研ぎ出しは竹編組の目の稜角と下塗り、中塗り、上塗りの彩漆を同時に研ぎ出して断層を作り模様を浮き出させる。研磨には対馬砥石を使用しているが近年は耐水ペーパーの活用をはかっている。

倉富敏之先生 木版画作品

竹の技術・技法  えび止め縁(二) えび止め縁(三) 折り曲げ差し止め縁 ござ目返し友縁 返し差し縁(六) 柾割り結び共縁 縄編みたばね縁

倉富敏之先生 木版画作品

カンナ削り 竹節削り 表皮磨き 菊割り 磨き鉄 竹割り 弓弦ノコ 輪弧消し縁(二) 輪弧消し縁(三) 宗全縁 返し差し縁(一) 柾割り巻き縁 網代共縁(一) 網代共縁(二)  六つ目重ね縁

倉富敏之先生 木版画作品

細ヒゴ 口剥ぎ 足剥ぎ 手剥ぎ 広巾ヒゴ だき剥ぎ ヒゴのしごき 六つ目共縁 返し差し縁(二) 返し差し縁(三) 返し差し縁(四) 輪弧消し縁 節目共縁 重ね返し差し縁 返し差し縁(五)

倉富敏之先生 木版画作品

ヒゴの巾決め 巾取り すき鉄による厚み決め 面取り 面取り小刀 すき鉄 成型縁(二) 成型縁(四) 成型縁(五) 支え当て縁 釘止め当て縁 釘止め当縁 額縁

倉富敏之先生 木版画作品

うなぎかご 三角じょうけ 米あげじょうけ 丸形平じょうけ 巻き縁仕上げ 三つ手かご はさみ くじり 巻き縁 千段巻き縁 透かし巻き縁 返し巻き縁 増し巻き縁 矢筈巻き縁 ちゃん巻き縁 縄目縁

倉富敏之先生 木版画作品

柾割り当て縁 平当て縁 千段柾割り当て縁 千段当て縁 柾割り当て縁 小竹枝たばね当て縁 四つ目編み入れ当て縁 ござ目編み入れ当て縁

倉富敏之先生 木版画作品

あかり みだれ編花かご 盛器 内貼り小物入れ 共縁仕上げ 鉄鉢型盛篭 透かし網代返し縁 ござ目返し縁 巻き差し縁 片締矢筈縁(一) 鉄鉢用矢筈縁 片締矢筈縁(二) 巻き差し二重縁 平盛用矢筈縁

倉富敏之先生 木版画作品

たすき結び 手付き花篭 磨き鉄 手付き盛篭 ハの字結び 巻き縁(二) 重ね巻き縁 返し巻き縁 ひご寄せ巻き縁 矢筈くずし巻き縁 重ね巻き縁 千段巻き縁 矢筈巻き縁

倉富敏之先生 木版画作品

日の字結び 面取り小刀 手付き果物篭 手付き花篭 さしこみ手 返し巻き当て縁 千段当て縁 籐飾り当て縁(一) 千段当て縁 籐飾り当て縁(二) 千段当て縁 籐飾り当て縁(三) 柾割り縁(一) 柾割り縁(二) 千段飾り縁

倉富敏之先生 木版画作品

なわ手 炭斗 宗全籃 しの字挿し くり小刀 切出し小刀 えび止め縁 縄目返し縁(一) 縄目返し縁(二) 波縁(一) 輪弧消し縁(一) 波縁(三) 波縁(二)

倉富敏之先生 木版画作品

竹編組と技術技法の基本形 平編み製品 輪弧編み製品 横網製品 網代編み製品 丸編み製品 四つ目編み 六つ目編み 網代編み ござ目編み 縄目編み 八つ目編み 輪弧編み 菊底編み

倉富敏之先生 木版画作品

平編み系の製品 六つ目籠 サマーバスケット 宗全花籃 四つ手の菓子器 花盛 おしぼり入れ ひしぎの盛篭 亀甲編み盆

倉富敏之先生 木版画作品

丸編み系の製品 唐物なたのさや花籠 桂川花籠 変型花籠 花籠「陽炎」 手付バスケット うなぎ笊 生簀籠 魚籃

倉富敏之先生 木版画作品

輪弧編み系の製品 照明器具 盛籠 盛篭 生野祥雲斎「白木将」 屑篭 花籠 珠太郎の座祭りのかご

倉富敏之先生 木版画作品

横編み系の製品 手付笊 盛篭 山形の笊 八女郡広川町三角じょうけ 運搬篭 片口箕 米揚げ笊 パーティ用盛篭

倉富敏之先生 木版画作品

組編竹

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竹編組

倉富敏之先生 木版画作品 倉富敏之先生 木版画作品

籃胎漆器に使用される代表的竹編組 鉄線編み 縄目編み 四つ目編み 二重輪弧編み 縄目刺し編み 麻の葉編み 網代編み 松葉編み 麻の葉つぶし編み 連続桝網代編み 菊底編み

倉富敏之先生 木版画作品

四つ目編み 菱四つ目編み 交色三本寄せ四つ目編み 四本寄せ四つ目編み 交色五本寄せ四つ目編み 小入れ四つ目編み 四つ目差し底編み 四つ目筏底編み 四つ目底編み 四つ目崩し編み 小入れ四つ目崩し編み 小入れ四つ目崩し編み

倉富敏之先生 木版画作品

巻き差六つ目編み みだれ編み みだれ編み 麻の葉編み 三本寄せ麻の葉編み 麻の葉つぶし編み 二本寄せ麻の葉つぶし編み 小入れ麻の葉編み 麻の葉編み 麻の葉崩し編み 麻の葉崩し編み

倉富敏之先生 木版画作品

二重輪弧編み 片寄せ輪弧編み 輪弧崩し編み 網代編み 菱網代編み 二間網代編み 四間網代編み 交色網代編み 交色編み菱之網代編み 交色小入れ網代編み 交色波網代編み 編み菱波網代編み

倉富敏之先生 木版画作品

桝網代編み 長桝網代編み 交色花網代編み 交色花網代編み 交色桝網代編み 連続桝網代編み 連続菱桝網代編み 連続花網代編み 交色連続花網代編み 交色連続桝網代編み 交色連続桝網代編み 交色連続桝網代編み

倉富敏之先生 木版画作品

交色連続桝網代編み 開き網代編み 開き網代編み 交色開き網代編み 桝網代底編み 長桝網代底編み 交色長桝二間網代編み 透かし網代編み 小入れ透かし網代編み 放射網代編み とばし網代編み 結び網代編み

倉富敏之先生 木版画作品

結び網代底編み 結び網代底編み 結び網代底編み 五画網代編み 裏五画網代編み 六角網代編み 縦組六角網代編み 横組六角網代編み 裏六角網代編み 四本寄せ六角網代編み 八角網代編み 裏八角網代編み

倉富敏之先生 木版画作品

ござ目編み 斜めござ目編み あぜござ目編み 二本寄せござ目編み 飛びござ目編み 飛びござ目編み 飛びご目編み 木目ござ編み 波ござ編み 図柄入りござ目編み 交色ござ目編み 交色ござ目編み

倉富敏之先生 木版画作品

市松ござ目編み 三本寄せあぜござ目編み 一落ござ目編み ござ目崩し編み 千鳥掛け編み 裏千鳥掛け編み 千鳥掛け編み ござ目矢筈差し編み ござ目くさび差し編み 縄目編み 四本縄目編み 縄目透かし編み

倉富敏之先生 木版画作品

縄目格子編み 縄六つ目編み 縄目差し編み 縄目差し編み 縄目差し編み 縄目矢筈差し編み 縄目矢筈差し編み 縄目矢筈差し編み 青海編み 裏青海編み 松葉編み 裏松葉編み

倉富敏之先生 木版画作品

龍海編み 縄目みだれ編み 菊底編み 増差し菊底編み 楕円増差し菊底編み 一本回し菊底編み 楕円一本回し菊底編み 十文字菊底編み 一本回し網代菊底編み 八車菊底編み 結び菊底編み 筒付菊底編み

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竹虎四代目が書初めで書いたかごはこづくし百選

竹虎四代目が書いた「かごはこづくし百選」

竹虎四代目が2023年の書き初めに倉富敏之先生の作品の一つ「かごはこづくし百選」に登場する竹冠のついた100の文字を書きました。

網代模様柄風呂敷