「某タレントさんに虎竹茶を飲んでもらいたい...!」
それは、半分泣きそうな声でかかってきた、たった一本の電話から始まったがですぞね。実は数週間前にテレビ局の方には虎竹の里にお越しいただいて日本唯一の竹林から竹工場、竹炭窯まで撮影してもろうちょりました。そして、その後スタジオ収録のために色々と送らせて頂いちょった竹製品の中になんと、メインとなる虎竹茶が入っていなかったとの事!
某タレントさん初めとして出演者の方が勢揃いする撮影まであと数時間しかないと言われるがです。受話器の向こうの女性の声は震えちょりました。
「今日、東京のお客様に到着予定の虎竹茶はありませんか!?」
「調べたら、あるかも知れんけんど、どうするがです?」
「そのお客様の所まで私がお伺いして譲っていただきます!」
「..............................。」
受話器を持ったまま思いだしちょりました。
デパートに売り出しに行っても
誰にも振り向いてもらえなかった日々。
インターネットに取り組んでからも、竹なんか売れるワケがない。
アホな田舎者が何をやっていると馬鹿にされた。
一人として相手にしてくれる人がおらんかった。
暗闇にポツンと自分しかいなかった時の事が蘇るがです。
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