クリームを作ったりキャンドルを作ったり、化粧品のもとになったり・・・・・
蜜蝋(ミツロウ)って一体どんなもの?
ミツロウクリームの作り方も勉強しましょう!!

 
いろんな用途に重宝する蜜蝋クリームの作り方です。唇や手足の荒れ、カサつきが気になるときに、お気に入りの香の練り香水として、虫刺されや切り傷が心配なキャンプのお供に、昆虫忌避作用のある精油を使って虫除けクリームに・・・その他とってもたくさんの使い道がある蜜蝋クリーム!
作り方は意外と簡単!しかもとっても経済的!もちろん、正真正銘100%天然成分のクリームなので安心して使用できます。みつろうの助けを借りれば、自然の恵み、エッセンシャルオイルを使ったアロマテラピーの楽しみがさらに一層拡がります♪
 用意する材料 
精油(エッセンシャルオイル) / 蜜蝋 / ホホバオイルなどのキャリアオイル / クリーム瓶 / ビーカー
 分量 
ハンドクリームの場合 : 蜜蝋 6g キャリアオイル 30ml 精油 6〜8滴

リップバームの場合 : 蜜蝋 4g キャリアオイル 20ml 精油 2〜3滴

上記比率を目安に、作るクリームの量に合わせて各材料の使用量を決めてください。精油の濃度はハンドクリームの場合1%前後、リップクリームの場合は0.5%程度が基準です。唇は粘膜に近いため、精油の濃度を落とします。当店販売の蜜蝋は、1gが溶けると約1.2mlの液体になります。これをもとに、キャリアオイル+蜜蝋の容量に対する精油の濃度を計算してください(精油は1滴で0.05mlです)。手首など体の局所につける練香は、肌への刺激の強い精油を使う場合を除いて、濃度を3%程度まで上げても大丈夫です。使う精油の香りの強さやお好みに応じて、加減して作ってみてください。

キャリアオイルは酸化しにくいホホバオイルが最適ですが、無ければスイート・アーモンドオイルなど他のオイルで作っても問題ありません。

上記レシピは、容積比で「蜜蝋1:キャリアオイル4.2」になっていますが、比率を変えることにより、粘性の違うクリームが作れます。蜜蝋の比率を少なくすると柔らかいクリーム、多くすると固めのクリームが作れます。1:3〜1:5程度の間で調整してお作りください。
蜜蝋の重さ
少量のものが量れる秤やポストスケール等があれば正確に測れますが、無い場合は以下を目安に計量ください。

中栓キャップ擦切り1杯 4g
外蓋擦り切り1杯 10g
小さじ擦り切り1杯 2g
大さじ擦り切り1杯 6g

*中栓と外蓋はいずれも当店販売の40g入り蜜蝋瓶のものです
 作り方 
ビーカーに蜜蝋とキャリアオイルを入れ、弱火で湯煎しながら割り箸や木べらなどでかき混ぜます。当店の蜜蝋の場合は 60〜67℃で溶け始めます。(だいたい5分ぐらい)



蜜蝋が溶けたらクリーム瓶に移し、更にかき混ぜながら少しずつ冷ましていきます。



冷め始めると、まわりからうっすらと白くなっていきますので、このタイミングで精油を加え、よくかき混ぜます。



そのまま静かに置いておいて、固まったらできあがり! 小さいクリーム容器に小分けしてもOKです。

できあがり! 小さい容器に小分けしてもOKです!

 使い方  
こうしてできた天然成分100%、無添加!のクリームは、安心してお肌にお使いいただけます。唇やお肌の美容に蜜蝋と精油、キャリアオイルの保湿・軟化成分が効果的に作用します。
ハンドクリームの場合、手の甲や、指、爪と爪の付け根によく刷り込んでください。手荒れだけでなく、ささくれや爪割れ防止、しもやけなどの時に役立ちます。
ほかにも用途がいっぱいある蜜蝋クリーム!とっても重宝しますよ。下の「お勧めのエッセンシャルオイル」を参考にいろんな使い方を楽しんでください♪
 お勧めのエッセンシャルオイル 
 ハンドクリーム ラベンダー サンダルウッド ベンゾイン ゼラニウム
パルマローザ リラクシング
 リップバーム ラベンダー ベチバー サンダルウッド ローズオットー
 虫除けクリーム レモングラス ゼラニウム シトロネラ ペパーミント
 虫に刺されたら ラベンダー ティートゥリー アンティセプティック
すれたり切れたり ティートゥリー ラベンダー ラベンサラ アンティセプティック
 ネイル レモン キャロットシード
 赤く冷たい指先に ベンゾイン ジュニパー・ベリー サイプレス ローズマリー
 ぐちゅぐちゅ足の指に ティートゥリー ラベンダー ラベンサラ パチュリー パイン
 反応しやすい肌に カモミール・ローマン カモミール・ジャーマン
 煉香水 ジャスミン ローズ・オットー ネロリ その他お気に入りの精油
 注意事項 
蜜蝋に対するアレルギー反応の出る方がまれにおられますので、事前に少量でパッチテストを行ってください。
作ったクリームは冷暗所(夏は冷蔵庫)に保存し、ホホバオイルのものは6ヶ月以内、それ以外のキャリアオイルのものは2ヶ月程度で使い切るようにしてください。(ホホバオイル以外では、小麦胚芽油(ウィートジャームオイル)を加えると、やや長持ちします)
蜜蝋を作った後の汚れたビーカーなどは、無水エタノール、ウォッカなどアルコール度数の高いお酒を使って、スポンジなどでこすると綺麗になります。
柑橘系の精油、ジンジャー、アンジェリカなど光感作用のある精油を使う場合は、肌に塗った後日光にあたるとしみの原因になり得ますので、ご注意ください。