施肥

ミカンの樹の生長や食味、収量に関係することです。

肥料をやり過ぎると根を枯らすことがあり、水分や養分を取り込めなくなった樹の生長が望めないばかりか、ミカンの果実の食味や収量の低下といった期待とは反対の結果につながります。少なすぎても良い結果は望めません。 適度な量を必要なタイミングで施肥する必要があります。

施肥量の目安はありますが、同じ品種のミカンであっても気候条件が異なる畑の場合では最適な投入量に最大で6倍も違ったというケースもありますので、畑ごとに適量を探す必要があります。

「おいしいミカン作りは、良い土作りから」

これは達人の言葉なんだそうです。 微生物やミミズがたくさんいて、餌になる有機物の豊富な土は団粒構造になりやすく、植物の根の生長に必要な水分や空気を保持しやすい性質を持ちます。 豊かな根(特に細根)に支えられて樹が元気になり、おいしいミカンを成らせる準備が整うと言うわけです。

有機物の豊富な土にするには、化学肥料よりも有機肥料が適しているように思えます。

ミカンの食味の変化を感じ取って、有機肥料主体の栽培に戻しつつある流れを感じることがあるのですが、扱いやすい化学肥料を使うのをやめることは難しいのかもしれません。

有機肥料に戻したミカン栽培者の方の意見には「コク深くてまろやかな味になった」といったものがあります。ミカンの果汁の成分の変化を感じ取った上での感想だと思えるのですが、何が違うのかよく分からないところです。個人的な見解ですが、ダシの効いた味噌汁を飲んだときの感想にそっくりなので、旨味成分のアミノ酸の量が増えているのではないかと考えています。

ミカンに限らず、ブドウやリンゴの固有の味というものはいくつかのアミノ酸の組み合わせで再現できるものなんだそうです。比率が変わることはないと思いますが、量が変わることで味の濃さが変わり、コクやまろやかさの違いを感じることはおおいにあり得ると思います。 肥料を変えると味が変わる、そのメカニズムが科学的に証明されて広く紹介されるようになれば今以上に有機肥料が再評価されることになるのではないかと思います。