除草

除草することでミカンの食味が向上する、あるいは収量が増える、などのメリットはありません。つまり、できるだけ手間を省きたい作業と言えます。しかしながら、勝手に生えてくる草を放置すると他の作業の邪魔になることも確かです。

そのため、除草剤が多用されることも少なくないようです。除草剤の使用は土壌中の有用微生物の活動の阻害することになりますし、傾斜地の畑では土壌流亡なども起こりやすくなりますので、土壌管理の観点からは好ましいことではありません。

除草剤の使用とは対照的に、草を利用して土壌管理を行う方法もあります。草生法といいますが、土壌浸食の防止や有機物の補給に役立つなど、土壌環境の保全面ではいくつもの利点があります。

清美農園の場合、ほとんどのミカン畑は30度以上の急斜面にあります。このため、土壌流亡を防ぐために草生法を採用しています(なので除草剤は全く使いません)。生やしている草は雑草なので作業の邪魔になる場合は草刈り機で草刈りを行うのですが、全てのミカン畑で年に3回ほどの作業が必要になるそうです。

結構な手間を掛けての草刈りですが、刈り取った草は自然のマルチ資材としてミカン畑で再利用されています。田んぼなどから藁を持って来てマルチに使うことを考えれば、その手間は相殺されているのかも知れません。