スペックの解説
糸巻き。調音(音合わせ)は演奏の前に毎回必ず必要です。延べ何万回と言う使用頻度の高い箇所せです。この部材にには出来るだけ固くて摩耗に耐えるものが求められます。しかし鋼鉄や石のようにただ固ければ良いという訳ではなく、調音後狂わないように確実にフィットしその状態を演奏中もずっとホールドする必要があります。この固さとフィットネスに必要な柔軟性という相反する性質を持つ理想の素材として古くからずっと用いられてきたのがエボニー(黒檀)です。同じく消耗の激しい指板にもこのエボニーが用いられます。フルサイズの高級バイオリンでこれらの箇所がエボニーでないものはありません。コストダウンの目的から他の木材等をエボニーに似せて黒く着色して代用しているものは、激しい使用や永い使用には耐久性の点で問題があります。
パーフリングはバイオリンが衝撃を受けた場合に楽器を守る役割りを果たします。バイオリンの本体、特に表板は縦に長く木目が通っており、衝撃でヒビや亀裂がこの木目に沿って容易に入り安くなっております。これを防ぐ壁の役割に細い木を縁取りの様に埋め込んでいるのがパーフリングです。小さなキズは楽器としてのバイオリンにはさほど問題はありませんが、本体への亀裂は音の振動を遮断する為致命的となります。単なる手描きの場合は飾りににはってもこうした場合本来の役割が果たせません。手描きでは特に表示はないでしょうが、通常<Inlaid Purfling>.・<埋め込み式 パーフリング>などの表示のあるものが本来のパーフリングです。
アーチングはバイオリンの表板と裏板の特有なカーブの事です。このカーブ(凸凹)は格ポイント、ポイントで厳格にその厚みの数値がが決まっており熟練した技術によって厚みのある板から削り取っていきます。コストダウンと大量生産の為この行程を金型を使った熱処理によって成型してしまうのが、プレス加工です。熱による木繊維の影響による音質の劣化と、木材の復元力による剥離の原因となる問題があります。手彫りかどうかが重要であるのは単に直接手で彫ったハンドクラフトと言うだけでは無く、以上の様に音質、性能とも深く関連があるからなのです。
バイオリンのプロの演奏家は弦には常に非常に気を使います。例え外見上は問題が無くとも最低半年に一回は音を常にピークに保つために弦を換えるのが普通です。時間の経過と共に不断の張力と表面の摩耗の為本来の艶やかさや輝きが失われていきます。バイオリンが良くとも、弦が適切でなければ良い音が出せない事を知っているからです。弦と弓の毛との摩擦に因って音が生じる訳ですが、弦は直接の振動源でこの材質の変化は音質に多大な変化をもたらします。ガラスとクリスタル、鉄と銅、音源が異なればその生み出す音も異なります。本来、バイオリンの魅力的な音はガット弦(羊の腸の繊維を材料にして製造)によるものですが、ガット弦の扱いにくさや価格の面から(バロック音楽の演奏者等を除けば)あまり使用されなくなってきております。現在では、使い易く価格的にも求めやすいガット弦と変わらない便利な合成弦<Syntetic core stings>が専門メーカー各社から多種多様販売されております。ジャズやカントリーなど一部のジャンルではあえて特殊なスチール弦を使用する場合もあります。しかし、安価と若干の耐久性だけがメリットのセット付属のスチール弦は合成弦の豊かなバイオリン本来の音とは比較になりません。弦の交換はバイオリン本体に比べて遙かに小さな費用で音質のグレードアップが可能です。
トントンと叩いただけでも解るように、乾燥度が高いほど木材程軽い澄んだ音がします。高級バイオリン工房では制作の材料として最低でも10年以上自然乾燥をしたもの用いるのが普通です。同じレベルの同じサイズの木材でも5年、10年、15年、、、と乾燥度により価格も大きく変わります。工業的に脱水させた材料のバイオリは一時的には良さそうでも木繊維のセルロースが異常をきたし、熱湯で戻した冷凍食品のように非常に大きな問題が生じます。価格の高いバイオリンでは、使用材料の乾燥年数の記載のある場合も多く気をつけてご覧になると良いでしょう。時間をかけた自然乾燥の木材のみが良いバイオリンの素材となります。ドレクセルのセット物(オーケストラ、コンサート)は平均5年前後の乾燥木材を使用しております。乾燥の状況は <木とバイオリン>でご覧になれます。 <知っ得事典>とも重複する部分もありますが、こちらもご参考ください。
鈴木No200 オーケストラ コンサート 糸巻き プラスチック エボニー エボニー 指板 ハーアボード エボニー エボニー テールピース プラスチック エボニー エボニー スクロール プラスチック 手彫り 手彫り アーチング・成型 プレス加工 手彫り 手彫り パーフリング 手描き 埋め込み 埋め込み あご当て プラスチック プラスチック エボニー 弦 スチール スチール シンセ弦良くご質問のある鈴木バイオリンのセットもののNO200との比較表です。他のメーカーのバイオリンでも同様です。