*記載されている内容については、様々な捉え方がありますので、参考までにご覧下さい。
表札とは、ご存じの通り、家の玄関の外に、掲げる自分の名前の入ったプレートのことで、お店で言う、看板のようなものということができます。
私たちが他人の家を訪ねるときなどは、家の表札の名前を確認してから伺いことが多いと思います。
たかが表札といえども、表札ひとつで、家の雰囲気は変わってしまいます。
表札には、色々な種類のものをみることができ、苗字だけを大きく書いた表札や、主人の名前をしっかりと書いた表札、
家族の名前を連名を入れた表札もありますね。
あなたの家の表札は、どんな表札がかかっているでしょうか。表札は大事な住まいの顔といえます。
せっかく立派な家を建てても表札が貧祖では台無しになってしまいますし、
意外に他の人に注目される場所でもありますので表札を選ぶときはよく考えましょう。
家の顔となって、その家の主人であることを象徴するのが「表札」です。
あなたの家の表札は、どうなっているでしょうか。
マンションやアパートなどで、表札は、紙に手書きで書いているだけという家又は、表札の無い家も少なくありませんが、
表札は、その家の顔ですのでもっと、素敵な表札にしてみてもよいかもしれません。
表札には、素材や形、色などを組み合わせることによって、何通りも種類があります。
そして、これに加えて、文字の書体、文体(漢字・ひらがな・英語)、文字配置(縦書き・横書き)など、家の雰囲気に合わせて考えることで、
様々なパターンを楽しむことができます。
代表的なものは、「天然木表札」でできた表札で、昔の木材に名前を入れて作る和風表札になります。
基本的には縦書きに黒字で名字がかかれており、連名をつける場合には、主の名前より、小さくするのが一般的となります。
最近では、純和風造りの家も少なくなり、スタンダードな木表札は、少なくなってきました。
「天然石表札」は、門柱などによく利用される表札で、縦書きにも横書きにも対応しています。文字は石の表面色によって、白文字または黒文字なのが一般的です。この表札には苗字のみを入れる場合がが多いようです。
「御影石表札」は、一般的に普及している表札です。特徴は、文字や色などの組み合わせが自由だというところで、
一般的に販売されていることも多いのがミカゲ石でできた表札です。
「金属製表札」も最近ははやっている表札の1つです。ステンレスや、銅合金、アルミなどの金属素材を利用した表札になっており、
金属独特の重厚なところが、個性的でおしゃれだと若い層に人気の表札です。
人と違った表札をお望みの人におススメといえるでしょう。
また、「ガラス製表札」もあり、これは、ガラスをサンドブラスト加工したタイプの表札になっており、非常におしゃれです。
色あせなどが無く、耐久性が高いのが特徴です。
ガラス素材の為、衝撃に弱いというデメリットはありますが、考えてみると家の窓ガラスなど、薄くて大きなガラスでもそう割れるものではなく、
表札用のガラスは、窓ガラスよりも十分な厚みのある素材を使用していますので、特異なことが無い限りは心配ないでしょう。
「セラミックタイル製表札」は、洋風の家に良く合う表札。この表札は、色合いもカラフルになっており、デザイン的にもいろいろな種類がありますので、とても人気が高い表札になります。
そして、表札を作るうえで、一番気にしたいのが、表札に書く文体といえるでしょう。
昔なら、楷書体などの漢字が主流だったのですが、最近は、ローマ字やひらがなで表す場合などもあります。
その文体に合わせて、書体を変えていき、家の持つ雰囲気に合うような文字の文体を選んでいくといいでしょう。
また、フルネームで表記をするのか、苗字だけにするのか。
または、家族の名前も連名で入れるのかどうか。ということも考えながら、デザインなどを考える必要があります。
それこそ、完全にオリジナルの表札を作りたいのであれば、文体や書体にこだわらず、自由な形での表札作りをすることができます。
色々と組み合わせ次第で、様々な可能性を楽しむことのできるオリジナルの表札を楽しんで作ってみてください。
表札とは、家の顔であり、「玄関」に掲げるシンボルといえます。
風水の考え方では、全ての事象は核があってこそ回転運動を生じ、流れを生むことができるとされており、
流れこそが調整の基本という考え方から、「表札がない。」ということは、気の流れを淀ませてしまうという解釈になります。
かといって、何でも掲げれば良いという訳ではなく、天地自然の法則を見極めて、天地を尊びつつも、
「核」たるに相応しいものを象徴する必要があるといわれます。
家屋の顔が玄関に相似し、顔の中の眼に相当するのが表札といわれ、つまり、家の眼目(がんもく)とも言えます。
最近はこのような考え方から開運表札と称する商品が増えてきています。
家相学においても最も重要な要素に玄関があるとされています。
家相学とは家の手相みたいなもので、良い家相とは、住む人を病気にさせない住宅建築の知恵です。
方位の良いエネルギーを、家(住宅)というフィルターを通し、方位の良いエネルギーを、家相で設計活用し、
私たちの健康な人生により良い作用を与えることとされています。
玄関は家の顔であり、一番多く開閉する部位のため、家への【気】の流れの一番重要なポイントとなるものとされているのです。
とはいっても、良い気も悪い気も玄関から入ってくるので、どの方位に玄関を持ってくるかが家づくりの最重要課題になるようです。
例えば、玄関を東南方位に持ってくると主人の社会運が爆発的に向上して、出世と信用を得えるといわれており、
「巽の玄関は最高」と伝えられています。
お店も会社も個人も発展繁栄するといわれているのが、東南の玄関で、ここに玄関を置くと主人だけでなく家族全員が力を発揮することができ、
人生が充実するとされているのです。
とはいえ良いことだけとも限らないのが風水の怖いところで、東南の玄関は辰年・巳年生まれの人には凶相となっているます。
さらに、玄関扉が東南の真中を走る四隅線にかかると凶相なってしまうこともあり、、素人判断では難しいものがあるようです。
玄関が家の顔だとすると、表札は玄関の顔と言え、表札は家相学的にみても、最も重要な玄関に掲げるものです。
そのため、自然の生気が充実した最大吉相の開運表札を選ぶことが重要とされています。
家相において最大吉相の家は、「木の家」とされ、中でも国産の桧、杉、ヒバ、松等の無垢材が最高だとされています。
集成材ではいけないというわけではないのですが無垢の芯持ち材を使用した家には適わないとされる理由は、
エネルギーの中枢は木の芯にあるという考え方からです。
木の家とコンクリートや鉄筋の家では、開運効果に格段の差があるとされており、健康面に於いても天と地の開きがあるといわれています。
この自然志向の考え方は徹底していて、人工物の家は精神的にも良くなく、
コンクリート住宅の伸び率と、日本の治安の悪化やモラルの低下は比例している人もいるほどです。
最近のマンションは内装材として無垢材や健康素材をふんだんに使用している業者もあるので、
もしも、マンションに住むのなら選択の際の材料にされても良いかもしれません。
この自然至上主義は、表札にもあらわれており、もちろん素材は国産の天然銘木が良く、
自然の生気とエネルギーをたっぷりと含んだ素材で作った表札が一番良いとされています。
表札は家の顔である玄関に掲げる、「玄関の顔」という考え方から家の風格を決定付ける大切なものは自然物以外に考えられないのでしょう。
詳しい家相、風水学については専門家にご依頼下さい。
意外なことに、私達にとって表札は、そんなに古くからあるものではありません。
実は、表札が本格的に普及し始めたのは、大正12年9月の関東大震災以後と言われています。
しかし表札自体の歴史は古くからあり、表札の歴史は苗字(名字・姓)との関連無しに語れないことから、時代は秀吉の頃にまで、さかのぼります。
秀吉は刀狩や、検地等で農民を管理し、その後徳川時代になってからは、士農工商の身分制度が固定し、
この頃から、武士以外の者の苗字、帯刀は禁じられていました。
このような経緯があって、明治3年の太政官布告で平民も苗字を名乗ることが許されるまで、
庶民は苗字を名乗ってはいけなかったのです。
実際には陰で苗字を用いていたようですが、公にはされていませんでした。
そしてその後、明治8年に、徴税、徴兵のために全国民が苗字を持つことが義務となりました。
さて国民全員が名字を名乗ることになったため、ようやく表札もメジャーな存在となっていくかと思いきや、
明治中頃の郵便配達制の実施で幾分増えたものの、一般庶民には表札を掲げる習慣は根付かず、ほとんど無関係でした。
この頃の庶民の多くは長屋にすんでおり、長屋の入り口には、住民の一覧が木札で貼り出されていました。
また、住人の移動や転居もほとんどなかったためでしょう。
この状況が変わるのは、日清・日露戦争の頃で、
家族から兵士を戦場に送った家がその人の名前を外に張り出すという文化が発生し根付いていきました。
そしてその後の、関東大震災により人口の移動や住宅の建て直しが盛んになった時に、ほとんどの民家に表札が付けられて、
その後の生活に不可欠なものになっていったのです。
このように昔は、庶民にはほとんど必要のなかった表札なのですが、
江戸時代の表札とは一体どんな様子だったのでしょうか?
例えば、商家には看板が、武家屋敷には姓のみの表札が掲げられていたと言われています。
また、大きな商家の別荘や別宅には、小ぶりな表札が世間をはばかるように上がってたという話もあります。
さらに、関東と関西では表札にも違いがあり、江戸の庶民は小ぶりな表札を粋として好んだため、
東京の表札は関西に比して小ぶりなものとなっていたようです。
一方、関西を見てみると、全国の大名は大阪に蔵屋敷を持ち、地元の産品をここで換金していました。
この蔵屋敷が堂島から北浜にかけて集中していたことから、屋敷同士が、権勢を競うように屋敷の規模を拡大していき、
表札もどんどん大振りなものになっていったと言われています。
関西ではこの諸大名の蔵屋敷の大きい表札にならったといわれます。
現在は材料の規格化が進んでいるのですが、このような伝統は残っており、関西型は関東型よりやや幅広となり、
一般的に天然石表札では、関東型は約198×84ミリで、関西型は約180×90ミリになっています。
使い終わった表札を、お正月に神社等の「どんど焼き」祭りに出すことがが多かったようですが、
近年では環境保護の意識の高まりとともに「どんど焼き」でも、紙のお札以外は受け付けなっくなってきています。
では一体使い終わった表札をどのように処分したらよいのでしょうか。
現代では、木製や石の表札は、自家である場合には、敷地内の縁等、普段あまり足を踏み入れないところに埋めて土に返したり、
それ以外の場合では、表札を感謝の念を込めて清拭して、新しい半紙に包んだ上で、木製であれば「燃やせるごみ」、
その他の材料は「燃やせないごみ」の回収に出すのがよいと思います。
本州では地域によって差があるようですが、亡くなった方の表札などはそのまま焼却ゴミとしています。
なぜなら、亡くなった方には既に将来や出世も関係なくなってるので、普通に処分して良いとの考えがあるからです。
逆に、ご存命中の方の表札の処分は、土地や宗派によっても違いますが、大抵の場合塩を小皿に盛りって、
神棚に一緒に7日間お供えしてから、木なら焼却、石なら砕いて敷地内に埋めるのが普通です。
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