しめ縄

神域など、神聖な場所に不浄なものとの境、または不浄なものや穢れが入らないように防ぐ
縄の事をしめ縄と言います。
神社や、大岩や大きな木などには、はってあったりしますよね。

お正月に、玄関に飾るしめ飾りもしめ縄の一つの形態です。
お正月行事は、年神様という新年の神様をお迎えする行事です。
神社がしめ縄を張りめぐらせるのと同じ理由で、自分の家が年神様をお迎えするのにふさわしい神聖な場所であることを示すために玄関や出入り口にしめ縄を飾るようになったといわれています。


しめ縄やしめ飾りを施すことで、厄や禍が入らないように、 その内側が清らかな場所となり、年神様が安心していらしていただけるように準備します。
そして、それぞれの家にお迎えして無病息災や家内安全を願います。


注連縄の由来は、天照大神が天岩戸から引き出された際、二度と天岩戸に入れないよう太玉命(あめのふとだまのみこと)が注連縄(「尻久米縄/しりくめなわ」)で戸を塞いだこと(古事記)が伝承上における起源とされています。

注連縄の材料そのものは、刈り取って干した稲藁、又は麻であることから、稲作文化とかかわりの深い風習から来ているとも考えられています。

また、万葉集には、「標縄(しめなは)」という言葉があり、本来は、「占める」の意味から派生したとされています。また、由緒にも見られるように、古事記の中で、「尻久米縄(しりくめなわ)」という言葉に見られ、「くめ」という言葉が、「出す」という意味を持っていることから、藁(わら)の尻をくめ置いて垂らした縄という意味で、「しめ縄」という言葉が生まれたともされております。

しめ飾りは、しめ縄に縁起物などを飾り付けたものをいうようです。

いつ飾るの?

本来は、12月13日のすす払いが終わって、年神様をお迎えするのにふさわしい場所になってから飾るものでした。
そのため、12月13日はお正月準備を始める日ということで、正月事始めと言いました。

現代では、クリスマスが終わってから28日までに飾ります。
29日は「二重苦」「苦」に通じるものがあるので縁起が悪く、 31日も一夜飾りといって神様に失礼になるので避ける風習があります。

いつまで飾るの?

飾りを外す日も地域によって異なります。
1月7日に七草粥を食べた後や、または、15日の小正月などに外します。
飾り終えたしめ縄は、1月15日に各地の神社で行われる「どんど焼き」で、お焚き上げして頂くのが通常のようです。

本来の意味を考えると、藁を使ったしめ縄を飾りたいですよね。
お正月、年神様を迎えて、いい1年になりますようにとの願いを込めて、しめ縄を飾ってくださいね。