さくらー染井吉野
千葉大の分析で、東京の上野公園の一角に植えられたソメイヨシノ1本と エドヒガン系のコマツオトメなどの桜6本が、共通の親を持つ兄弟木だとわかった。
兄弟木が則正しく計画的に並んでいるので、植木職人が優れた品種を作り出すため交配してできた種を植えたのではないかとのこと。
このソメイヨシノが原木となり、全国に広がった可能性があるらしい。
深山峠桜園(上富良野)
染井吉野は、花のあと実がならず種ができない。
すべてが1本の木から接ぎ木で、作られたクローンで、 色々な種を作り出すことが流行していた江戸時代に、 染井村(現在の東京都豊島区駒込)で作出されたとも、 自然交配でできたとも言われているけれど、 本当のところ、はわかってはいない。
朝井まかての「花競べ」を読んで、ソメイヨシノに興味を持っていたところに、 このニュースで、ちょっとわくわくする。
花七曜の前の畑の桜
大阪に住んでいたので、小さいころから桜といえば、染井吉野で、 その木に対して何の不思議ももったことはないけれど、 考えてみると、種のできないいびつな木だったんだねぇ。
花の中にも種のできない、また、種ができても親と同じにならない F1という種類があって、不自然だという人もいるけれど、 江戸の昔から人間は同じようなことをしていたんだなと。
葉が出る前に花が咲いて散る。
枯れ木に花が咲くような。
染井吉野があるから、桜ははかないものというイメージがあって、 それが、とても美しいと思うのだけれど、 その染井吉野はおそらく、人の手によって作り出されたもの。
その矛盾に少々惹かれるものがある。
山桜はもっと、野性的で、花の色も濃い。
何にしても、100年以上も前のことだと、 ニンゲン界ではそれはそれで自然ということになるのだから 少々呆れるかな(笑)
でも、ま、そんなものでしょ。
そう言うことはたくさんあるんだろうなと思う。
富良野で桜が咲くのはゴールデンウィークの頃。
この辺りでは、染井吉野よりも、 新芽の赤い、花とともに葉が茂る、エゾヤマザクラが主流。
染井吉野も大好きだけれど、力強いエゾヤマザクラも好き。
雪解けの、今の季節は特に、北国の桜に恋い焦がれる(笑)
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桜はどうやってもドライフラワーにはなりえないので、
桜に焦がれて、 アーティフィシャルフラワーのさくらのリースを作りました。
桜の時期に、玄関を飾る贅沢なリースです。