1/12サイズのミニサイズなのに、今にも食べてしまいたいぐらいに本物そっくりで美味しそうな、ミニチュアフードを製作して、今、注目を集めている、ちょび子さんに、お話を伺いたいと思います。

「ちょび子のミニチュアフードレシピ(ブティック社)」発刊、おめでとうございます!
掲載作品が、ミニチュアサイズなのに、本当にリアルで美味しそう…と感心していらっしゃる読者の方も多いと思います。
まずは、そのミニチュアフードを作り始めたきっかけを教えていただけますか。

もともとはドールハウスに興味がありました。育児の息抜きにキットを購入してドールハウスを作っていました。ハウスが完成するとテーブルの上に料理を並べたくなってミニチュアフードを作り始めました。

 


まるごとのミニチュアジャガイモやミニチュアニンジンを作り、それを本当にお料理するみたいにカットしてから作っていくのを見て、なるほど…!と思いました。
粘土や樹脂でできているのに、みずみずしさ、ジューシーさ、柔らかさ、香ばしさから、味の濃い・薄いまで伝わってくるように表現する、工夫やコツみたいなものはありますか。

そうですね、食材や料理をよく観察することでしょうか。実際に手に入るものなら買ってきて見ながら製作しています。調理できるものなら作って写真を撮ります。資料もできるだけたくさん集めます。作り始める前の資料集めが一番重要かと思います。

ミニチュア作品では、お皿やコップなどの容器から調理器具、ミニチュアフードを飾るためのハウスまで、すべて手作りされていて、びっくり!「統一感」も重要かと思いますが、作品を作る際の、ちょび子さんなりのこだわりはありますか。

実際に料理をする時と同じように、この料理にはこんなお皿がいいなと考えるのも楽しいです。小物は市販品は、なかなかサイズや色、大きさなど自分の思った通りのものを見つけるのが難しいので、自作しています。どうしても自分の好きなテイストのものばかり作ってしまいますね。

本を見て「可愛いから是非作ってみたい!」と思われる方も多いと思いますが、ミニチュアというと、手先が器用でなければ…とか、難しいのでは…などと、二の足を踏んでしまう方も多いのではと思います。
初心者の方に、手始めに取り組めそうなシリーズを、ご紹介ください。

粘土と絵の具とつまようじがあればできるようなパンがおすすめですね。慣れてきてもっとリアルに作りたいと思ってくれば、パテで原型を作ってみるものいいと思います。かわいいし、たくさん作れるので楽しくなってくると思いますよ。

主婦業のかたわら、ミニチュアの製作をしてこられたと伺っています。
食に携わる、主婦ならではの目線…というか愛情が加わって、美味しそうな作品が出来上がっているように感じています。
ご自身の好きな食べ物、また、家族の方に好評な得意料理は、何ですか。

好きな食べ物・・・ポテトです。でもなるべく控えてます。
得意料理・・・カレーや肉じゃがなどが家族に好評です。
ミニチュアを作った後は、家族にも美味しいものを作らなくては!と自分に言い聞かせてます。

最後に、ファンの方へ向けて、今後の予定や、メッセージなどありましたら、よろしくお願いいたします。

私のミニチュアフードに興味を持っていただき本当にありがたいです。よく「癒されます」と言っていただけるのですが、その言葉に私も癒されてます。ありがとうございます。今後も主婦として家族のご飯はもちろんですが、ミニチュアも細く長く作り続けたいと思います。

(あとがき)
ちょび子さんの作品はもちろん、お話からも人柄が感じられ、ファンの方から「癒される」と言われる理由が、少しわかったような気がします。ほっとするような、あたたかい作品を、もっともっと見たくなりました。本日は、ほんとうに、ありがとうございました。