・日々のお掃除は毛払いなどでほこりを払い、神様専用の布巾で乾拭きします。
・御神鏡などは月1 回のお手入れ以外には鏡部分に触れず鏡台の木製部分のみ乾拭きしましょう。
・榊立てや瓶子など中を洗いにくい土器は、中に小粒の水晶を入れて洗う方法もございます。
・瓶子の水切りには瓶子乾燥台をお勧めいたします。
・年末には神棚(お宮)を手元に下ろして固く絞った水拭き(熱めのお湯)で
一年の汚れを落とした後、乾拭きをします。
・お掃除の際、鰹魚木金具・垂木・儀宝珠柱などの部材がはずれてしまったときは、
慌てず木工用ボンドで元の位置に取り付けていただければ結構です。
・おまつりさせていただいた神様は大掃除以外にはあまり動かさないようにしてください。
・古くなったお道具などは早めに取り替えましょう。欠けた土器などは使わないでください。
・使わなくなった土器や御鏡などは神社様でも処分に困りますので、お塩で清めて不燃物へお出しください。
・木製品などは氏神様などでお炊き上げしてください。
日々のお手入れに際し、これだけは揃えておきたいものを挙げました。
- 榊
- 新しい供物
- 新しい紙垂(しで)と注連縄(しめなわ)と雲【年に1回で結構です】
- 白い紙(おろした神棚の下に敷きます)
- ハタキ
- キレイな布巾を2 枚くらい
- 紙(和紙が望ましいです)
- その他、ホコリを払うのにあると便利なもの(例:パソコン用のエアーブラシなど)
神棚は神聖な区域です。お手入れの際は下記に注意しましょう。
ひとこと声をかける
掃除のはじまりと終わりには、手を合わせて必ず神様に一声かけましょう。
(例)はじまり・・・「これからお掃除させていただきます。障りがありませんように。」
(例)終わり・・・・「これでお掃除を終わらせていただきます。」
水拭きはしない
ほとんどの神棚は白木で作られています。
水気はカビや歪みの原因になるので、キレイで乾いた布巾で掃除をしましょう。
- 身も清めず、いきなり掃除をはじめる
- 神棚の掃除は神聖な行事です。掃除の前には必ず手を洗いましょう。
- お社を直接床に置いて掃除をする
- 神様の住まいであるお社を床に置くのは失礼にあたります。
清潔な机に白い紙を敷いてその上に置いて掃除をしましょう。
- 他の場所を掃除した雑巾で掃除している
- 神様を汚い雑巾で拭くのは非常識です。新しいキレイな布巾で掃除をしましょう。
- 普通にお札を取り出している
- 神様の仮のお姿であるお札を触っているときは、必ず和紙をくわえましょう。お札に息がかかるのは失礼です。
- 神棚の掃除と飾りはいつもギリギリ31 日
- 一夜飾りはいけません。掃除をしていいのは12 月なら28 日までと30 日です。
29 日に行うと「9(苦)がつく」といって縁起が悪く、31 日ですと「不幸があると慌ただしく祭壇を飾ることと同じ」といって、こ の日も縁起が悪いので、その日は避けて早めに終わらせましょう。
古い榊・白い紙・和紙…ゴミ袋に入れて燃えるゴミの日に出しましょう。
古いお札・古い紙垂・注連縄(しめなわ)・雲…白い和紙に包んで神社のお炊き上げへ持って行き、納めましょう。
神棚はきちんと掃除をしていても、年月が経つとどうしても汚れが目立ってきます。
先祖代々受け継ぐものではないので、汚れが目立ってきたら新しい神棚に取り替えることをおすすめします。
取り替えは5年〜10年が目安とされています。