「PULL+PUSH PRODUCTS.」という名前の由来は?
「PULL」と「PUSH」は扉の握りのところに書いてあるところからとってます。「+」は、その両面を合せて、一つのモノにするということで、単純に「ドア」「扉」ですね。
ただし「手動ドア」限定で。 ドアって、いろんな場面を想像できるんです。 初めて訪れる家のドアの前とか面接室のドアの前では、入るのにすごく緊張して、心臓がドキドキするんですが、一歩踏み出て中に入るためには目の前にドアがあるから、それを「えいっ!」って開けることで、気合いがいれられるんです。なにか行動を起こす時のきっかけというか。自分の手を触れて開けるというのも大切ですし。一方向にしか開かない構造のドアなのに
「PULL」「PUSH」のプレートがないと、引くとこ押しちゃたり、押すとこ引いちゃったりして、「うっ、うェ?」とか、ぎくしゃくしてしまうことがある。 一枚の板なのに、引くと押すとの行為でまったく違った結果が出るのが面白いなぁと。たぶん、名前を決めた当時(大学卒業のころで、デザインで食べていくならこの名前でいこうと考えていた段階)そんな事を色々と考えていて自分がしたいデザインのイメージってこんなことなのかなぁと考えていたのだと思います。(よくわかんないですね...。)人間臭いデザインというか、あたふたとしたモノ作りといいますか..。ハンドメイドにこだわりがあるのも、人間臭さ(押したり引いたりの手動的感覚のデザイン?)が、やっぱり面白いんだよという感覚が、当時、自分の中に強くあったからだとおもいます。今では、さまざまなジャンルやスタイルをつなぐといった意味や、ニュートラルな視点でデザインを探っていこうってな感じに解釈してはいますけども、なんかいやらしい感じで、しっくりはきていません。なんせ、イメージだけできてしまったもので...。

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モルタルで作品を作るようになった経緯は?
建築学科を卒業して、技術も無いのに家具が作りたくて「タダでもいいから就職させ てください」って活動をしたけどなかなか見つからなくて、、でも、しばらくし てFRP(成形樹脂)で遊園地の装飾なんかを作る造形の仕事が見つかって、そこはいろ
んな素材を使っていたので3年くらい勉強させてもらうつもりで入りました。それか らホントに3年後に辞めて(笑)。それからモルタルの作品を作るように。その後ギャ
ラリーとかカフェで展示会をさせてもらって2003年のクリエイターズマーケットでス コープ賞もらいました。(笑)
建築物のような作風になったきっかけは?
大学時代に作った建物模型からです。授業が終わると使い道もなくなり、ゴミのよう に捨てられていく建築模型を見て、すごく切ない気持ちになったんです。模型は模型
でしかないんだなって。だから、模型で終わらない、機能がある建築模型を作ろうっ て考えたんです。それで煙突から煙りがでる香炉を作ったんです。それが記念すべき
プルプッシュ第一弾の作品でした。それから屋上菜園をヒントにビルをかたどったプ ランターを作りました。
モルタルでこだわっている点は?
モルタルって結構冷たいからどうやったら温かみが出るのかなーっていうのは色々考えました。あまり工業製品みたいにならないように。側面に型の木目がちゃんと出るようにとか。おかげで木型は2・3回使ったらもう使えなくなってしまいますけど。「洗い出し」といって今でも玄関先に良く使われる伝統技法をがあるのですが、それを真似て砂利模様を表面に付け加えることで、作品全体の廃墟っぽさや温かさを表現できているのかなぁと思います。
インスピレーションを受けるものは?
そうですね、普段から色々とインスピレーションを受けてますけど。最近ですと、ダム見に行ったんですけど。そこで見た物凄い絶壁があって下のほうから水がダァーっと流れててすっごい感激しました!他には、側溝に敷いてあるモルタルの間から草が生えてていいなーって思ったり、、モルタルと生き物とか、人工的なものと自然なもののギャップのある組み合わせが好きで、気に入ってそのまま作品にしたりしますね。

作品に共通するテーマはありますか?
とりあえず今年は「スウィーツ」。町のケーキ屋さんみたいに一個一個大事に作りたいなぁっていうのをテーマにしてて、作る側と使う側がすぐ近くにいるように身近なアイテムを目指してます。 |
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