皮革のこと
使い込む程に、その人それぞれの表情に変わっていく本革。
ツヤ感、柔らかさ、色、手触り、様々なものが時間と共に変化し、共に過ごすその時間すら美しく感じられるのが魅力的です。
そんな本革も種類は多種多様。
まずは本革について知り、自分に合った本革を見つけてみませんか?
≪皮革製品の保管方法・注意点≫
直射日光を避け、風通しの良い場所で保管してください。 長時間日光や照明の光が当たる場所で保管すると、当たった部分が日焼けしてしまう場合がございます。 また、湿度の高い場所や室温変化の激しいクローゼット、冷房を切った車内など、熱のこもる場所も避けて下さい。 使用している接着剤や合皮などの素材が溶け、ベタつきの原因となります。
オーストリッチ
― Ostrich ―
指が沈み込むようなふかふかとした優しい柔らかさと、牛革にも引けを取らない意外な丈夫さで知られるダチョウ革(オーストリッチ)。
最大の特徴あるぷつぷつとした突起(クイルマーク)は羽毛を抜いた際にできるもので、全体の約40%しか存在しない貴重なもの。
他の皮革にはないエレガントな皮革として、大手ブランド等から長く人気を得ている革です。
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ハーフポイント
クイルマークが表面にのみ入っているもの。お買い求めやすい価格帯のお財布や小さいバッグによくみられます。
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フルポイント
クイルマークが表面と背面両方に入っているもの。サイドや底面にマークが入っている場合もありますが、バッグ等の場合は耐久性の観点からサイド部分や底面にはマークの入っていないもののほうが多くみられます。
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オーストリッチレッグ
オーストリッチのボディではなく脚の革を使用したもの。独特の模様と堅めの手触りでファンの多い逸品。
クロコダイル
― Crocodile ―
特徴的な腑模様と加工方法の幅広さから、ハイブランドからも毎年新作が出るほど人気の高いワニ革(クロコダイル)。
ナイルクロコダイルやラージクロコダイルなど、多くの種類でそれぞれ腑模様が異なるのも魅力の1つ。
その美しさから皮革の宝石とも称され、天然素材の革の中では最高級とも言えます。
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センター取り
クロコの腑模様が中央から左右対称になるようにした革の取り方。クロコダイルの中で最も美しい取り方とされています。
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マット加工
艶の無い、しっとりとした手触りが特徴。時間をかけて使い込むと皮革独特の上品な艶が出てくるため、経年変化が分かりやすい加工方法です。
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シャイニング加工
表面に艶が出るように瑪瑙などの石で磨く加工。キズが目立ちやすい点もありますが、クロコダイルの腑模様が最も美しく出る加工として世界中から人気を集めています。
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目地染め
淡い色の上から濃い色を足し溝部分にのみ濃い色が残るように磨く、時間と職人の熟練の技が必要とされる加工方法。マットよりも華やかに、シャイニングよりもカジュアルな印象が特徴です。
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ヒマラヤクロコダイル
ベージュやグレーからホワイトに変わるグラデーションが美しい皮革。キズの少ない美しい革のみがこの名前を冠することを許されるため、市場に滅多に出回りません。マット加工よりも肌についつくような、少し冷たい手触りも魅力です。
カイマン
― Caiman ―
クロコダイルとは別の種類ですが、同じワニ革として知られるカイマン。
全体的に硬い部分が多いため、クロコダイルとは逆に腹部分はあまり使わないというのが特徴的。
ごつごつとした独特のワイルドな雰囲気が、主に男性に人気の高い皮革です。
アリゲーター
― Alligator ―
カイマンと同じくクロコダイルとは別の種類になりますが、同じワニ革として人気の高いアリゲーター。
クロコダイルよりも少し大きめの腑模様が特徴的で、大きめのバッグに頻繁に使用されており、雰囲気に迫力を求める方におすすめ。
パイソン
― Pyhon ―
独特の鱗模様でバッグや財布、さらにはパンプスなどの小物にも人気の高いパイソンレザー。
加工のされていないパイソンは鱗が反っていることがありますが、時間をかけて付き合う内にぺたりと寝てくるのが特徴。
また、上品な艶も生まれてくるため、経年変化を楽しめるレザーとしても人気の皮革です。
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ダイヤモンドパイソン
背中の模様が円形や不規則ではなく、ダイヤのような形に出ている種類。その美しい模様の残すため、あえてコントラストの低い色で染め上げることも多い皮革です。
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ベリーカット
パイソンの特徴である背中の模様を前面に出した切り方。ヘビ革の模様を楽しみたい方におすすめです。
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バックカット
パイソンのお腹部分を中心にした切り方。ベリーカットに比べて模様が出ないため、素材の質感はそのままに、落ち着いた雰囲気でお楽しみいただけます。
牛革
― Cow leather ―
本革と言えば牛革、というまでにポピュラーな皮革。
初心者にも扱いやすい丈夫さや経年変化の分かりやすさから、本革初心者から上級者まで幅広く人気の高い皮革です。
またその種類や加工方法も豊富にあり、バッグや財布、アウターに至るまで、様々なファッションアイテムに使用されています。
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ハラコ
胎児~生後間もない子牛の革で、短く薄い毛が生えているのが特徴。母牛の胎内で死産した子牛などを使用するため市場にはほとんど出回らず、最高級品とされています。
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カウハイド
生後2年を経過したメスの牛の革を指します。雄牛よりも薄く柔らかく、子牛よりも丈夫なことが特徴です。
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ヌメ革
タンニンという植物性のなめしを行っただけの、染色や塗装がされていないものを指します。牛革の質感や風合いをそのままお楽しみいただけます。
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スエード
革の裏面をサンドペーパーなどで磨いて起毛させたもの。ベルベット状の柔らかな手触りが魅力で、主にコートなどに使用されます。
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ヌバック
革の表面を磨いて起毛させたもの。スエードよりもマットな手触りが特徴で、主に靴や財布に使用されます。
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ブライドルレザー
ロウを染み込ませて強度を増した加工方法。使い込む程にロウが馴染んで艶が増し、他の皮革には見られない美しさに成長します。年十年という使用にも耐えられる強度を誇り、本革上級者から人気の高い皮革です。 さらりとした手触りや質感は、馬革を使用したコードバンにも似ています。
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シュリンク
牛革特徴であるシボ(シワ)が目立つようにわざと表面を縮める加工方法。牛革らしい表情を楽しみたい方におすすめです。
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型押し
表面に金型を当て、クロコダイルやパイソン、オーストリッチなど様々な皮革の模様をつける加工方法。近年ではその技術は飛躍的に向上し、本物と遜色ないものが増えています。
馬革
― Horse leather ―
近年牛革同様に人気の高まってきている皮革の1つで、使い込む程に浮き出る艶の美しさから『革のダイヤモンド』とも称されています。
牛革よりも繊維が荒いとされていますが、毛穴が少ないためにその表面の手触りはとても滑らかで心地良いもの。
加工によって使用されるジャンルが変わり、財布やコートなどのファッションから、椅子などのインテリア製品にも使用されています。
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コードバン
腰からでん部にかけて取れる部分のことを指します。その強度は牛革の数倍もあり、使い始めはやや硬く感じられますが、使用する内に美しいツヤを伴って柔らかく変化するのが魅力。 シミやキズ、汚れに強いため、長く使いたい財布やバッグなどでの人気が高い皮革です。
シャーク
― Shark ―
エキゾチックレザーの中でも根強い人気を誇る鮫革(シャーク)。
独特のざらりとした質感や艶が魅力的で、他の皮革よりも強度が強いため時計のベルトなどにも使用されています。
冠婚葬祭では殺生を避けるために本革は禁止、というのが一般常識ですが、魚であるシャークはOKという地域もあるようです。
スティングレイ
― Stingray ―
ビーズがずらりと並んだような硬くつるりとした手触りと、ハードな印象が特徴的なエイ革(スティングレイ)。
スティングレイ最大の魅力とも言えるスターマークは、1匹に1つしかないスティングレイの感覚器官です。
元々艶やかな印象のあるスティングレイですが、さらに使い込むことで宝石のような美しい光沢を生み出します。
リザード
― Lizard ―
キメの細かい、連続した模様が特徴的なリザードは、その摩擦強度の高さや丈夫さでも人気の高い皮革。
独特の模様はやや隆起しており、さらりとした心地良い手触りです。
FAQ
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