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RIKI WATANABEコレクション特集

101歳を迎えた日本デザイン界のパイオニア、渡辺力さんが手がける“使う人のための時計”

自由で堅実、単純明快なデザインをめざして

 インテリアやプロダクトデザインの分野で長年に渡り活躍を続けてきた渡辺力(わたなべりき)さんは日本を代表するデザイナーです。その渡辺さんが手がけた腕時計が、セイコーウオッチのアルバブランドから発売されている「RIKI WATANABE COLLECTION」。「自由で堅実なデザイン。単純明快なデザイン。」をめざし、“使う人のために時計を作る”という意味を追求したユニバーサルデザインの腕時計です。その一貫したデザインポリシーは、幅広い世代から支持されています。
 渡辺さんとセイコーのつながりはセイコーがまだ服部時計店だった頃まで遡ります。1971年に発売された「小さな壁時計」が初の全国展開商品。その後、1979年には船舶時計をモチーフに、海への憧れを込めてデザインした高精度クオーツによる掛時計「マリンクロック」が一般住宅用のインテリアとして人気を呼びました。
 それから時を経て、再びセイコーとのコラボレーションによる「RIKI WATANABE COLLECTION」を発売したのが2001年。今度は腕時計を本格的にラインアップし、その最初のシリーズは普及価格帯のブランドALBA から発売されました。

 渡辺さんは、日本ではデザインという言葉がまだ定着していなかった戦後間もない頃、デザインの持つ力を信じてフリーのデザイナーとして出発。その後、家具やプロダクトの分野で日本のモダンデザインを代表する作品を発表し、戦後日本のデザイン運動を牽引する一人として活躍してきました。
 1930年代、渡辺さんは機能に裏打ちされたデザインのあり方を提唱したバウハウスやル・コルビュジエなど、今につながるモダンデザインに触発され、それを日本の生活になじむ形にすることを追求してきました。その代表作には、床に座る日本の生活スタイルに、西洋の生活様式であるイスを融合させた「ヒモイス」や、伝統的な素材である籐を取り入れた「トリイ・スツール」などがあります。その日本人の感性から生み出されたモダンデザインの作品は国内外で高く評価されています。また、住宅建築や企業のビル、各地のプリンスホテルのインテリアデザインなど数多くの業績を残し、時計に関しては、東京・日比谷の第一生命ビルのポール時計(写真)を手がけています。

  • 渡辺力さんが生前、軍港に停泊する軍艦のグレー一色の世界に魅了されたというエピソードを踏まえてデザインされたチタンモデル
  • シンプルで明快なデザインは世代を超えて愛されています。
  • RIKIシリーズには、渡辺さんからのメッセージカードが添えられています。

渡辺力さんによるセイコーのデザイン開発

1971年に「小さな壁時計」を服部時計店(当時)より発売。1979年にマリンクロック発売。
2001年よりアルバブランドにて“自由で堅実なデザイン”をコンセプトにした渡辺力デザインシリーズ<RIKI WATANABE COLLECTION>を立ち上げ、販売を開始。
2004年<セイコー スピリット>電波ウオッチのデザイン監修を手がける。
2006年<RIKI WATANABE COLLECTION>から、古くから伝わる日本の伝統色を文字板とバンドにとり入れた「日本の伝統色」を発売。
同年8月<RIKI WATANABE COLLECTION>から“エコロジカル”をテーマにした「レトロモダン・メカシリーズ」を発売。
2007年<RIKI WATANABE COLLECTION>から、「エコロジーをデザインしたモダンなソーラーウオッチ」を発売。
2008年<RIKI WATANABE COLLECTION>から、小さな壁時計をデザインモチーフに「次世代に残したい良いモノ」をコンセプトにしたウオッチを発売。

プロフィール

渡辺力(わたなべ・りき) 1911年-2013年。東京大学航空研究所助手などを経て、1949年(昭和24年)フリーのデザイナーとして出発。1951年(昭和26年)に素地仕上げの木材、木綿の紐、座布団という単純素朴な材料と構成による「ヒモイス」を発表、椅子の伝統を持たない日本人による最初の注目すべき作品として海外でも評判となった。作品はほかに「ダンボールの家具」、「日比谷第一生命時計台」など。批評眼にも定評があり、デザイン界の指導者的存在だった。

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