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INDUSTYLE TOKYO特集

まるで皮膚のように身体の動きにフィット。究極の着心地を生む「動体裁断」のドレスシャツ”

裁断、縫製、パターンと日本人の職人技を結集

 朝夕の通勤、デスクワーク、パソコン作業に営業回りなど、さほど身体を動かした覚えはなくてもいつの間にか着崩れたり、背中からシャツの裾が出ていることがある。それは周囲にだらしない印象を与えるだけでなく、本人にとっても気分のよいものではないが、シャツを着る以上、ある程度仕方がないと誰もが思っているのではないだろうか。
 そんな常識を覆したのが、昭和31年創業のニット製品メーカー、丸和繊維工業(東京都墨田区)が開発したオリジナルブランド「INDUSTYLE TOKYO」のドレスシャツ。袖を通すとかつて味わったことのない不思議な着心地を体感できる。両腕を上げたバンザイのポーズをしてもパンツからシャツの裾が出てくることはなく、まるで皮膚のようにシャツが身体の動きについてくる。この抜群のフィット感と独特の着心地が評判となり、昨年、大手百貨店などで発売されるや、リピーターが続出するほどの人気商品となった。

 着心地のよさの秘密は、一般の高級シャツなどが立体裁断というパターン(型紙)で作られているのに対し、「INDUSTYLE TOKYO」は、「動体裁断」という特殊なパターンを採用していること。これは、機能系被服デザイナーの中澤愈氏が考案した特許技術で、人体解剖により人間の皮膚構造を分析して導いた画期的なパターン。立体裁断が人間の直立姿勢からパターンを起こすのに対し、動体裁断は、身体を丸めた胎児の姿勢が原型になっている。
 同社営業本部の伊藤哲朗本部長は、「全ての関節が曲がった状態からパターンを起こすわけですからツレることがありません。ただ、そのまま洋服にしてしまうと、肘、ひざ、お尻などがポコッと出てしまうので、そこは縫製技術でカバーしながら普通のドレスシャツと変わらないスタイルに仕上げています」と説明する。

誕生のきっかけは宇宙飛行士、山崎直子さん着用の船内被服

 「INDUSTYLE TOKYO」は、宇宙飛行士、山崎直子さんが船内被服として着用したポロシャツから生まれた。同社は長年、大手メーカーのゴルフシャツやポロシャツなどのOEM生産を手がけてきたが、今や国内で販売されているカットソーの97%が海外生産品という厳しい状況。そんな中、新たな一歩を踏み出すため、業界トップレベルの縫製技術とパターンを結集し、宇宙飛行士のためのポロシャツを作ることをめざした。「開発にあたり、宇宙ステーションで作業する宇宙飛行士の映像を見ると、無重力空間でシャツのすそが泳がないように、ウェストポーチをしたり、ズボンにポロシャツのすそを入れていました」と伊藤さん。それをヒントに開発した動体裁断のポロシャツは、見事に採用され、2009年4月、山崎さんとともにスペースシャトルで宇宙へ旅立った。

 「動体裁断」は身体の動かし方によって最もふさわしいパターンを作ることができるため、これまでも野球のアンダーウェアやゴルフ、テニスなどスポーツウェアに採用されてきた。一般の衣服に採用されることが、ほとんどなかったのは、より多くのパターンを必要とするため、どうしてもスポーティーなデザインに偏ってしまうから。それを、日本の職人による縫製技術とデザインの工夫によって、世界で初めてドレスシャツに仕上げた。 ちなみに、ビジネスマンの日常の中で最も考慮したのは肩の動き。電車のつり革につかまる動作だという。

カジュアルも決まるショート丈に、ほどよい開き具合のVゾーン

 「動体裁断」によりシャツが出にくいという特性を生かし、着丈は標準的なドレスシャツより4〜5センチ短くし、シャツを出したカジュアルスタイルでも様になるように仕上げている。また、ネックの開き具合にもこだわりがある。一般的に、一番上のボタンを開けただけでは胸元の開きが狭く窮屈な印象になるが、二番目まで開けてしまうと、開きすぎてだらしない印象になる。そこで、ボタンの間隔を調整することで、第一ボタンと第二ボタンの間隔を広げ、ボタンを一つ外した時の胸元の開き具合がほどよく決まる。

素材

 生地は、通常のカットソーシャツに用いられるヨコ編ではなく、トリコット編というタテ編組織の素材を使うことで、表面が清涼感のあるさらっとした感触。身体の動きにフィットする適度な伸縮性は、布帛のドレスシャツにはない着心地のよさがある。

匠の縫製技術“巻き縫い”

 伸縮しない布帛生地と違い、素材によって伸縮率が異なるニット生地をきれいに縫い合わせるには職人の高い技術が必要だ。中でも裾部分の巻き縫いにはこだわりがある。通常7〜8ミリの裾の縫い幅をさらに細く仕上げることで裾のラインが美しい。パンツから裾を出して着ることを想定した職人ならではのこだわりだ。

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