変圧器の選び方
はじめに
変圧器の用語について、簡単に説明をします。
- ダウントランス
海外の電源電圧を、日本の電化製品の電圧に合わせるための変圧器。海外の電源電圧は120V〜240Vで、日本の電源電圧(100V)よりも高圧なので、海外で日本の電化製品をそのまま使うとショートしてしまいます。これを避けるため、海外の電源電圧を日本の電化製品の対応電圧まで下げる機械が必要となります。これを行うのがダウントランスです。
- アップトランス
日本の電源電圧を、海外の電化製品の電圧に合わせるための変圧器。日本の電源電圧は100Vで、海外の電源電圧(120V〜240V)よりも低圧なので、日本で海外の電化製品は電圧不足のため使用できません。使用するためには、日本の電源電圧を海外の電化製品の対応電圧まで上げる機械が必要となります。これを行うのがアップトランスです。
- 入力と出力
変圧器のスペック表などには、必ず「入力」と「出力」という項目があります。しかし、これだけでは、どちらがコンセントに差す側か、どちらが電化製品の電源側か、わからないという方が大半ではないかと思います。
そこで、まずは上記の「ダウントランス」や「アップトランス」の項目をお読みください。ここにヒントがあります。
・・・ご一読いただけましたでしょうか?
例えばダウントランス。「海外の電源電圧を日本の電化製品の対応電圧まで下げる機械」と説明されています。この流れを入力・出力という点でわかりやすく言い直すと、海外の電圧(120V〜240V)を「入れて」、日本の電圧(100V)として「出す」機械という意味になります。これを図にすると下のような状況になります。
【壁のコンセント(海外の高電圧)】→入力→【ダウントランス(100Vへ下げる)】→出力→【日本の電化製品(100V)】
これと同じように、例えば入力プラグがCタイプ、出力プラグがAタイプと記載されている変圧器の場合、壁のコンセントに差す=入力プラグの形状がCタイプ、変圧器に差せる電化製品の電源プラグ形状=出力はAタイプ、となります。
- コイル式と電子式
変圧器には、中に巻かれたコイルで変圧するコイル式(トランス式とも呼ばれます)と、電子回路で変圧する電子式があります。
電子式変圧器は、コイル式変圧器に比べて軽くて容量も大きいため便利に思えますが、アイロンなどの熱器具にしか使えないという致命的な欠点があります。もし仮に、パソコンやデジタルカメラなどのAV機器に使用した場合、変圧器もAV機器も故障してしまう可能性があります。
一方のコイル式変圧器は、容量が大きくなればなるほどコイルの量が増え、大きく、重くなっていきますが、構造がシンプルなため、容量さえオーバーしなければ、大半の電化製品を使用することができます。
コウベサコム・海外電気CLUBでは、海外向けの電化製品を長く取り扱ってきた専門店として、お客様に電化製品を安全に、安心してご使用いただきたいという観点から、コイル式変圧器のご使用を推奨しており、電子式変圧器はお取り扱いをしておりません。
海外で日本の電化製品を使う場合 〜ダウントランスの選び方〜
海外で日本国内で市販されている電化製品(100V仕様)をお使いいただくには、ダウントランスが必要です。
ダウントランスは、海外のおおよその電圧に合わせて、120V→100V、220V→100V、240V→100Vの3種類に分かれています。さらに、それぞれの変圧器には電力容量(W=ワット数またはVA=ボルトアンペア)があり、その電力容量を超える消費電力の電化製品には、ご使用いただくことはできません。

まず、海外でご使用になる日本製の電気機器の入力電圧をご確認ください。入力電圧は、主に機器本体の定格表示シールや説明書の製品仕様欄に記載されています。代表的な記載例は下記の3種類となります。
 | 例1:INPUT:100Vと記載されている場合 渡航先の電圧に合わせた変圧器(※ダウントランス)が必要です。 |
 | 例2:INPUT:100-120Vと記載されている場合 アメリカなど120Vまでの電圧には対応します。それ以上の電圧(220/240/250V)を使用している国ではダウントランスが必要です。 |
 | 例3:INPUT:100-240Vと記載されている場合 ほぼ世界中でご使用いただけます。 ※ただし、ノートパソコンなどの、ACアダプターを使用する電化製品では、ACアダプターから先の電源ケーブルが日本仕様のため125Vまでしか対応していない場合があります。その場合は、高電圧対応電源ケーブルをご使用ください。 |

ご使用になる国の電圧と電源プラグのタイプをご確認ください。
なお、ご渡航先の国・地域によっては、同地域によっても電気事情が異なる場合があり、その実情を完璧に把握することは出来ません。可能であれば、現地の方に電源電圧とプラグの形状をお伺いすることのが最も確実な方法なのですが、それが難しい場合には、弊社にてまとめました海外電気事情一覧ページをご参照ください。
(※地域によっては、記載内容と異なる場合も想定されます。記載内容と現地の電気事情が異なる場合も当方では責任を負いかねますので、予めご了承下さい。)

最後に、海外でご使用になる日本製の電化製品の消費電力(W=ワット数またはVA=ボルトアンペア)をご確認ください。
消費電力も入力電圧と同じように、機器本体の定格表示シールや説明書の製品仕様欄に記載されています。次に、その容量以上の変圧器をお選びください。
モーターを使用しない電化製品の場合は、変圧器の電力容量の80%(消費電力×1.2でも計算できます)を目安に、モーターを使用する電化製品の場合は、モーター使用の機器類は起動電流が高いため、変圧器の電力容量の30%(消費電力×3でも計算できます)を目安として、使用する電化製品の消費電力が、上記の目安とする電力容量を超えない範囲でご使用ください。
※下記の表は、あくまで目安としてご使用ください。なお、表のうちの例では※印が記入されている商品にモーターが使用されています。
| 商品名 |
ワット数 |
| 電気カミソリ |
10W |
| トランジスターラジオ |
10W |
| コンタクト煮沸器 |
20W |
| テープレコーダー |
30W |
| パーソナルコンピュータ |
70W |
| ビデオテープレコーダー |
50W |
| ミニコンポ |
100W |
| アイロン |
1200W | |
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| 商品名 |
ワット数 |
| ※ジューサーミキサー |
300W |
| ※冷蔵庫 |
300W |
| ※洗濯機 |
300W |
| ジャーポット |
900W |
| ジャー炊飯器 |
1000W |
| ホットプレート |
1300W |
| ※衣類乾燥機 |
1400W |
| 電子レンジ |
1500W | |
 |
★それでは、これらのポイントをふまえて、実際に「イギリスで、日本の電化製品(消費電力800W、モーター未使用)を使う場合」に必要な変圧器を選んでみましょう。
《1.入力電圧を確認》 日本の電化製品なので、対応電圧は100V、電源周波数は50/60Hz、電源プラグはAタイプ(平型2ピン)です。 |
↓
《2.使用する国の電気事情》 イギリスの電源電圧は240V、電源周波数50Hz、電源プラグはBFタイプ(角型3ピン)です。 |
↓
《3.電化製品の消費電力と、必要な変圧器の容量》 800W×1.2=960Wとなるので、960W以上の電力容量のある、240V→100Vへの変圧が可能なダウントランスが必要となります。 | |
| 以上で、必要な変圧器は「960W以上の容量の240V→100Vへのダウントランス」ということがわかります。なお、多くのダウントランスの電源プラグはCタイプですので、BFタイプに変換するための変換アダプターが必要となります。 | |
但し、次の電気製品は、変圧器を用いての海外でのご使用はおすすめできません。 ■ドライヤー、掃除機、洗濯機、冷蔵庫などの、モーターを使用する電化製品 ■電子レンジ、アイロン、電気調理機器などの、消費電力が非常に高い電化製品 |
これらをどうしても変圧器で使いたいという場合、冷蔵庫や洗濯機などの大型モーターを使用しているものですと、定格消費電力の約3倍の変圧器容量が必要となりますし、電子レンジなどはもともとの消費電力が 非常に高いわけですから、何れも大容量の変圧器が必要となります。大容量の変圧器は、重量も重く、費用も海外向けモデルを購入されるよりかえって高額になる場合がございますので、海外対応モデルのご購入を是非ご検討ください。
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日本で海外の電化製品を使う場合 〜アップトランスの選び方〜
日本国内で海外の電化製品(120V〜仕様)をお使いいただくには、アップトランスが必要です。アップトランスは、海外のおおよその電圧に合わせて、100V→120V、100V→220V、100V→240Vの3種類に分かれています。さらに、それぞれの変圧器には電力容量(W=ワット数またはVA=ボルトアンペア)があり、その電力容量を超える消費電力の電化製品には、ご使用いただくことはできません。
- 入力電圧の確認
まず、ご使用されたい海外の電化製品の入力電圧をご確認ください。入力電圧は、主に機器本体の定格表示シールや説明書の製品仕様欄に記載されています。おおまかに、アメリカやカナダなどの120V、中国やヨーロッパなどの220V、イギリスやオーストラリアなどの240Vがあります。
- 電源周波数の確認
<重要>変圧器では電源周波数は変換はできません!
日本国内では、関東(50Hz)と関西(60Hz)では電源周波数が異なっています。そのため、国内で販売されている電化製品のほとんどどは50Hz/60Hz共用の仕様となっておりますが、海外では50Hzのみ、あるいは60Hzのみであることが一般的であり、電化製品もどちらか一方の電源周波数にしか対応していない場合があります。 仮に220V/50Hz仕様の海外の電化製品を日本国内で使用する場合、電源電圧はアップトランスを用いて220Vへ昇圧することは可能ですが、変圧器はその構造上、電源周波数を変更することができません。そのため、50Hz仕様の製品を関西以西(60Hz)の地域でご使用いただくことはできません。
50Hz/60Hz地域の境界線は、下記の電源周波数マップをご参照ください。

- 電源プラグの確認
ご使用になる電化製品の電源プラグが、変圧器の出力プラグ形状に対応しているかをご確認ください。例えば、出力プラグ形状がCタイプのアップトランスの場合、イギリスの電化製品(電源プラグがBFタイプ)をそのまま使うことができません。一旦、Cタイプに変換するための変換アダプターが必要になります。
- 消費電力の確認
消費電力も入力電圧と同じように、機器本体の定格表示シールや説明書の製品仕様欄に記載されています。次に、その容量以上の変圧器をお選びください。
モーターを使用しない電化製品の場合は、変圧器の電力容量の80%(消費電力×1.2でも計算できます)を目安に、モーターを使用する電化製品の場合は、モーター使用の機器類は起動電流が高いため、変圧器の電力容量の30%(消費電力×3でも計算できます)を目安として、使用する電化製品の消費電力が、上記の目安とする電力容量を超えない範囲でご使用ください。
※下記の表は、あくまで目安としてご使用ください。なお、表のうちの例では※印が記入されている商品にモーターが使用されています。 |
| 商品名 |
ワット数 |
| 電気カミソリ |
10W |
| トランジスターラジオ |
10W |
| コンタクト煮沸器 |
20W |
| テープレコーダー |
30W |
| パーソナルコンピュータ |
70W |
| ビデオテープレコーダー |
50W |
| ミニコンポ |
100W |
| アイロン |
1200W | |
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| 商品名 |
ワット数 |
| ※ジューサーミキサー |
300W |
| ※冷蔵庫 |
300W |
| ※洗濯機 |
300W |
| ジャーポット |
900W |
| ジャー炊飯器 |
1000W |
| ホットプレート |
1300W |
| ※衣類乾燥機 |
1400W |
| 電子レンジ |
1500W | |