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なるほど治療食

続 わかりやすい慢性腎不全の食事

■慢性腎不全とは 続き

《》の中は基準値

(4)主な検査所見

  1. 尿素窒素(BUN) 《8〜20r/dl》
  2. たんぱく質代謝の最終産物で、肝臓で作られます。腎臓が唯一の出口です。
    たんぱく質のとり過ぎやエネルギー不足があるとさらに上がります。

  3. クレアチニン(Cr) 《0.7〜1.0r/dl》
  4. 筋肉から毎日一定量産生されます。
    腎臓でしか排泄できないので、腎機能が低下すると上がります。
    腎機能障害に程度を知るための指標として用いられます。

  5. 尿酸(UA) 《2.5〜7.0r/dl》
  6. プリン体の最終産物です。腎の排泄障害により上がります。

  7. カリウム(K) 《3.5〜5.0mEq/l》
  8. 腎からの排泄障害と血液が酸性になることにより上がります。
    高カリウム血症で不整脈、心停止、心不全の原因になります。
    脱力感やしびれの原因にもなります。

  9. カルシウム(Ca) 《9.0〜11.0r/dl》
  10. 腎不全ではカルシウムが低下しやすく、低カルシウム血症になります。
    二次性副甲状腺機能亢進症の原因となり腎性骨症の原因になります。

  11. リン(P) 《3.0〜4.5r/dl》
  12. 腎からの排泄障害により腎不全では高リン血症になります。
    リンが高くなると腎障害が進行し、二次性副甲状腺機能亢進症をすすめます。

  13. ヘモグロビン(Hb) 《男13.0〜17.8g/dl 女11.0〜15.8g/dl》
  14. 赤血球に含まれる赤い色素で、全身に酸素を運びます。
    この値が低いのが貧血です。

  15. ヘマトクリット(Ht) 《男40〜50% 女35〜45%》
  16. 血液中の赤血球の割合を示したもので、貧血で低下します。

■食事療法

(1)三大栄養素

栄養素とは、食物に含まれる成分のうち、生命活動を営むために役立ち、それがかけると健康を保つことができなくなるものをいいます。
炭水化物・脂質・たんぱく質を三大栄養素といい、いずれも生体内でエネルギー源になるほか、身体の構成成分や各種の生理作用の調節など重要な役割を果たしています。

   エネルギー源   
  1. 炭水化物 (4kcal/g)
  2. エネルギー源となる糖質と、人間の消化酵素では消化されない繊維があります。
    エネルギー源として速やかに利用でき、また蓄えて持続的に利用できることが特徴です。

    エネルギー源
  3. 脂質 (9kcal/g)
  4. 高エネルギー源として重要です。
    摂取された脂質は小腸で吸収され、エネルギー源となり、残りは貯蔵脂肪となり、エネルギーが不足したときに使われます。

  5. たんぱく質 (4kcal/g)
  6. エネルギー源になります。
    臓器や筋肉・血液などの構成成分になります。

(2)たんぱく制限

慢性腎不全の人がたんぱく質をとりすぎると、腎臓を傷める、毒素がたまる、リンがたまる(高リン血症)、カリウムがたまる(高カリウム血症)、血液が酸性になる、栄養状態が悪くなるなどの障害がおこります。
ですから、たんぱく質を制限する必要があります。

   
  1. エネルギーの重要性
  2. エネルギーは生命の維持に不可欠であるため、必要量は絶対にとらなければなりません。
    たんぱく質を制限すると自動的にエネルギーが低下し、たんぱく質の第一の働きである「体づくり」ができなくなり、栄養失調をきたします。

    しかし、脂質と炭水化物によりエネルギーが十分足りていれば、たんぱく質はエネルギーとして使われず、体をつくるためだけに利用されます。

    ですから、たんぱく質を制限しつつ十分なエネルギーを確保することが重要です。
    そこで、必要になるのが低たんぱくの治療用特殊食品です。

  3. たんぱく質の量
  4. 慢性腎不全の人のたんぱく質摂取量は標準体重1kg当たり

  5. たんぱく質の質の重要性(十分に高いアミノ酸価)       
  6. 慢性腎不全でたんぱく質摂取量を必要最小限に抑えた食事をしている場合、とったたんぱく質はエネルギー源に絶対させず、体をつくるためだけに使われなければなりません。

    食品には何種類かのアミノ酸が含まれていますが、そのうちの8種類は『必須アミノ酸』といって体内では合成されないうえに、体に必要不可欠なための必ず食品からとらなければ不足してしまうものです。

    理想のアミノ酸価は100です。
    アミノ酸価100とは8種類(下図)の必須アミノ酸がそれぞれバランスよく含まれている食品で、卵・牛乳・肉・魚といった動物性たんぱく質がこれにあたります。
    例えば、一日たんぱく質30g制限食の場合、精白米(アミノ酸価65)だけで30gとると65%である19.5gしか取れず、残りの10.5gは十分なエネルギーをとっていても燃えて燃えカスが残ってしまいます。
    ですから主食をでん粉製品や低たんぱく食品に変えて、肉や卵などの動物性たんぱく質であるアミノ酸価100の食品を中心にし、他に野菜や果物もとり、アミノ酸価を一日90へと限りなく100に近づけることが重要です。

    簡単な目安をつける計算として、1日のたんぱく質量で動物性たんぱく質の割合(動たん比)を全体の60%以上にすることを目指しましょう。

(3)食塩制限

  1. 食塩制限の意義
  2. 食塩(NaCl)はナトリウム(Na)とクロール(Cl)の化合物で、液体の中ではナトリウムとクロールは解離しています。このナトリウムは体の中では水と切り離せません。
    食塩を取りすぎると、ナトリウムのこの性質により体の中にどんどん水を溜め込んでしまい、体内の血液量を増やします。
    血液量が増えれば血圧が高くなったり、むくんだりします。又抹消血管が収縮しやすくなり、血圧上昇因子となります。

    腎臓に障害があるときの血圧は、食塩をたくさんとると血圧が上がり、食塩を制限すると下がるという特徴があります。 従って高血圧には減塩が効果的です。
    さらに減塩は高圧薬の反応を高める効果もあります。

    高血圧は腎臓に過剰な負担をかけ、腎不全の進行を速めてしまいますから、血圧のコントロールは非常に重要です。

  3. 食塩制限の実際
  4. 有効な食塩制限量は一日6g以下です。しかし急激に減らすと脱水の危険やまずいと感じ食欲不振などになりますので、1〜2か月かけてゆっくり減らしていくことが大切です。

  5. 食塩制限の工夫
  6. ・新鮮な食材を選ぶ。
    ・味付けは濃い味を一品重点とする。
    ・昆布や削り節のだしを濃い目にする。
    ・酸味を利用する(酢・レモンなどの柑橘類)。
    ・胡椒、カレー粉などのスパイスをきかせる。
    ・しその葉、葱、しょうが、にんにくなどを使用する。
    ・食塩が多いハムやかまぼこなどの練り製品に気をつける。
    ・佃煮類は野菜などに混ぜ、調味料的感覚で使用する。
    ・減塩しょうゆなどの治療用特殊食品を使用する。
    ・食塩量の少ない洋食を取り入れる。
    ・調味料の食塩量を把握し、計量する習慣をつける。


  7. 食塩摂取量の評価
  8. 24時間蓄尿の検査で正確に確認します。

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