vol.0012
 

 

こんにちは!(^-^)
リフレックスの中谷です。


「奴らが森からやってくる。
     だから、この季節は大変なんだ」

転地養蜂家・永田さん


の終わりは、
はちみつ“甘露”の採蜜シーズン。
濃度が高い良質の蜂蜜をとるために、
養蜂家・永田さんの朝は早く、
毎朝3時に起きては採蜜現場へ出かけます。




 作業はじめて、1時間が過ぎた頃。



  ン・・・・・・・



気のせいか、作業を手伝っていた私の近くを
“何か”が通り過ぎました。
空耳だと思い、気にせず作業していると・・



  ン・・・・・・・



また“何か”おかしな音が聞こえてきます。


変だと思って、辺りを見回すと、
2匹の大きな蛾のようなものが、
ウロウロ飛んでいる
のがわかりました。


中谷「永田さ〜ん、これ何ですか?」( ̄0 ̄)


「今日は早いお出ましだな・・・」


永田さんはゆっくりと、虫取り網を取り出し、
サッと“それ”なぎ払いました。



網に入っていたのは・・




森の食物連鎖の王者、
オオスズメバチ。


とんでもない大きさ。
TVで見るのと実際に見るのとでは、全然違う。

不気味な羽音を響かせながら飛んでくる姿を見れば、
なぜ“スズメ”なのかがわかります。
それに、人間の姿を見ても動じないというか、
まるで逃げようとしない。。。まさに悪魔。


猛な肉食で、ミツバチのように
花蜜を体内にためる必要が無いから、
オオスズメバチの胴体はキュッとクビれています。

それに、このカミキリ虫のような大アゴを見てください。



ミツバチの巣に侵入したオオスズメバチは、
この強力なアゴで次々とミツバチを咬み殺し
ます。
巣箱の出入り口付近で待ち構え、
蜜を取りに出てくる働きバチを狙うものもいます。



「2匹の偵察隊を取り逃がすと、大変なんだよ」


永田さんの話によると、
偵察にやってきたオオスズメバチの
2匹のうち1匹でも取り逃がすと、
今度は連隊をくんでやってくる
そうです。

だから、やってきたオオスズメバチは
2匹とも退治する必要があるのです。



飛んできたもう一方のオオスズメバチは
永田夫人が網で捕まえて退治しました。
手馴れたものです。


結局、この日だけでも
30匹以上のオオスズメバチを退治しましたが、
昨年のように猛暑が長引くと、異常に増えて、
日によっては50〜60匹退治するそうです。
退治しても退治しても、次々に森からやってくるので、
オオスズメバチとの格闘の日々が延々と続きます。



「こいつらは、まるでギャングだよ。
 集団で襲ってくるからね。
     ほっとくと、大切に育てたミツバチが
     数時間で全滅だ。
     後には巣の外に無残にミツバチの死骸が
     山のように盛り上がって、悲惨だよ。
     それに、蜂蜜も女王蜂もこれから育つはずの
     幼虫まで、勝ち誇ったように何もかも奪っていくんだ」


中谷「考えただけでもゾッとしますね・・・」


厚手の皮手袋をしていたので、
目の前に横たわっているオオスズメバチに
そっと触ってみると・・


 ニュッ!!ヽ(゚△゚;)ノビクッ!


危ない!触っちゃいかん!」


まだ、死んでなかったんです。
ドス黒い大針をお尻から突き出してきました。
1cmくらいはあったでしょうか。


実は、永田さんも46年養蜂家をやってきて、
1度だけ、この黒い毒針に刺された
ことがあります。
その時はその場で卒倒してしまい、
村中が大騒ぎになったとのこと。。


一度刺されると二度目は、
ショック症状に陥るのでさらに危ないそうです。

ミツバチは一度ハリを刺すと、
ハリが抜けて死んでしまいますが、
オオスズメバチは違います。
この毒針を使って、
何度も何度も刺すことができる
のです。

だから、この蜂に群れで襲われると、
人間でも命を落とすことは珍しくありません。
山とかで偶然見かけても面白がって触らないようにしましょう!



さて。

蜜作業の最後には、巣箱を2つ選んで
網で捕獲しておいたオオスズメバチを、
ゴキブリホイホイのような粘着テープの上に貼り付け
て、
巣箱の上に罠として仕掛けておきます。

こうすると、ヤツらが飛んできて、
その弱ったスズメバチに襲いかかり
共食い
をはじめるそう
です。(´∀`;)恐ろしや・・
多いときにはマットひとつに
40匹ものオオスズメバチが掛かります。


中谷「夏の終わりは、こんなに大変だったんですね・・」


「こればっかりは仕方ないよ。
 結局、オオスズメバチの住む森に侵入して、
     家を奪ったのは人間なんだから」


大自然相手の養蜂業とは
“農業と狩猟の間”のようなもの。
と永田さんは言います。

養蜂といってもミツバチが自分たちのために集めてきた
貴重な蜂蜜をいただいているわけだから、
自然への感謝の気持ちを忘れてはいけない。
と教えていただきました。

人は蜂蜜をいただく代わりに、
スズメバチの脅威から、ミツバチを守る。
植物は花蜜をミツバチに与える代わりに、
花粉を遠くへ運んでもらう。

養蜂をしていると、今のスズメバチ問題など、
日本の環境状態が鏡に映されたように
良く見えてくるそうです。


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     “甘露”は高血圧の方におすすめ!
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