職人は45年間その「糖度」を守り続けた。
失われゆく本物の味。忘れ去られる運命か?
日本が誇る世界一の健康調味料。

妖しく揺れる紫色の花。
北へ60キロ。遠別・羽幌方面へ

8月7日、早朝3時。

転地養蜂家・永田龍正さんは、
いつもより早い時間に起きて、
どこかへ出かける準備をはじめています。

店長中谷「あれ?今日は蜂蜜採りに行かないんですか?」

永田さん「今年は琥珀が不作だったからね。
      だから、少し遠出してみるんよ」

 ※06年の琥珀蜂蜜の採蜜期間は3日間のみでした。



 >>詳しくはこちら(琥珀蜂蜜へ)


琥珀みつのとれる森から
さらに北へ60キロ離れた現場。
永田さんのトラックは国道をはずれ、
森のあぜ道へと入っていきます。

永田さん「さあ着いたよ。今日はここで
      採蜜するからね」

四方を木々に囲まれた
静かな場所に到着しました。

周辺には2メートルを超える
背の高い草が生い茂り、その先端には
珠のような紫色の花が咲いています。


中谷「もしかして・・・
    この花から蜜がとれるんですか?」

永田さん「そうだよ。“アザミ”っていうんだ。
      ここでは、とっても珍しくて、
      毎年咲くとは限らないし、
      開花しても10日しかもたないんだよ」

中谷「へぇ〜!希少なんですね。
    どんな蜜なのかワクワクしてきました♪」o(^∇^)o

張り詰めた空気。鳴り響く炸裂音。
静寂の森に潜む魔物とは・・



唖然とする私の様子など気にもせず、
さらに爆竹音が森に響きます。


 パンパン!パン!!


夫人の意味不明の行動に
いったい何をしてるんだ?と思い、
聞きに行ってみると・・


 ガガァーーー!!


中谷「???」


もう、わけがわからなくなってきました。

突然、背後に停めたトラックから、
“ラジオの爆音”が流れはじめたのです。

どうやら、こちらは永田さんが
トラックに取り付けられた
大きなスピーカーを調整している様子。

鳴り響く、爆竹音。
そして、巨大スピーカーの騒音・・
何だか現場には今までとは違う、
ピリピリした緊張感が漂っています。


永田さん「おーい!今そっち行くから
      電柵に近づかないでぇー!!」

中谷「電柵?コレのことかな・・?」


巣箱を囲むように、
3本のワイヤーが張られている
のが見えます。


中谷「何ですかコレ?
   前は無かったですよね?」

永田さん「そうだよ。

      “ヒグマ対策”だからね」

中谷 「ひっ・ヒグマぁ!?」ヽ(゚△゚;)ノ


永田さんのこだわり。

それは、高濃度で質の高い国産蜜をとるために、
午前のみで採蜜をおこなうこと。
また雨の日は水分が入りますから、
絶対に採蜜はしません。>>詳しくはこちら

というわけで、
ここからは時間との勝負。

私も着替えて準備してると・・


 パンパン!!


中谷「な・何だ?」


後ろで激しい炸裂音が鳴ったのです。

びっくりして振り返ると、
なんと永田夫人が“爆竹”に点火していました。


 パパパッパン!

 



常に危険と隣り合わせ。
魔の三角地帯に眠る翡翠の蜂蜜!

ですので、巣箱の周りには
5000Vもの高圧電流が流れる
電柵が仕掛けられていて、
その檻に守られながら採蜜作業をします。

永田さん「電柵には1秒間隔で、
      ピピッと高圧電流が流れる仕掛けなんだ。
      現場で作業している時や、もちろん離れる時も、
      ずっと電流が流してあるからね。
      危ないから絶対さわっちゃダメだよ」


中谷「爆竹にラジオの爆音、それに高圧電流。
    かなり徹底するんですね・・」

永田さん「野生のヒグマは鼻が利くからね。
      それに、早朝はヒグマの行動も活発になるから。
      採蜜してると甘い香りが漂うだろ?
      油断して隙を作れば、必ず寄って来るだろうね。
      今は天候不順で森に食べ物も不足してるし、
      奴らも飢えてるからね。要注意だよ」

中谷「でも、柵の中に居れば安全ですよね?」

永田さん「ん〜どうかなぁ。。
      普通のヒグマならこれで防げても、
      “学習した羆”に遭遇したら、
      正直わからないんだ。
      こんな柵1つや2つ仕掛けてもね」


中谷「学習した羆?」


永田さん「とっても利口なヒグマのことだよ。奴らは
      ワイヤーを支える杭には電流が流れないのを
      知っているらしくて、杭を手で引っこ抜いて
      中に入ってくる
んだよ」

中谷「本気になれば、
    いつでも入り込めるわけですか・・」

永田さん「以前に今日通ってきた道が濃霧で2〜3日
      閉鎖された時期があってね。その時が偶然
      アザミの採蜜に重なってしまったんだけど、
      やはり不安は的中したよ。
      夜の人がいない間を狙われて見事にやられた。
      もちろん電柵は入念に仕掛けてあったんだ。
      その被害はスズメバチの比じゃなかったね。
      1年かけて育てた巣箱が滅茶苦茶に荒らされて、
      すべて使い物にならなくなった。全滅だよ」

中谷「恐ろしいですね」

永田さん「そうだね。でも、ここに来ないと
    アザミは採れないんだよ(苦笑)

      奴らもここに来ればうまい蜜にありつけるって
      わかっているから、お互い必死なんだ。
      だから油断できないし警戒しなくちゃならないね」



  ※蜂蜜はたっぷり600mg入りになります!

 

 カサカサカサ・・ カサカサカサ・・


ビクっとして音の方に振り向くと、
アザミの花が風に揺られて笑っています。

どうやら、私はとんでもない
場所に来てしまっているようです。

永田さんの話によると、
この辺り、そして遠別・羽幌を結ぶ
三角地帯にはまだまだ自然が多く、
野生のヒグマが生息する警戒区域
らしいのです。






そうこう話してる間に、
永田さんの奥さんが遠心分離機に溜まった
蜂蜜を搾りはじめました。

中谷「へー!こんな色なんですね!」

驚きました。あふれ出てきた蜂蜜は、
なんと、薄くグリーンを帯びているのです。

永田さん「こんな色の蜂蜜は見たことないだろ?
      絞りたては翡翠のようなグリーン色
      なんだよ。でも、鉄分が多いから少し期間を置くと
      薄茶へ変色してしまうんだ。味は変わらないけど。
      色は収穫時期や保存期間によっても変わるから、
      届いた時にヒスイ色の蜂蜜が見れる場合も
      あるかもしれないね。ちょっと試してみるかい?」

中谷「どれどれ・・おおぉ!
    旨いですね!」

絞りたてをいただいてみましたが、
クセも少なく、とってもマイルド。これなら
ヒグマが喜んで食べにくるのも当然でしょう。

アザミの採蜜期間は年に10日間しかないので
琥珀と同じく希少な部類
になってしまいますが、
野性味あふれるとっても美味しい蜂蜜ですので、
ぜひ、体験してみてくださいね♪(^-^)

静寂の森に眠る希少な天然国産はちみつ。
野性味あふれる大自然の恵みをお試しください!