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美容健康コラム 「アトピー性皮膚炎」の原因と症状 その対策について 「アトピー性皮膚炎」の原因と症状 その対策について 「アトピー性皮膚炎」の原因と症状 その対策について

「アトピー性皮膚炎」の原因と症状 その対策について

 
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎は、幼児期(5歳まで)に発症し、以前は学童期に自然治癒すると考えられていました。
近年、成人まで持ち越す症例や、成人してからの発症・再発する症例が増加していると言われています。
『アトピー性皮膚炎』は、症状として、全身に「強いかゆみを伴う湿疹」と、「なかなか治りにくい」といった点が挙げられます。

場合によっては、皮膚を掻きむしり過ぎた結果、皮膚がじくじくした状態になったり、皮膚が苔癬化(固くゴワゴワした感じ)といった症状になる事もあります。

また、アトピー性皮膚炎の症状は、年齢や季節によって症状が変化することがあります。
強いかゆみを伴う湿疹
アトピー性皮膚炎の症状
アトピー性皮膚炎の症状が見られる、部位の特徴は 左右対称に湿疹が現れます。
また、かゆみを伴う湿疹が長く続きます。

年齢別の症状

■乳児期(生後1ヶ月〜2歳)

主に、顔や頭部に湿疹があらわれる。
悪化した場合は、胸や背中、手足にも症状が広がることもある。

乳児期(2歳未満)

■幼児期・学童期 (3歳〜12歳)

首の周り、ひじの内側やひざの裏側などの関節の内側に湿疹が現れるが多い。
また、耳切れが見られることも多い。

幼児期・学童期 (3歳〜12歳)

■思春期・成人期 (12歳〜)

顔や首、胸や背中など、手でかきやすい部位に、症状の重いアトピー湿疹が多い。 (広範囲にわたって症状が見られる。)
また、成人期においては、下記のような症状も見られる。
●眉毛の外側が薄くなる。(ヘルトゲ兆候)
●皮膚を軽くこすると、白い筋がつく。(白色皮膚描記症)
●肌が乾燥し、表面から白い粉を吹いたようになり、強いかゆみを伴う、赤い湿疹、結節(直径1cm以上の充実性の隆起。発疹の1つ。)が見られる。

思春期・成人期 (12歳〜)

季節による症状

一般的には、夏に悪化するタイプと冬に悪化するタイプがあると言われています。

■夏

体温上昇や汗の刺激によって症状が悪化します。(成人に多い)

暑い夏

■冬

空気の乾燥によって症状が悪化します。(幼児・小児に多い)

寒い冬
アトピー性皮膚炎の
原因とは?
アトピー性皮膚炎を発症する患者さまの特徴として、「バリア機能の低下」や「免疫機能の異常」という身体的な異常が原因となっています。
さらに、外的環境・生活環境が負荷として加わり、アトピー性皮膚炎を発症・悪化させると考えられています。

※あくまで、遺伝は原因の一つであって決定的な要因ではありません。外的環境・生活環境などが影響が大きいと言われています。

■アレルゲン

ハウスダスト

ダニ・ハウスダスト
特に大人のアレルゲンとなることが多い

花粉

花粉

化学物質

化学物質

食物

食物
特に子供のアレルゲンとなることが多い

■体質・体内環境

ドライスキン(乾燥)

ドライスキン(乾燥)

腸内環境の悪化

腸内環境の悪化

自律神経の乱れ

自律神経の乱れ
季節の変わり目は要注意

■生活習慣・環境

ストレス

ストレス

睡眠不足

睡眠不足

気温の上昇

気温の上昇
体温が上がると、かゆみが増します

■刺激物

汗

黄色ブドウ球菌

細菌
黄色ブドウ球菌

体の汚れ

アカなどの体の汚れ

ウール素材

ウール素材など
刺激のある衣服

シャンプー・石けん

シャンプー・石けん
刺激が強い洗浄料

紫外線・排気ガス

活性酸素
紫外線・排気ガスなどによって発生

カラダの内と外からアトピー対策
アトピー皮膚炎はなかなか症状が落ち着かないもの。毎日の継続した保湿ケアはもちろん、サプリメントなどで、栄養を補ったり体内の環境を整えることもアトピー対策として有効です。

活性酸素を制する!

アトピー性皮膚炎の原因の1つと言われる 「活性酸素」
生活習慣病など様々な病気を引き起こす原因とも言われています。

活性酸素は、体内の脂(コレステロール、中性脂肪等)と結びつき、アトピー性皮膚炎の原因となる過酸化脂質を作り出します。

その過酸化脂質は、角層の皮膚の保湿機能を低下させ、保湿機能が弱い、アトピー性皮膚炎の患者さまの乾燥肌をさらに悪化させます。

元々、体内には増えすぎた活性酸素を除去する酵素(SOD酵素)が存在しますが、SOD酵素の活動力は、加齢とともに減少します。(個人差があります。)

そんな活性酸素に負けない体作りに欠かせないSOD酵素はサプリメントでも摂取することが可能です。

アトピー性皮膚炎の患者さまの体内ケアはもちろんのこと、エイジングケア※1にもおすすめですので、日々の肌ケアに積極的に取り入れ、肌状態を整えましょう。。
活性酸素を制する


腸内環境を制する!

腸は人体最大の免疫器官。

腸には、免疫機能の約70%が腸に集まっており「腸管免疫」と呼ばれています。

また、腸管免疫は、腸内フローラ(腸内環境)に働きをサポートされており、腸内フローラ(腸内環境)の細菌バランスが悪い状態になると免疫機能が乱れます。

腸内フローラ(腸内環境)の働きによって産み出される短鎖脂肪酸という物質が、アレルギー反応を軽減するなどの研究結果が報告されています。

ただ、腸内フローラ(腸内環境)の構成・バランスは変化しやすく、 食事の乱れや疲れ、ストレスを感じることにより、腸の不調を引き起こします。

アトピー性皮膚炎の症状を緩和させるには、腸管免疫と密接な関わりのある腸内フローラ(腸内環境)を整えることが重要となります。

腸内フローラ(腸内環境)の乱れを整えるのは、栄養バランスの整った食事を取ることはもちろん、ヨーグルトなどの善玉菌を含む「プロバイオティクス※2」、善玉菌のエサとなる「プレバイオティクス※3」を摂取することが効果的とされています。

ただし、腸内フローラ(腸内環境)の細菌は、種類や量は人によって菌のバランスが異なるため、ヨーグルトなどの市販の乳酸菌配合食品や飲料を意識的に摂取しても、必ず吸収されるものではありません。

効率良く腸内フローラ(腸内環境)を整えるには「乳酸菌生成エキス」を摂取することがおすすめです。

「乳酸菌生成エキス」は、元々体内に存在する相性のよい乳酸菌を増やし、定着させ育てることにより、腸内フローラ(腸内環境)のバランスを整えます。
腸内環境を制する


保湿対策は万全に!

アトピー性皮膚炎のかゆみを誘発するのは、肌が乾燥している状態の「ドライスキン」であること。そして、増悪因子の1つ 「黄色ブドウ球菌」の増加です。

ドライスキン(乾燥)は、角質層の水分不足により皮膚が乾燥し、皮膚のバリア機能が低下しています。皮膚のバリア機能が弱い為に、アレルゲンや黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入し、炎症やかゆみを起こしやすいと言われています。

そして、黄色ブドウ球菌。
黄色ブドウ球菌は、健康な肌の方でも保菌していますが、アトピー性皮膚炎の患者さまは、黄色ブドウ球菌の数値が高いと言われています。
※重症な患者さまほど、この黄色ブドウ球菌の量が多いと言われています。

健康な肌の方は、肌のバリア機能が正常な為、菌が繁殖しにくいのですが、アトピー性皮膚炎の患者さまの肌は、乾燥などにより 肌のバリア機能が弱く、また、傷口を浸出液や血液などが表面を覆い、黄色ブドウ球菌が繁殖しやすい状態になっています。

アトピー性皮膚炎を重症化させない為には、スキンケアが最重要!

アトピー性皮膚炎でお悩みの方の肌は、とてもデリケートな状態なので、清潔な肌状態を保つことと、しっかりとうるおいを与える肌にやさしくケアできる製品を選ぶことがポイントです。

●皮脂をとりすぎず、適度なうるおいを残す洗顔料・洗浄料を使用する(しっかりと泡立てて使用する)

「高い保湿効果」があるアイテムで、しっかりとうるおいを保つ。
※肌の乾燥状態やかゆみの状況に応じて、保湿剤を多めに塗ったり、回数を増やすことで肌のうるおいを保ち、かゆみをやわらげます(使用するアイテムの注意書きにそってご利用ください)

黄色ブドウ状球菌に対して効果のあるヒノキチオール誘導体配合した製品を使用する。

様々なスキンケアアイテムが存在するので、サンプルやトライアルセットなどで一度使用し、アトピー性皮膚炎の患者さまの肌にあったスキンケアアイテムを選びましょう。
保湿対策は万全に
橋本慎太郎
著者:大名町スキンクリニック 院長 橋本 慎太郎
金沢大学医学部卒、美容皮膚科クリニックを運営
https://m-beauty.jp/about/dr.html

エビデンスやメーカー様の資料などさまざまな文献を基に、みなさまの生活をより豊かにするための情報を発信しております。
本成分は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。疾病に罹患している場合はかかりつけ医師に、医薬品を服用している場合は医師、薬剤師に相談してください。食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスをお勧めします。
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