正しい革靴の履き方、知っていますか？できていますか？

ご存知の通り、欧米では玄関で靴を履き替えるという文化がありません。一度靴を履いたらほとんど脱がないため、
革靴を履くときは都度ブーツのように靴紐をほどいて、きっちり足にあわせて結び直すそうです。
これが正しい革靴の履き方です。

ところが日本では、家を出入りする際に玄関で靴を履き替え、他人の家や客先に訪問した時、飲食店の座敷に上がった時など、様々なシチュエーションで靴を脱ぎ履きします。オフィスではサンダルやスリッパで過ごすという方もいるのではないでしょうか。

文化の違いで、日本では欧米に比べ靴を履き替える機会が圧倒的に多いです。そのため、「靴紐をゆるめて結び直す」という、本来の正しい革靴の履き方を毎回実施するのは、なかなか難しいのかもしれません。
そんな靴の脱ぎ履きをする機会が多い日本人にこそ、靴のかかとを痛めないために、またスマートに振る舞うために、「靴べら」が必要です。

靴の寿命を延ばすためにも、かかとを踏んではいけません！

靴紐を結んだまま靴べらを使わずに靴を履こうとすると、靴のかかとを傷めてしまいます。
かかとの内側の革が擦れてボロボロになるだけでなく、ヒールカウンターと呼ばれるかかとの「芯」が歪んでしまうと靴が足にフィットしなくなり、歩行に支障が出ることもあります。
靴の寿命を延ばすためにも、靴べらを使用しましょう。

もちろん靴紐をゆるめて履く際も、靴べらを使用した方が履きやすく、かかとを傷めにくいため、靴べらの使用をおすすめします。

尚、靴べらを使うときは、靴べらの先を靴底には付けず、なるべく垂直にかかとに添えるようにしましょう。靴底に付けて体重をかけるとキズが付いてしまったり、ナナメにすると逆にかかとを潰してしまう事があります。

デキる男のこだわりアイテムとして。「お洒落は足元から」

まだまだ使用している人が多いとは言えない、靴べら。
定規、ハンカチ、カード、身の回りのもので代用出来なくもありません。指を突っ込んで無理に履いている方も多いでしょう。それに、100円均一でも買えてしまいます。
しかし、だからこそ。
靴を履くときにはサッと自前のお洒落な靴べらを用意して、スマートに使いこなせば、「デキる男」みたいで格好いいですよね。

「お洒落は足元から」と言います。革靴は伸縮性が少ないため、ジャストサイズだと脱ぎ履きがしづらいかもしれません。だからといって本来は合わない大きめのガバガバのサイズの靴を選んだり、気にせずかかとを踏み潰したり、つま先をトントン地面にたたきつけたり・・・だらしない、みっともない履き方はやめましょう。

シューホーンとは？靴べらの様々なタイプについて

靴べらは英語でShoehorn、「靴」＋「角」の文字通り、
元々は角を加工して作られており、現代では様々な素材や形状のものが作られています。
長さによって使い勝手が違いますので、シチュエーションに合わせ使い分けると良いでしょう。

ロングタイプ・・・長くて使いやすく、立ったまま使うことも。玄関などに置いておけば、インテリアの一部にも。
ミドルタイプ・・・汎用性が高く、常備しておけばちょっとした時に手軽に使えます。
ショートタイプ・・・軽くて小さく、持ち運びが容易。サッと取り出してスマートに使えます。

靴べらはシンプルなので、流行り廃りもなく長く使えます。いくつ持っていても困らないため、靴好きの方へのプレゼントにも最適です。これから革靴を履くことになる新社会人の方にも喜ばれるでしょう。